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2008年12月28日
縁は異なもの
早朝、ゴルフに行くために、マンションのエレベーターのボタンを押す。3階に停まっているエレベーターが6階まで上がってきて、 扉が開くと、エレベーターの中に人が倒れていて、驚く。よく見ると、3階の住人のIさんで、深夜、酔っぱらったまま、エレベータに乗り、 そのまま、寝込んで一夜を明かしたらしい・・・・。
Iさんは、その夜、6階の住人の所に行き、うちの嫁さんにはナイショにしておいて下さい・・・と、ケーキを持参したとか。なんでも、 いろいろな所で、寝てしまって、かなりの前科があるという・・・・。
Iくんは高校の同級生で、同じ同級生のNくんの家のリフォームをする事になったのが「縁」で、30数年ぶりの3人だけの忘年会をする。 居酒屋「ながほり」という店を選択したのは、こだわりのIくん。まぁ、ガヤガヤと、そんな「すべらない話?」 ばかりをウダウダ出来るのは、時間が経ても、お互いの中に変わらぬ暖かい雰囲気が流れているからだろうなぁ・・・・・。
深夜、タクシーがひろえないぐらい、人が多く。タクシー会社に電話をするため、酔っぱらって、目の焦点の定まらない眼科医のIくんは、 IPHONEの画面を指でなぞりながら、電話帳を検索する。、指の勢いにあわせて、ただただ、 画面が風車のようにくるくる回転するのを眺め続ける。ひとさし指を軽快になぞり、それとともに、画面が軽快にくるくると動き、 ただただその指の動作を画面の上で前後に繰り返す。永遠に繰り返し続けるだけで、ついに電話番号を検索出来ずじまいだった・・・・。 恐るべしIPHONE。
「縁」とは不思議だなぁ・・・と思えるような出来事が今週は続く。施主のKさんから電話があって、姪っ子が就職先を・・・・ という事で、軽い気持ちで面接をすると、偶然の縁がいろいろ重なって、「内定」とあいなった。最近は、「内定」が「取り消し」 と結びつくという、混迷した世の中だけに、なによりも、こちらが精進する事が大切だなぁ・・・・と、こちらの身も引き締まる。
そんな「縁」もあれば、設計事務所のHさんの「縁」で現場監督として勤めていたKくんが、設計事務所に行きたいので退社するという。 これも、何かの「縁」で・・・・。今日の納会では、皆から手荒い送迎の祝杯を受け、笑いが絶えなかった。good luck
毎年、29日が仕事納めで、大掃除をする日なのだけれど、今年は、本日28日が日曜日だったので、皆の意見を聞くと、 今日を仕事納めの大掃除とするのがエエんとちゃうのぉーと、こんな時は、皆の意見が素直にまとまる。
事務所や加工場、倉庫、それに道具などを大工さんも交えて、片付けをする。最後にしめ縄を会社や家の玄関に飾り、お昼を皆で、食べ、 そして飲んで、最後の最後、一本締めで、仕事を納めた。
「大掃除」というのが、日本の文化なのかどうか良く知らないが、大掃除をして良かったなぁ・・・・と、理屈じゃぁない、 何とも言えない喜びが湧いてくる瞬間だった。こういう日本の伝統があり、うちの会社にも根付いている事に感謝したいなぁ・・・・・。
そんな訳で、今年も、読んでくださった皆さん、どうも有り難うございました。来年も木村工務店共々このブログもご贔屓下さいますよう、 よろしくお願い致します。年始は1月6日(火)が初出で、通常営業は7日からです。
それでは、皆さん、良いお年を!
