2013年01月06日

風土と変化

そうそう、八方でダイヤモンドダストを見た。とっても神秘的だった・・・。
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ダイヤモンド‐ダスト 【diamond dust】
太陽の光できらきら輝く細氷(さいひょう)寒冷地で、晴天の日、気温零下15度以下無風湿度の高いとき、空気中の水蒸気が細氷となって浮遊する現象。日を受けて金色や虹色に輝く。

お正月の5日の朝は白馬の八方にいて、それが前日までの雪から、メチャクチャにエエ天気になって、八方の第一ケルンから晴天のアルプスの山々を見たのは初めて。ケルンで息子と二人で記念撮影をし、ちなみに奥方は休憩と称してホテルで寛いでいた。スキー板で歩きながらケルンを後にする時、その傍らで70歳を越えてそうなおじさんスキーヤーたちが、関東弁の声と笑顔で、生涯最後のケルンになりそうだなぁ・・・と呟いた光景が不思議に印象深い残像となった。それにしてもケルン周辺は誰もが笑顔だった。

そういえば、3日は白馬五竜でスキーをし、リフト券にシニア券の設定があって、50歳以上が1000円引きだった。見事に適応されて、金額が安くなった喜びがあるのだけれど、あっ、俺、もうシニアなんや。と自己認識を迫られた感じで、それがあのケルンでの残像の引き金になったのだろうか。あっそうそう、黒門市場と鶴橋市場で買ってきた食材で、お正月のおとそを両親とうちの家族でし、その時に親父が、こうやってお正月をあと何回迎えられるのかな。と考える歳になったわ・・・という微妙な抑揚を持ったコトバが、きっとケルンの残像の伏線となって結びついていたのだ。

白馬のスキー場でもっとも印象深かった出来事は、外国人が沢山来ていたことだった。、主にオーストラリア人なのだろうか、リフトやコンドラでは何回も隣り合わせに乗り、小耳にはさむ英会話が理解できない「私」を心の中で嘆きながらスキー板をリフトからぶらぶらさせた。大浴場のサウナでも洗い場でも横に並んで一緒に温泉を楽しんだ。女湯にも外人さんが入っていたよぉ。と奥方が語った。浴衣を着た西洋人の男女が大浴場に向かう姿とすれ違う事にも慣れてきた。ホテルの夕食時にはあちらこちらから英語の会話が必ず聞こえた。スキー場の食堂では、外国人と席を譲りあって、サンキューという英語か日本語か判別しにくいコトバを笑顔と共に発した。外国人のインストラクターに引率された外国人の子供達がヘィーと奇声を発しながら滑り降りる様をリフトの上から眺めていると、外国のスキー場にやって来た「私」と錯覚するほどだった。

英語の案内パンフレットが何枚もあって、ホテルのスタッフも英語を話し、従業員にも外国人スタッフが何人もいた。あっ、世の中は「変化」しているのだ。映画の台詞を引用すれば、「変化」は「現場」で起こっているのだ! 海外から日本のパウダースノーと日本文化を体験するためにやって来ているのだろう。「日本」の風土とその「風土」がもたらす「日本文化」に対する好意的なムードを感じるだけに、お風呂に入る時に日本人として、ちゃんとした入り方でお風呂に入ろ。という気持ちにさせられた「私」の内面的「変化」がオモロイ出来事だった。多くの外国人の日本文化に対する目が日本人の日本文化に対する心の「変化」をもたらすのだろうか・・・。


本日は、木村工務店の初出で、日曜日だけれど6日という日にちがお正月の初出の伝統になっていて、社員全員でお正月の出来事と今年の抱負のようなものを静かに語り合った。その後、大工や手伝いや協力会社の方々と一緒に、弊社で施工した地元の清見原神社で恒例の参拝をし、77名で新年会を催して正月気分をリセットした。そういえば新年の新たな「変化」は、宴会場が変わった事と何十人かがピザ釜二次会を突発的に始めた事だった。そんなこんなで、明日より「2013木村工務店」が始動いたします。

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2013年1月1日木村工務店屋上からの「大阪の下町の初日の出」です。
あらためまして、皆様、あけましておめでとうございます。
本年も「日本」の「大阪」の「生野」の「小路」のこの「風土」がもたらす「木村工務店」を
ご愛顧賜りますようよろしくお願い致します。

投稿者 木村貴一 : 2013年01月06日 23:59 « 恵み | メイン | 市場 »


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