2017年02月12日

祝日の天気予報。

天気予報は、夜中に雪が降り、朝も雪模様で、天気が良くない。というのが土曜日の祝日の朝の天気予報で、それで、前日の金曜日の夜は、遅くまで、本を読むことにし、朝、ゆっくりと目が覚めて、東の窓の空を見上げると、日差しが差し込むとってもエエ天気で、拍子抜けした。それやったら、朝だけ自転車に乗ったのに。と、最近の天気予報って、微妙に慎重すぎるよな...。

その夜は、「比ぶ者なき」という、藤原不比等を題材にした馳星周の小説を読んでいて、それがなかなか面白く、読了したのが深夜1時頃で、ま、それは、深夜の本を取るか、早朝の自転車を取るか、という、たわいもない葛藤を、朝が雪だという天気予報を信じきって、夜の本をチョイスしたという、どうでもエエような、しょうもない葛藤なんだけれど、連休の祝日の前夜と、祝日の朝という、もっともリラックスして、楽しい時間を、どう過ごすかに、拘りたいという、ま、そんな単純なキモチ。

その作家の有名な「不夜城」を読んだこともなく、作家に興味があったわけでもなく、ただ、歴史でいえば、あの藤原不比等の時代前後の天皇家と藤原家がどんな関係だったのか、とか、その少し前の時代、物部氏や蘇我氏や聖徳太子の時代の出来事や、また、それ以前の邪馬台国の存在などなど、もちろん、難波や明日香、伊勢や出雲も大いに関連し、このあたりの、整理かついていない混沌とした歴史を解明し、「日本」を整理整頓するために、エネルギーを注いでいる本や作家が、面白かったりする。

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土曜日の祝日の朝10時に、「まちのえんがわ」に、ワークショップの打ち合わせのために、板金屋さんのマツクラくんと、電気屋さんのカヤくんの二人が、やってきて、次回の、板金ワークショップが、板金とアクリル板で作るキューブ型行灯になって、板金行灯を、どんなデザインにして、どのように製作するかは、板金屋さんのマツクラくんで、その中の照明器具を、どんなやつをチョイスし、どんなやり方で取り付けるかは、電気屋さんのカヤくんに頼ったわけで、連休祝日の朝に、わざわざ、ワークショップという「仕事」ではない、「遊び」のために来てくれた、二人の姿を見て、「ものづくり」は、「ひと」と「ひと」のコミュニケーションによって、生まれるものだなぁ...と、それなりに恐縮しながらオモッタ祝日の朝だった。thanks!

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お昼前、ワークショップで、珈琲を煎れてくれる、川田珈琲店のカワタさんが、リフォーム工事をさせて頂いた、施主でもあるのだけれど、「まちのえんがわ」にやってきて、「仕事と趣味と生きがいと老後」に関しての、あれやこれやを、縁側でゴロゴロしながら、コミュニケーションした。あっ、それと、「まちのえんがわ」近所の長屋の多くが、借地で、その借地の持ち主が、相続の関係で、不動産屋さんに売買されて、それで、小路東の「まち」の長屋の大きな一角が、そまざまな「変化」と「問題」に直面していて、つまり、その土地を買うか、とか、出て行くか、とか、そういう問題について、あれやこれやと、珈琲を飲みながらの会話が続いた、祝日のお昼だった。

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午後3時過ぎ、東京のある方が、自分のルーツを探りたいと、テレビ関係の製作会社に依頼されたそうで、その依頼者のお父さんが、ある時期、「まちのえんがわ」近くの、どこかに、住まわれていたという情報を携えて、その製作会社の方が、ポータブルビデオを回しながら、生野区在住の知り合いのAさんに伴われて、「まちのえんがわ」にお見えになった。確かに、祖先のルーツを知りたいという願望って、誰にでもあるのだろうし、「私」にもあるが、なんでなんだろうね。不思議な感覚だな...。

先ほどの曖昧模糊とした、古代の歴史を解明したい、というエネルギーを持った、本や作家の欲求は、日本という国のルーツを知りたい、という欲求なのだろうし、自分の先祖のルーツを知りたい、というあの欲求と、つまるところ同じなのだろう.....と。偶然にも、そ・う・い・う・キモチと遭遇した、2月の寒い祝日の、「私」だった。

投稿者 木村貴一 : 2017年02月12日 23:59 « お陰様で60年の精親会 | メイン | VRな打ち合わせ。 »


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