2006年11月12日
will
建築工事には「引き渡し」という儀式があって、それぞれの工務店によって、そのやり方は違うのだろうが、 担当の設備業者から器具の取り扱い説明をした後、書類や保証書や鍵を渡す。キッチンやお風呂や洗面化粧台、給湯器やインタホン、 床暖房やその他スイッチ類にしても、毎年進化していくため、それぞれの専門の担当者でないと説明できない時代だ。
引き渡しの当日、私も一緒に説明を聞いて、へぇー、そんなふうになっているのかぁ・・・。 って、あらためて感心することが、たまにある。昨日の引き渡しでは、スイッチがリモコン代わりになってはずれる「とったらリモコン」 という便利なスイッチがあって、それが付いていた。そういえば、もう既に、施工した何軒かの家で付けていたのだけれど、 あらためて、その説明を聞いていると、最近のやつは、調光も出来るし、 数分後に電気が消える遅れスイッチというのも付いているらしい。よくよく話を聞くと、今、付いているスイッチをその 「とったらリモコン」に変更することも可能だとか。
あっ、うちの寝室のスイッチもそれに変更しようかなぁ・・・・。たまに、電気付けたまま寝てしまうことがあったり、寒くなってくると、 点けっぱなしの電気をわざわざ布団から出て、スイッチを消しにいくのが、ちょっと面倒だなぁ・・・て。そんな時、良さそうだなぁ・・・・。 と思った。
え、そんな「とったらリモコン」力に頼るより、意志力で、布団から起きあがれよ!って、声が聞こえてきそうだなぁ・・・。確かに、 「便利」と呼ばれるものが次々と造られるのだけれど、それに反比例するかのように、「意志の力」がどんど退化して・・・。私を顧みても、 う~ん、そもそも「意志」なんてものがあるのかどうかも、ちょっと怪く思えてくる。かつては、意志をもった人間がこの世に存在した・・・。 なんていうのが今の時代的な感覚かもしれないなぁ・・・・と、そんな風におもえてきたので、『ウィキペディア(Wikipedia)』で、 調べてみた。
意志(いし)は、「~したい」「~しよう」(独: wollen、英: will)という形で行為を直接にうながす意欲。法学系では意思と、 哲学系では意志と表記するがどちらも同じ原語 (独: Wille。助動詞のwollenが名詞化すると、 Willeになる)からの訳語であって、基本的に意味する所のものは変わらない。意志は、欲動を適切に制御して、 自分の行動が目的に合うように調整する。しかし意志の力が弱くなり、欲動を抑制できないと、「衝動行為」が起こる。
こんな内容を読むと、「意志の力が強まる家」っていうのが、造れないものだろうかね・・・・。子供にはええ事だなぁ・・・・・・。 特に最近の巷で起こる事件を見るとね・・・・。じゃぁ、やっぱり、ちょっと考え直して、「とったらリモコン」を付けるのは暫く、 見送ることにしようかなぁ。立ち上がって、消しにいったらおわりじゃぁないか・・・と。それとか、奥方に電気消してぇ。っと懇願するとか。 子供に電気消しナサイ。と命令するとか・・・。それは、お門違いというやつだなぁ。まま、相変わらず、ブツクサと心が呟くのだった。
さてさて、その引き渡しをした家は、阿久津設計事務所の設計によるカッコイイ建物だ。興味のある方は、連絡していただければ、近々、
見学できる日が一日だけあるかもしれない・・・・・。
追伸:本日の土地探し家造り設計相談会に、
わざわざ生野区小路までお越し頂いた皆さん、ほんとうにどうも有り難うございました。時間の都合で、ゆっくりと対応できなかった方々、
どうもスミマセン。またの機会にじっくりとお話をしをしましょう!
See you again
投稿者 木村貴一 : 2006年11月12日 21:30 « ヘタウマ | メイン | ゴルフ »