2009年01月04日
いわゆるゴロゴロとした正月
今年最初のブログです。
明けましておめでとうございます。
本年もご愛顧下さいますよう、よろしくお願い致します。
さて、今年のお正月は、いわゆる寝正月にしようと決めた。どこにも行かない。家でゴロゴロ。家で本。家でインターネット。家でテレビ。 家で音楽。家で食事。家でお風呂。まぁ、そんなところか・・・・。
12月29日
今日から休みに入ったものの、少し仕事が残っている社員があって、少しだけ、それに付き合う・・・・・。
二日ほど前、ベランダに放置されてあったBSアンテナを小さなテレビにつないだ事を思いだした。テレビのチャンネルを点けると、 CS放送が見られると知った。それが、スカパーes2が、どうのこうの、なんとかかんとかで、とにかく16日間無料視聴というのが、 あるらしい。
お正月の間だけ見れたら充分なので、早速、電話で申し込み、女性のオペレーターと、会話して、30分ほど操作をしただけで、 無料視聴が出来るようになった。どこかのコマーシャルのように、大阪弁で「これで、エエんですか」と聞くと、 オペレーターもつられて関西弁で答えるのかなとおもったが、実に冷静な、何というのか、マニュアル的な応対だった・・・・。
丸出しの大阪弁で、「WOWOWやスターチャンネルもみられるやん、メッチャ、嬉しぃぃー、エエやんエエやん。 韓流ドラマ見られるやん。」と奥方が異常に喜ぶ。奥方の韓流ブームは継続中なのだ。それにしても、最近こんなに喜んでもらたことあったけ・・ ・・と、ちょっと鼻を高くしながらも、近頃、奥方に、楽しみをもたらしていなかったのかなぁ・・・ なんていうのか自分自身に対する一抹の寂しさも・・・・・。
さてと、コンピューターを開いて、古いメールを整理していると、ずっと以前、同級生が「斉藤一人」 っていうひとがオモロイでぇ・・・という内容のメールが出てきて、インターネットで検索して、漂っているうちに、「地球が天国になる話」 とやらに出くわす。iTuneをバージョンアップする作業をしてから、iTuneでMP3の講演を聴く。
仕事が終わり、お正月を迎えるまでのエアーポケットのような時間帯に「斉藤一人」さんに吸い込まれた。 床の上にノートパソコンを置いて、ゴロゴロしながら聴く。ちなみにそのゴロゴロしていた床材は木童というところで購入した土佐栂という無垢材で、 10年ほど経過して、どんどん味がでてきたなぁ・・・・なんて、肌で感じながら・・・・。それにしても、内容は予想外に良かった。
本もCDもDVDも新しい買い置きは何もなかった。昨今のエコロジーブームとやらにのかって、この正月は、 出来るだけ手元にあるもので、楽しもうとそれとなく決めた。
それで、本棚の横の椅子に座って、読みかけで、長らく放置していて、 積み上げた状態になっている一番上の文庫本を手に取ると、それは、武田泰淳の「目まいのする散歩」 だった。
今日のいままでの「流れ」に従えば、取り敢えず、読み始める。という行為にならざるおえない。確か、この部分は、以前、読んだかなぁ・ ・。それはいつの事だろう。と、発行日を見ると、2002年5月25日 5刷発行とあった。6年間ほど前か、ビフォーアフターに出た年だな。 そういえば、なぜか、私のブログ上では、 武田泰淳が出てくる。不思議だ。特別好きなわけでもないのだけれど・・・・。
その当時は、解らなかったが、これはブログのような本なのだ。とおもった。 「散文は果たしてどこまで自由になれるものかその限界まで歩をすすめようとした・・・・。」と書評には書いてあった。 口述筆記されたとも書いてあって、それもどことなくブログ的だな・・・・・。今回は、すぅ~っと、読んでいける。
12月30日