2008年12月21日
クリスマスを迎える準備
お正月を迎えるための準備というものがあるように、クリスマスを迎えるための準備というのもあるのだろう・・・・。うちの家でも・・・ ・・。
玄関の扉には、しめ縄ではなく、リースを飾る。毎年、関東の友人が、遊びがてら、届けに来てくれる。made in
丹沢のリースなのだ。
クリックを・・・
巷ではあちらこちらにクリスマスイルミネーションが花盛り・・・・。
うちの会社も、玄関前のエゴの木の葉っぱが、二日ほど前にようやく散り、社員総出でクリスマスの飾り付けをする。 巷の派手な飾り付けに比べれば、凄く、地味。
そうそう、正確には、その日、皆で、飾り付けをしたらしい・・・・。というのは、その日、「矢田朝士JIA新人賞受賞を祝う会」
というのがあり、それは、以前にも施工をし、今度、工事予定中の設計者、矢田さんが建築の新人賞を受賞し、それを祝う会が、
綿業会館であって、飾り付けには参加出来なかった。
ところで挨拶をする矢田さんのこの写真の背景で、石のように見えている壁。何気なく、手で壁をトントンとたたくと、
ポコポコという音が返ってきた。石じゃぁないのだ。実は、ボードに塗装してあって、石に見せかけてある、疑石なのだ・・・。えっ、
あの重要文化財の建物が・・・・。そうだったのぉ・・・・と。
まぁ、そんな事に驚きながら、その後の2次会に参加する。江川さんや竹原さんという関西の建築界の重鎮の間にはさまれて、 楽しく歓談してすごす。「旅」の楽しいエピソードがいろいろあって、良かったなぁ・・・・。
そのクリスマスを迎えるための準備で、ここ2、3年、新たに加わった私の行事が、 施工した森小路教会のクリスマス礼拝に参加するという事。
確かに、この時は、賛美歌というのが、厳かに聞こえる・・・・・。賛美歌112が、「も~ろびと~よ、こ~ぞ~りて・・・・・」で、
「しゅわきませり~~」が「主わ来ませり」で、その瞬間、ウルトラマンの
「シュワッ」と言って、十字に手をかけながら、スペシウム光線を発するというイメージが、
ほんの一瞬だけよぎり(私は昭和30年代生まれなのだ)、誠に不謹慎なその脳を間髪を入れずに追い払い、厳かに戻る。
賛美歌109番か110番かの番号がよく解らないけれど、それが、「き~よし、こ~のよ~る、ほ~しは~~ひ~かり・・・・」で、 先ほどと、この二つが、私も、よく耳にし、口ずさめる曲で、会堂内に、心地良い歌声が、響きわたる・・・・。 そうこうしているうちに時間がすぎ、そして、キリスト教の信者でもない私をいつも心地良く迎え入れてくれる、 黒米牧師さんと森小路教会の教会員の皆さんに感謝を述べる機会か会って、それが、私には何よりも嬉しい事だった。
そうそう、うちの会社の直ぐ近くにも韓国系のキリスト教会があって、教会員の方が、早朝から、 うちの会社のエゴの木から道路に落ちた葉っぱを掃除してくれている。その御陰で、今年のイルミネーションが出来たのだなぁ。と、 陰の力を思い出す。その事をうちの社員も知って欲しい・・・・。感謝。
うちの会社は住宅をメインに仕事をしているけれど、地元の清見原神社の施工やキリスト教会の施工など、 そこの神社や教会を支える多くの人たちからも、間接的に支えられているのだなぁ・・・・・と、あらためて思う。そんなふうに思えたのは、 きっと、クリスマス礼拝に参加した御陰だな。
教会から帰ると、日曜日なのに会社では、若い大工二人が、機械いじりをしていた。何でも、 中古の自動カンナ、超仕上げ、ほぞ加工の機械3台を1万6千円で買ってきて、動かせるようにするのだとか・・・・。
10代の頃、朝、バイクで、通勤し、ウィリーをしながら交差点を駆け抜けていった青年が、 30代になった今、バイクや車いじりの代わりに、大工道具をいじりはじめた。その成長と二人の姿に新たな刺激を受ける・・・・。
え~と、クリスマスを迎えるのには、あと、何か忘れている事が・・・、そうそう、ケーキだな。今年は、どこで、ケーキを買うのだろう・ ・・。上六のなかたに亭かな。って、奥方の声が背後から聞こえてきた・・・・。
2008年12月14日
12月12日
今日は12月14日の日曜日で、一昨日は12月12日の金曜日で、会社の忘年会があって、今年は、 焼き肉を食べたいという意見が多かったらしい・・・。それで、会社の近くで、社員と大工さんと手伝いさんの30数名が集まっての忘年会。 二次会は布施のスナックを借り切って、数十名でワイワイガヤガヤ。
