2017年04月02日

春の住宅相談会。

桜の開花が遅い今年の春。
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とっても良い陽気の今日の日曜日。住宅相談会があって、午前中のAさんご夫妻は、生野区在住で、家の前の、少し大きいめの、土地を購入し、家族4人の家を建てる計画。今のお住まいの家を3階建てに建て替えるという選択肢もありそうだが、敷地が狭く、もっと広い土地に、平屋にしたいが、それはちょっと無理なので、2階建ての新築をご希望だという。生野区によくある、間口が2間ほどで、1階がガレージの木造3階建て住宅に対して、違和感を持っている方々が増えてきて、車を重要視せず、2階建てを希望するひとが増えてきたのが、都会の密集住宅地の最近の傾向。

2階建ての、1階をLDKにするのか、2階をLDKにするのか、を迷うのは、よくあるあるで、ただ、LDKの問題を重視する視点だけでなく、老後の介護問題にフォーカスすると、1階に寝室とお風呂がある間取りが、圧倒的に良く、そんな高齢化社会に対する新たな視点が、最近の住宅事情で、ここ数年の依頼があったリフォーム工事では、2階の寝室を1階に持って行くために、1階の和室や応接室が、高齢者の寝室にとってかわるリフォーム工事が増えてきて、あらためて、高齢者に対する間取りの視点が、大切な時代になってきた。

1階のリビングに、吹き抜けとか、2階に上がる階段がある、そんな間取りでは、冬に、寒いんとちゃうのぉ!っという不安があり、そういう問題が、断熱の性能と気密の施工レベルの向上によって、解決される傾向にあるのが、最近の結果で、それとは別に、2階にLDKがあると、夏に暑いのでは.....という不安があり、大阪の灼熱の夏の蒸し暑さを考えると、当然の不安で、北海道で見学した住宅は、天井裏に断熱する例が圧倒的に多いが、大阪の夏のコトを考えると、天井裏断熱は、小屋裏の熱気を排熱するのが、なかなかムツカシく、そういう意味では、屋根断熱として、できるだけ屋根に厚く断熱を入れるのが、夏の快適さに結びつく傾向にあり、そんな断熱気密に対するお客さんの関心度の高さが、最近の住宅事情といえる。

昼からのBさんは、男性お一人でお見えになり、母と、二人住まいの中古住宅を住吉区でお探しで、グランドピアノを置く防音室が欲しいという希望もあり、そういう、ライフスタイルの多様化が、現代社会の特徴のひとつで、全く、車に興味がなく、平屋の住宅に住まうことをご希望で、1階にガレージのある3階建て住宅に違和感があるものの、流石に、そういう平屋の物件は、希有で、2階建て木造住宅に範囲を広げて、物色中。

数年前から、打ち合わせ室に、プロジェクターを設置し、インターネット上のsumoの土地や中古住宅の情報、グーグルのストリートビューを、一緒に眺めながら、あれやこれやと、お話をお伺いし、打ち合わせをするのが、ひとつのスタイルで、これはこれで、なかなか楽しい時間でもある。

午後3時からのCさんご家族は、幼稚園に通う息子さんと、ご夫妻の3人でお越しになって、天王寺区の五条小学校校区の、土地を探し、新築を計画されているとのことだったが、そういうご希望の方々が、たいへん多く、それゆえに、土地価格もかなり高額な傾向にあり、予算オーバになるのが必至の状況。以前に、この同じ地域で、同じ希望のご家族は、新築を諦めて、中古のRC3階建て住宅を購入し、うちで全面リフォームした施工例もあり、子供を、どこの小学校に通学させるのか、誰もが迷うところだろう.....。

IMG_3900そういえば、つい先日、偶然、あの、話題の、豊中の小学校の、立派な建物の前を通過したが、さて、どんな結末になるのだろうか.....。

それはともかく、待機児童の問題を含めた保育園の問題や、小学校の校区の問題が、住みたい地域の問題に、大きく関係する時代性で、地域全体で子供を育てる環境や、地域全体で高齢化に対応する取り組みが、必要であるということに、「まちのえんがわ」での生野区持続可能まちづくり支援事業での、さまざまな方々とのお付き合いを通じて、実感するようになってきて、また、そんなのが、住宅の取得と、間取りに、影響する時代でもある。

投稿者 木村貴一 : 2017年04月02日 23:03 « 花見と天候 | メイン | 食にまつわる話。 »


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