朝、例のテレビをつけると、BS放送で、清水国明がバイクで北海道を旅する番組だった。そういえば、先週、 30数年ぶりの忘年会をした、同級生のNくんが50才を起請に大型バイクの免許をとって、ハーレーで旅をするのだぁ・・・と言っていた。 それにツッコミいれた、 Iくんは、オレはドゥカテイがエエとおもうなぁ・・・・と。Nくんはきっちりと免許を取得したが、 ハーレーの代金が、リフォームの代金に食われていく・・・・と、嘆いていた。私は、どうも、どうも、それは、誠に、申し訳ない。と言って、 笑い会っていた事を、記憶に残っている北海道の景色とバイクを見ながら思いだした。
そうそう、家の大掃除も、それとなく手伝うことにする。ガラス拭き。こういう事を少しだけでもすると、 ちょっと、エエ気分になる・・・。
とにかく、ゴロゴロしながら本を読了。
12月31日
明日の元旦に向けて、おせちの準備をする。ひとつは買って、ひとつはつくる。買うおせちは、確かに高い・・・・。 それでもおせちの売り上げはアップしているのだそうだ。今年は、外食を一度もしなかったので、何度もおせちがテーブルに現れ、 おせち+何かだった。正月全体の食費で考えると、安上がりなのかも、奥方の食事のエネルギーも半分ですむ。 何てことをあらためて考えたくなるのは、エコロジーとこの景気の影響だとおもう。
やっぱり、テレビと本とゴロゴロで過ごす。紅白も半分だけ見る。
紅白の男性のとりが、「ずんどこずんどこ」と歌っているのをそこそこにして、
施工中の清見原神社のライトアップがうまくいっているのかどうか気になるので見に行く。今年は、足場がある御陰で、
施工中の現場をライトアップした。15分前だったが、ぼつぼつと、仮社殿の前に人が集まりだしている。
ま新しい銅板が妖しく光っているのを見届けて、自転車で、家に戻る。
1月1日 元旦
例年のように、両親と家族6人で「おとそ」をする。90を超えた祖母は、おとそには参加せず、お年玉だけを嬉しそうに孫達に渡し、 寝間に戻る。
そして、清見原神社への初詣。仮社殿にて、家族4人でご祈祷をしてもらう。次男が儀式に則って、初めての玉串を奉奠する。 それにしても、頭に振りかざされる鈴の音は気持ちエエ。魔法の音色だなぁ・・・。来年は新しくなった本殿で鈴の音色を聞きたいものだ。
お昼まで、年賀状を見たりしながら、子供達はゲームに興じる。典型的なお正月気分。昼からは、祖父のお墓参りをして、 奥方の実家に向かい、子供6人を含めた14人で、「おとそ」をする。年末に黒門市場でふぐを買ってきたので、皆で鍋&おせち。
子供達の中で、うちの長男が最年長で、このまま、社会人になると、奥方側の親戚子供4人と旦那さん側、 つまり私側の親戚子供5人の計9人にお年玉を渡すことになり、それはどうも、損だなぁ・・・。割があわんなぁ・・・・。就職難やしなぁ・・・ 、そのためにも卒業を少しずつ延ばそうかなぁ・・・と、まぁ、エエ加減なことを呟く。
全体的な経済で考えれば、留年されると、その経費がとどれくらいになるかと言えば、計算すると・・・・。あぁ、 やっぱり景気の影響だなぁ・・・。それにしても長男は、東京からお年玉を集金するために実家に戻ってきたような気もする・・・・。
夜には家に戻って、やっぱりゴロゴロ。
1月2日
駅伝の往路の東洋大学の最終ランナーの爆走を眺めていると、目頭が何となく熱くなる。 年のせいか・・・・・・。 そうそう、何か、読みかけの単行本はないのか・・・と、本棚を物色しているうちに、 一冊の本がポロリと落ちて、 それを拾い上げると、「全生命のためのテクノロジー」「適正技術に文明の未来を探る」 だった。 それで、これを読むことにする。 1983年5月10日初版第一刷発行とあった。
