2006年03月05日
イナバウアー
朝の目覚ましはNHKのラジオだ。いつ頃からそういうふうにしたのか、記憶が定かではないのだが、もう何十年もそうだ。 真剣に聞くわけではないのだが、な~んとなく聞いている。個人的には、単に、NHKのラジオの「音」が好きなのだ。内容に関しては、 どーでもええのだなぁ・・・・・。
女子アイススケートシングルフリー演技の朝、寝ぼけた頭の上で、NHKのラジオから聞こえたのが、安藤美姫が4回転ジャンプをして、 転倒しました。というアナウンサーの声だった。その様子を想像してしまうと、テレビのスイッチをつけるのが、急に、怖くなってしまった。 もう心配で、見てられへんワー。というのが正直なところでもあった。その後の演技の様子はNHKラジオで聞いた。なんとなく、 その演技を想像してしまえるのが、不思議な感じだったが、テレビで見る以上に想像力をかき立てられて、逆に、ドキドキした。 荒川静香の演技はテレビで見た。金メダルが決まった瞬間のまわりのスタッフの凄く喜んでいる表情と荒川静香のえー、私が、金メダルぅ。 というようなキョトンとした表情のギャップが印象的だったななぁ・・・・・。あーいうシチュエーションで聞く日本国国歌は、妙に、 ぐっとくるものがある・・・・。そうそう、そう言えば、先日の日本対フィンランドのサッカーの試合で、 国歌斉唱にジョン川平が出てきた時の会場のどよめきと、その国歌斉唱が、今まで感じたことのないような印象を受け取れて、それはそれで、 面白かったなぁ・・・・。
テレビや新聞にイナバウアーブームだと報じられていた。不思議と真似をしたくなるポーズなんだなぁ。ブームだと聞いてホットした。 実は、金メダルの翌日だったろうか、恥ずかしながら、私も、子供の前で、イナバウアーと言いながらそのポーズを真似ねてみたのだった。 「アホちゃうー」とバカにされながら、やってみると、よくもまぁ、あんな姿勢で滑ることができるなぁと感心した。テレビのインタビューで、 中年をかなり通り越したサラリーマンがその姿を真似ている、かなり不細工な姿を見せつけられると、 子供の前で見せた自分の姿も同じぐらい不細工なんだぜ。と突きつけられたようで・・・・。それにしても、 得点にもならないイナバウアーを貴重な練習の時間や本番の演技の時間を費やして、演じて見せたところが、 商業主義や得点主義に陥りがちな世の中に、そういう、「美」も必要なんだよ。というメッセージなのだろうかなぁ・・・・。 住宅建築に置き換えると、どうなるのかなぁ・・・。なんて、ウダウダと考えてみた・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2006年03月05日 12:00 « Happy House | メイン | 菜の花 »