忘年会で、大いに食べて飲んでワイワイガヤガヤした事で、昨年のように、羽目を外しすぎて、迷惑をかけることもなかったし、私も含め、 それぞれが犯した今年の過ちは全て償われた・・・。ということにしていただけないでしょうか・・・・。と、 誰に頼んでいるのかよくわからないのですが、そうしてて頂きたいと、願うのでありました。
それじゃぁ、12月11日は、といえば・・・・、泉大津のリフォーム工事の社内検査に行くと、 お施っさんの子供さんがたまたま来て、床の養生がとれたばかりの部屋を元気よく駆け回っりだした。そういえば、 リフォームの前にその娘は、足の手術をして、その少々自由のききにくい足で、喜びながら駆け回る姿がとても印象的でカワイかった。
そういえば、うちの家も、子供が川崎病で入院し、その退院をきっかけにして、リフォームをしたのだなぁ・・・・と思い出した。
ついでに12月10日は・・・。阿倍野区で、リフォームをしたお宅の写真撮影があって、いつも写真撮影をしてくれている同級生の及川くんが、デジタルの時代なのに、シノゴで撮影してくれて、
珍しいので、お施っさんも暗幕を被らしてもらい・・・、私も・・・、まぁ、でも、逆さまに写る画像はやっぱり、
判別が付きにくいのでありました・・・。
引っ 越ししてから、初めてお邪魔すると、インテリアが素晴らしくて・・・。Yチェアー、セブンチェアー、スタルクの椅子、
トラックのソファー、ルイスポールセンやレクリントンの照明器具、などなど・・・・。それに、
イケアで買ってきたCDラックを格好良く付けていて、あぁ、うちにも、それと同じのを付けよ。と。
設計をした弊社のK本君は、ほんとに自分が設計したのか・・・と、キョトンとし、疑うくらいの部屋になっていて、確かに、 インテリアによって、部屋は、こんなに生きるのだなぁ・・・・なんて、感心することすること・・・・。
もうひとつ、ついでに12月9日は・・・。施工中の清見原神社の現場に行くと、屋根の銅板が妖しい光を放っていました。 酸性雨などの問題で、銅板葺きにも問題があって、かといって、チタンなどの屋根にする予算もなく・・・。銅板を葺く、 板金の職人さんの働く姿が印象的だったなぁ・・・・・。
そういえば、12月12日の朝日新聞の大阪市内版に、 その清見原神社で見つかった、絵馬の記事が掲載された。以前のブログにも書いたのだけれど、 それは、どうも、過去の記憶を屋根に偲ばせておくためであったらしい・・・・・。
その12月12日というのは、清見原神社の記事が掲載され、 会社の忘年会があったという以外、特別な日でもなんでもなかったのだけれど、それが、12月13日の土曜日の事。
大阪市内のあるお宅にお伺いすると、しめ縄が飾ってあって、それが、ちょっと、珍しく、お話しを聞く。そしたら、 シャッターの裏に案内されて、12月12日と書いた文字が逆さまに貼ってあった。それが、 石川五右衛門が釜ゆでにされた命日だとかなんとかで、その12月12日と書いて逆さまに貼ると、 泥棒が入らないという、言い伝えと、おまじないだと・・・・・・。
知らなかった。葛城市にも、 そんな習慣があるのだというのも、インターネットで検索してみて初めて知る。 商店街から入った路地裏からみるその家には、 昔、五右衛門風呂があったと聞かされる。そして、そのお風呂も、 数寄屋造りの座敷も、もう暫くすると、取り壊され、 超高層のマンションに建て替わるのだとか・・・・。私は、今のような、 ゴジャゴジャした町も好きだけどね。
そんな訳で、12月12日が、なんだか特別な日に思えてきたのだから、人間の心理って不思議だなぁ・・・・・。
そして、いま、このブログを書いている12月14日の部屋から外を見ると、
冬の月夜だなぁ・・・・・・・。
2008年12月07日
住宅相談会での声
朝、起きると、声が出ない・・・・。そう言えば以前にも・ ・・・と、言ってくれたのは、傍らにいたR社のK君だ。今、あらためてブログを調べてみる。確かに、2006年2月19日の事だった。
こんな事を自分が書いたブログの検索欄で検索をしてみる。それも、他社の人が、実際に私が声をからした時の状態を知らないのに、 私のブログを読んでいて、そういえば、以前にもありましたよね。なんて言われるのである・・・・・。なんだか、ひじょうに、 不思議な心持ちが・・・・・・。
ブログというものは、楽しいような・・・・怖いような・・・・・。
