2011年02月06日
癒し
土曜日、マンションリフォームの現場確認に行くと、お施主さんが、職人さんのためにドーナツを差し入れしてくれていて、3時の休憩に、職人さん達と、缶コーヒーを飲みながら、そのドーナツを食べて、歓談する。それが、どういうきっかけで、そういう話題になったのか、思い出せないのだけれど、家に帰ってからも、奥さんのお手伝いをして、簡単な大工作業や、器具の取り替えなどをするのかどうか・・・・。という話題だった。
電気工事のオカモトくんが、現場では、微妙な器具の位置出しや配線をとっても上手にこなすのだけれど、「家では、電球ひとつ取り付けるのが、イヤで、面倒くさいのですわ」と言うと、廻りを取り囲んで、一緒に休憩していた、塗装屋さんのテラガミくんや、設計のタナカくんや、その他、職人さん皆で、ニコニコしながら、うん、そうそう、と頷く。
こないだ、家のクーラーを取り付ける時も、器具だけ買って、自分で取り付けるのが、面倒くさくなって、家電屋さんで、取り付け共でやってもらって、取り付ける時に、監督だけしましたわ。と言うと、それを聞いて、同じ、電気工事の職人さんが、ほんと、そうですわ。うちなんか、奥さんと一緒に、ミドリ電化にクーラーを見に行って、奥さんが、店員さんに、取り付けは、旦那がするので、取り付け費を値引きして下さい。と言うと、クーラーは、取り付け費を含んでいるので、ダメです。と言われて、しめしめ。と思ったんですわ。
ところが、実際に買う時は、ヤマダ電器で買うことになって、同じように、奥さんが、取り付け費は引けますか。と聞いたら、はい、引けますよ。え~、引けますぅ。って、言いよったんですわ。横で、聞いてて、そりゃないでぇ、と思いましたわ。家でも、仕事のように、クーラー取り付けなアカンようになってしもたわ。と、ぞっとしましたわ。そのうえ、洗濯機も買って、主人が設置しますから、設置料引いてもらって・・・・。うゎー、言ってまいよったわ。洗濯機まで、取り付けなアカンようになってしもたわ・・・。と。そんな、現場での職人さん達との、たわいもない会話が、、実に楽しい。意外と、癒される。
という話を、第二名神高速道路をドライブしながら、助手席に座る奥方に、語る。後の座席では、息子がイヤホンで音楽を聴きながら眠る。何がきっかけで、伊勢神宮に行こうという事になったのか、よく、思い出せないが、午前11時頃に、大阪市内の自宅を出発した。
朝、ランニングをし、その爽快感を持続するためにも、銭湯に行こう。と、奥方を誘うと、行く行くという。それで、息子も誘う。と、こんな日曜日の朝、早くから、今、何時、7時半、え、眠たい。行かへん。と連れなく断られる。流石に、中学2年生の後半になると、ちょい、反抗期になって、小学校の時のような素直な少年ではなくなってきている。それはそれで、良い事なのだ。そんな訳で、車に乗って、5分ほどの高井田のユーバスへ、二人で朝風呂に入りに出向く。
ゆったりと、入るつもりだったが、それが、予想に反して、駐車場はいっぱい。お風呂の中は、おじさん、おばさんで、かなり、いっぱいで、ワタシも、まわりの皆と、同じ、れっきとした、おじさんなんだ。と、あらためて、寂しい認識をする。
いつものように、寝湯、露天風呂、サウナ、水風呂、塩サウナ、電気風呂、洗髪、体洗い、ひげ剃り、最後に、体を湯がく程度に、お風呂にに入って、あがり、着替え、そのまま、お風呂屋さんで、モーニングのスクランブルエッグを食べながら、家から持ってきた、朝刊を読む。
家に帰ると、10時前で、息子は起きて、食事室で、お腹を空かせながら、お笑いを見て笑っていた。日曜の朝からの、お笑いは、ちょっと、絶えられない。と、なぜか、その時は、そう感じた。その事を伝える。と、反抗期をむかえている息子との、ほんのちょっとした、バトルになってしまった。いつか、テレビで、アグネスチャンが、反抗期は、ホルモンのせいだ。と言っていたっけ。
暫くの時間が経過して、その様子に、奥方が、割って入って、そうそう、以前に行こうと言っていて、用事が出来て、行けなくなった、伊勢神宮へドライブをしに行こう。と言い出した。ついでに、竜王に出来た、三井のアウトレット。
「私」は伊勢神宮と法隆寺が結びつき、伊勢神宮を見た帰りに、西名阪道路の法隆寺インターで降りて、法隆寺を見れば、日本的なものと、中国大陸的なものとの違いを感じられて、オモロイのでは・・・と、おもうタイプなのだけれど、奥方は、伊勢神宮とアウトレットが結びつくタイプだった。当然、3人で、伊勢神宮とアウトレット。になる。
午後2時頃の伊勢神宮で、驚いた事は、予想に反して、駐車場がいっぱい。臨時駐車場までいっぱい。普通の冬の日曜日なのに・・・。それに、おじさん、おばさんでいっぱいの朝風呂と違って、伊勢神宮は、若い女の子達も、それに、若いカップルも沢山いて、暫くぶりの伊勢神宮に参拝すると、人の多さと、その人気に驚かされた。横で、奥方が、パワースポット、パワースポットと連呼していた。歩きながら、奥方のまわりでのパワースポットにまつわるお話しを拝聴する。知らぬ間に、奥方も、パワースポット教になっていのだ。
きっと、世の中全体が、「癒されたい」症候群なのだ。それにしても、いつ行っても、内宮の正面の階段に至までの、あの長いアプローチはエエな。とおもう。長い木の橋を渡り、右折れし、砂利を踏む音を聴きながら、広い砂利道を直線的に歩く。暫くして現れる右手の五十鈴川で手洗いをし、左折れをすると、木立が見える。直線的に天に向かって伸びる木立の間の緩い上り坂を歩く。左手にある、神社建築的建物群を見ながら進み、ほんの緩い左カーブの向こうに、突き当たりが見える。右手に象徴的な屏風のような塀。そこで、左に向く。木立の中。数十段の階段を見上げる。その一番高いところに、独特の形の鳥居と御門が見える。内宮の正殿は、何重にもある木の塀の向こうで、全く見えない。そんな静謐なムードの伊勢神宮には、日本的カッコ良さがあるねぇ・・・・。
そうそう、奥方が、ケチやな、あの中、建物、ちゃんと見せてくれてもエエのに。と、呟いたのが、印象的だった。確かに、そういう、こころも、一瞬湧いてくるよな。それと、若いひとも含めて、二礼二拍手一礼でお参りするひとが、増えたのも、印象的だったな・・・。
そんなこんなで、竜王の三井アウトレットに到着したのは午後5時をまわっていた。それでも駐車場は、ほぼ、満車だったのには、やっぱり驚かされる。流石に、ここは、若いカップルや家族連れでいっぱいだった。私も息子と仲良く買い物をする。消費する事が、癒しを誘発するのだろうか・・・・。
「ランニング」+「銭湯」+「伊勢神宮」+「アウトレット」+「ブログ」 = 「癒し」 なのか。
投稿者 木村貴一 : 2011年02月06日 23:32 « ラーメン | メイン | サッカーと相談会と音宴の日曜日24時間 »