2009年11月01日
ものづくりの現場
気が付いてみると、マイケルジャクソンの映画「This is it」を見に行くことが、日曜日の予定に組み込まれていて、息子と奥方の3人で見に行くのだ。という。何でも2週間限定の世界同時上映らしい。兎に角、奥方は、そんなキャッチコピーにめっぽう弱い・・・。
布施にある昭栄座という小さな映画館で見るのだと言って、自転車に乗って映画館に向かう。久しぶりだ。この映画館に入ると、中学生の時に、同級生と「寅さん」を見ながら、廻りの人とも一緒に、あのサビのメロディーを合唱したことを必ず思い出す。そんな下町の商店街の中にある、小さな映画館だ。未だに残っているのが、不思議なくらい。
映画を見るのに、ポップコーンとコーラが必要かどうか、それはよく解らないが、やっぱりアメリカの映画で、それも音楽の映画なら、コーヒーよりもポップコーンとコーラの方が、それなりの気分かも。息子の手元にあるポップコーンの容器に手を出して、ポリポリと食べていると、暫くして、あの「ビート」と共に、映像が始まった・・・・・。
前もっての、映画の予備知識が、全くなかったので、想像していたよりは、エエ映画だった。そういえば確か、1980年代の西宮球場でのマイケルのコンサートにも行ったのだが、いまいち、記憶がはっきりしない。当時、少年の殺害事件か何かがあって、その事をマイケルが追悼したのだ。そのあたりから、少年少女が付きまとっているのかも・・・?マイケルの事や、音楽の事は良くわからないが、個人的には、「バッド」や「スリラー」な素材より、もう少し「グッド」な素材やコンテンツを選択して欲しいなと思っていただけに、最後は、ちょっと寂しい結末。それにしても、あの「バッド」の映像をMTVで初めて見た時は、映像として、ビートとして、カッコエエなぁと、思った。
そういえば、音楽の映画と言えば、私は、ザバンドの解散コンサートを映画化した「ラストワルツ」を思い出すのだけれど、大学生の頃に見た、その日、その時の、シチュエーションも含めて、印象に残る映画だった。のちのち、その映画監督が、「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシで、マイケルの「バッド」の映像監督も彼だったと知る。確かにカッコエエあのマイケルのダンスより、私の今の立場では、「ものづくりの現場」の方が気になる。その雰囲気。そのプロデュースの仕方。そのスタッフとのやりとり。映像を見ていると、やっぱり「ものづくりの現場」はエエなぁと思う。あぁ、建築業界の「ものづくりの現場」はどうなってしまったのだろうか・・・・・。うちの会社の「ものづくりの現場」も、エエ雰囲気でありたいなぁ・・・・と願う。
それはそうと、映画を見終わった後の奥方の第一声が、「お互いに、反省せんとアカンわ。同い年で、あれだけ、カッコ良く踊れるのぉ。あの細い足。あの体。あのビート。」と言いながら、私のお腹周りをチラリと見る・・・・。比べんといてほしい・・・・・。
私も、明日からは、ダイエットやわ。と言いながらも、昔から布施にある自由亭と言う洋食屋さんで、Aランチを食べるのだという。それも結構なボリュームなのだ。カウンターの中を見ると、昔からのおじさんの代わりに、若いご夫婦が、二人で仕切っていた。以前のような、気合いの入った、ちょっと緊張感のあるビシッとした雰囲気とは違うのだけれど、古い洋食屋さんを息子さんご夫婦が受け継いで、若い夫婦で一生懸命働いているところに、凄く好感が持てた。新鮮な雰囲気の「ものづくりの現場」が、ここにもあった。世の中は、あちらこちらで、世代交代が進みつつあるのだ・・・・。
今週は、うちの、「ものづくりの現場」へ、バタバタと訪問する機会があって・・・・。
弊社での、施工例は少ないのだけれど、半地下の駐車場と、外階段の木造3階建て住宅の引き渡しが、天王寺区であった・・・・。引っ越し後に、外階段に手摺りを設置する予定。
会社から自転車で行ける距離で、お風呂と洗面所をやり替えるリフォームがあって、そのついでに、LDKのクロスを貼り替えるにあたって、天井の回り縁だけは撤去させてもらった。まぁ、オーソドックスなリフォームもあります。
そのリフォームの帰り道に前川畳店の前を通ると、ちょうど、畳表の加工中だった。うちのもっとも古い取引業者で、黙々と真面目に取り組む、姿勢が好きだなぁ・・・。
会社に帰ると、木組みの登り梁の合掌の真ん中に取り付けるドリフトピンの加工がうまく出来ているかどうか、仮組をして、調整していた。こういうのを見ていると、大工ていう仕事はエエなぁ・・・と、憧れる。
中古住宅を買ってリフォームをして、お引き渡しから、1年ちょっと経過した、お宅の雑誌取材があって、久しぶりに訪問する。いろいろとインテリアを工夫しながら住んでいる姿を見るのは、嬉しい事だなぁ・・・・とおもう。
タカヤマ建築事務所設計による堺の家のお引き渡しがあった。この空間に、トラックの家具や、グラフの椅子が入るという。楽しみだなぁ・・・・。家具が入ってから、また、見に行こうとおもう・・・・。
左官の掻き落としという手法で出来ていた、古くなった塀をもう一度、掻き落としで塗り直すために、古い壁を落としている様子。左官という職業も、魅力的な職業のひとつだなぁ・・・・とおもう。
新築にするかリフォームするか悩んで、リフォームした長屋の住宅があって、その雑誌取材がこの土曜日にあった。居間の壁面にある現代仏壇が何ともエエ感じだなぁ・・・・とおもう。屋根の上にあがる階段を止めて、通気窓に変更すると、風が流れだした・・・。
リフォームのウチバラシ(内部解体)をすると、かなり、傷んだ状態で、いやぁ、これからが、何とも悩ましい・・・・・。大工さんと現場監督と設計者が集まって、補強の方法を決めて、施主に説明をする。
ものづくりの現場。
夕暮れ時の別のリフォームの現場。大工さんと現場監督が、次の段取りを打ち合わせする様子。これも、ものづくりの現場のいち風景だな。
何とも大胆なリフォームの様子。ほぼ、完成なのだけれど、ものづくりの現場のようなエエ感じ。建築家の矢部さんのオープンハウスが、本日あって、沢山のひとが集まっていて、そうそう、「This is it」を見るために早々においとましたのでした・・。
「ものづくりの現場」が好きだなぁ・・・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2009年11月01日 22:48 « 現場監督 | メイン | 歴史と人柄 »