2012年06月17日
段取り
今年の2月から月に一度の日程でワークショップを催していて、そのお陰で、月に一度はそのワークショップがブログネタになるわけで、有難いのだけれど、またワークショップネタ。みたいな。2月の板金ワークショップ。3月のモビール製作と絵本ワークショップ。4月の廃材プランター製作と多肉植物ワークショップ。5月のステンドグラス製作と硝子ワークショップ。と続いて、6月の今日は、泥団子製作と左官工事ワークショップの日曜日だった。
木村工務店で左官工事がある時は、西宮にお店がある山本左官に依頼する。うちの左官屋さんは、代々、左官竹という左官屋さんが出入りしていて、もの心ついた時から、つるつる頭の左官の親方、阪井さんの姿が、とっても印象深く刻まれていて、その息子さんが、私が現場に出ている時は、左官工事のイロハを教えてくれた。つるつる頭の親方からは孫にあたるご子息たちは、皆がお医者さんになって、跡継ぎがいなくなり、左官業を廃業することになって、そのとっても上等な道具たちが、遺産として、ここにこうして残る。
阪井さんが廃業し、その後、何件かの左官工事の業者が入れ替わったが、数年前からは、山本左官と、がっちりと、チームを組んでいて、今では、その腕前に、全幅の信頼をおいている。その山本さんが、左官のワークショップをしようよ!と持ちかけた時から、積極的な姿勢で、そのワークショップを楽しみにしてくれて、「デモンストレーションに土壁を塗るでぇ!」と張り切ってくれた。
↓ 今日のワークショップの光景
それで、それに答えるために、ササキ大工で、真壁の木組みを造って、今日のこの日のワークショップがある1ヶ月も前から、土をこね、竹を組み、荒壁を塗り、裏返しをし、下塗りをし、と段取りをしてきた。ものづくりの基本は、材料と道具であり、段取りと後片付けなのだろう・・・・・・。
↓1ヶ月前の下準備
自分たちの技術以上に、皆に、左官鏝(コテ)を使って、塗り体験をしてもらいたい!左官を知ってもらいたい!という、左官職人たちの気持ちがひしひしとあって、そうそう、もともとこのワークショップを催そうとしたきっかけは、木村家本舗というイベントに、うちの広報のミカワさんの同級生の20代の女子がやってきて、「左官って何?」「見たことない?」という、そんなコトバが、このワークショップのきっかけを作ったのだった。それで、左官塗り体験壁を加工場内に製作することにした。
↓数日前の左官塗り壁製作の光景
↑ ワークショップ当日、午前中の下準備。
そうそう、今回のメインは、泥団子製作で、それはINAXのタケウチさんの協力があってのこと。INAXが製作してくれた、泥団子になる土ネタがあってこその泥団子ワークショップ。もちろん、そのための段取りもやっていて、「まちのえんがわ」で事前に、こんなふうにして、製作していた。
↓1ヶ月前の下準備
そんな様々な段取りがあって、ようやく今日の「泥団子製作と左官工事ワークショップ」
その当日の詳細は、「まちのえんがわ」ブログに譲ろうとおもう・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2012年06月17日 23:59 « クリエイティブな層 | メイン | おとなのだんたい旅 »