1975年頃のアメリカの掲載記事を翻訳した本だと書いてある。「仮に洗濯ひもを取り外して自動乾燥機を買うと、 国の電気消費量はわずかに増えることになる。逆に自動乾燥機をやめて洗濯ひもを使えば、 電気消費量は少しばかり減るが電気代に代わって洗濯物を乾かしている太陽エネルギーに関しては図やグラフの消費量には出てこない」
「適切なハードウェアーがつけられてはじめて太陽エネルギーを考慮に入れる現在の計算方法はすぐれた住宅設計を阻害するだけである。 窓から差し込む日光で家屋を暖房することを無視されたら・・・・」
「太陽エネルギーのもっとも一般的な、昔しながらの利用法。すなわち植物の栽培、洗濯物の乾燥、日光浴、南向きの窓による暖房効果・・ ・」
「進歩よりまかないを」「富より簡素を」「利益よりも永続性を」「権利よりも責任を」「職より人を」「より大きいものよりも、 より良いものを」「より多くよりもじゅうぶんさを」「集中化よりも分散化を」「都市化よりも均衡化を」「余暇よりも仕事を」 「機械よりも道具を」「独立と相互依存」
なんていう事は、この本を買った当時は、思想としては面白かったが、「私」の現実感に、乏しかった。今なら、自立循環型住宅の方向性も含めて、そして、社会状況も含め、 今の私の現実感も含めて、何とか本を読めそうだ・・・。それにしても、60年代70年代は音楽や建築にしても、面白そうな時代だったなぁ・・ ・と、おもう。
次男がしんどいというので、休日診療の病院に連れて行くと、インフルエンザだといわれた。えぇ、インフルエンザの予防注射してたのに・ ・・。休日診療所は子供でいっぱいで、お金払うのに1時間も待たされた・・・と。
1月3日
ゴロゴロしてたら、急に、ものをつくりたくなってきた。毎年正月には、スキーに行くのだけれど、今年は行かない。それで、
スポーツ以外に体を使う何か・・・・。 そうそう、学研の大人の科学。真空管ラジオを買ったままで、2年ほど、そのままだった。
物置から引っ張り出してくる。
土佐栂の上で、ゴロゴロしながら、工作をする。そう言えば、小学生の頃、お正月のお年玉で田宮模型のホンダF1を買って、 つくったのは、小学校の6年生の時だったのかなぁ・・・。1,200円とある。とにかく、お年玉でないと買えない模型で、 高価な買い物だったような気がする・・・。いまインフルエンザの次男と同じ年の時だな。
2時間ほど、かけて、ようやく完成するが、9Vの電池が付属に付いていなかった。 100円ショップに行って、電池だけ買って、その他は何も見ず、そそくさと帰る。そんな訳で、 今年はじめて行った店は100円ショップだった。
以前に造ったスターリングエンジンやエジソン式コップ蓄音機と並べて記念写真。
箱根駅伝の復路の最終区間だけを見る。やっぱり目頭が何となくあつくなる・・・・・・。けっきょくのところ、テレビを見て、 本を読んで、インターネットをして、食べて、飲んで、ゴロゴロ。予防接種の効果か、次男はすぐに回復に向かう。
1月4日
午前中は次男と一緒にゴロゴロしながら本を読んで過ごす。昼からは、 森小路教会のニューイヤコンサートへ。そういえば、家で、本は読んだけれど、音楽は何も聴かなかったなぁ・・・・。
今年はじめて聴いた音楽がバッハの教会カンタータで、普段は、全く縁のない音楽で、 それはそうとしても、「生」の肉声はやっぱり、素敵だなぁ・・・。きっと、皆さん、正月ゴロゴロ返上で練習したのだなぁ・・・・。
そして、夜、今、ゴロゴロの影響で、ナガナガとなってしまったブログをヘトヘトになって何とか終える。そうそう、木村工務店としては、
無垢の床の上でゴロゴロするのは気持ちエエよ!とだけは伝えておくことにしよう・・・・・。
ご静聴感謝。本年もよろしくお願いします。
投稿者 木村貴一 : 2009年01月04日 23:55 « 冬の青空 | メイン | 縁は異なもの »