本日は、「住宅相談会」を催した。2年間ほど、ご無沙汰していたのだけれど、 R社K君の勧めもあって、久しぶりに、やってみる事にした。会社のすぐ近くの私の家の「ダイニングキッチンで、 コーヒーでも飲みながら・・・・。限定3組」 などと、少々気取ってみるのは、いささか照れくさいところだが、まぁ、 実際のところ、 それ以上対応できないのも事実。
幸いにも、3組の方と、楽しく会話が出来た。いやぁ、心の中では、楽しかったのだが、この日に限って、肝心の「声」が出なかった。 聞き取りにくい「声」が、かすかに、それも、少々、空しげに、響くだけ・・・。普段の、半分ほどの会話しか出来ない・・・・。3組の方々。 不愉快な声だったかもしれないけれど、心の中は、喜んで、楽しんでいたのだと、それだけは伝えておきたい・・・・。
ついでで、悪いけれど、R社K君にも一日、お付き合いいただき、声のフォローもしていただいた。ありがとう。もうひとつついでに、 弊社のT君にも、本日のお礼を申し上げておくことにしよう。
そんなわけで、久しぶりにやってみると、楽しかったので、また、「リビングキッチンで、珈琲でも飲みながらの住宅相談会」を、来年は、 定期的に実施しようとおもいます。興味のある方は、よろしくおねがいします。
それにしても、だいたい声が出なくなたのは・・・・、そうそう、懇親会があり。送別会があり。神奈川からの客人があり。と、夜に、 何かがあって、続いた。そうそう、何よりも、急に、冬がやって来たのだ。近所の人と会うと、「今日は寒いね。」と会話を交わしたのは、 今週になってからの事だ。そうそう、地球温暖化なのか、会社の前のエゴの木の葉っぱが、いまだに散らないので、 クリスマスのイルミネーションの飾り付けが出来ないのだ。そうそう、昨年も同じ事を言ったけ。 そうそう、冬の空調機の暖房による乾燥が、喉に影響するのか・・・・・。
と、振り返りついでに、最近の工事の様子も、そうそうと思いだしてみる・・・・。
土曜日、東大阪の大蓮でリフォーム工事の引き渡しがあった。大工さんがJパネルを使って、綺麗な階段を造ってくれた。
基礎にレンガが積んであったりして、土台を補強し直したり、梁を補強したりして、設計の時にはなかった、
構造補強の柱や梁が何カ所か見えてきてしまった。それが、この家の隠れた部分の歴史が、隠れきれずに現れた、爪跡でもあり、思い出でもある。
これを造ったA大工と会話すると、綺麗な階段の事より、今は隠れて見えなくなった、構造補強の仕事を自慢していた。↓
木曜日、数ヶ月前にリフォーム工事でお引き渡しをしたお宅にお邪魔すると、「ちょっとしたこと」それに気をつけて施工する事がこれからは、
大切な事ですよ。と、お施っさんから貴重なアドバイスを頂いた。有り難い。↓
日曜日、狭小間口3640の家の地鎮祭が住吉区であった。ちょっと緊張をしながら、二礼二拍手をし、そのあとに、
おどけてみせる子供さんの姿が可愛らしかったなぁ・・・・。↓
京都に行く所用のついでにその家にお邪魔する。構造補強のための構造用合板をそのまま、化粧仕上げにした、その壁に飾ってある、
リースがとても、可愛らしかった。↓
上棟式があって、うちの協力業者の水道屋さんの家で、その設計を彼の友人がし、その彼が勤務する会社が、
有名女優F.Nのお父さんが所長である設計事務所で、上棟式にF.Nがやって来た・・・・。いやぁ、それは嘘です。
やって来たら良いのにナァ・・・・という、参加者全員の切なる願望で、それは、先週の事でした。↓
打ち合わせには、両親と一緒に、子供さんが沢山やって来る。皆、会社の中で、積み木をしたり、本を読んだりしながら、静かに、そし時には、
騒がしく、遊ぶ。ロボット犬AIBOに御菓子を与える、カワイイ姿に遭遇した。↓
そうそう、書こう書こうとおもって、書き逃していた事があるのに気が付いた。3週間前の事。タカヤマ建築事務所の高山さん設計による住宅の引き渡しがあった。
施主のお父さんが左官屋さんで、息子さんの家のために珪藻土を塗りにやって来た。ご主人もお父さんと一緒に壁を塗った。その壁は、
どんなものにも代え難い貴重な壁だとおもう・・・・・・。引き渡しの日、その壁に綺麗な光が差し込んでいた。↓
と、ここまで、喋らずに、声を出さずに、ブログを書いてみた。今、「あー、あー」と声を出す。で、やっぱり、まだまだ、ガラガラ声だ。 もう、今日は、ここらで、寝ようとおもう。
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