2014年12月21日
シティーボーイな日曜日
12月の住宅相談会の予定が、「まちのえんがわ」とのスケジュール調整が上手くいかず、年末の押し迫った今日の日曜日になってしまって、それでも予約があったのだけれど、それがキャンセルになって、久しぶりに全く予定のない日曜日になった。
昨日の土曜日には、奥方のお友達で、ちょっとした改装工事もしている奈良のNクリニックの忘年会があって、奥方と一緒に参加した。院長先生とプロパーの男性と私以外は女性ばかりが25人ほどいる忘年会で、その場にいるだけでもエエ気分になれたりするのは、もはやかなりのおじさんになってしまった、はっきりとした証しだとおもうのだけれど、先週の土曜日は、木村工務店の野郎ばかりのかなり激しい忘年会だったので、部外者にとっての女の園は座っているだけで、和みますわ。
忘年会疲れも少しあって、早朝はダラダラしながらも、朝7時過ぎから久しぶりに自転車に乗って十三峠に上がってみると、途中で左足のふくらはぎが激しく痙って、頂上手前で自転車から降りた。家に帰ってすぐにそんな話を次男にすると、俺なんかサッカーでしょっちゅう痙ってたわ。ちなみに彼は高校のサッカー部のキャプテンをしていたので、ちょっとしたキャプテン面をこちらに向けながら、寒いのに準備運動せえへんかったからやな!、それに水飲みたらんかったんとちがうかな!なんてキャプテンから言われると、妙に歳や筋肉の衰えをかんじたりするのだった・・・・。
奥方が、次男が大学受験のための本を買いたいと言ってるので、ミナミまで一緒に行って、お昼に「インデアンカレー」でも食べヘン!というので、そそくさと朝風呂に入って、3人で車で出掛けることにした。スイスホテルの駐車場にとめて、ロビーにアジア系観光客が沢山いるのに少し驚きつつ、高島屋の外商の窓口に寄って、そうそう、前回高島屋に来たのは、あのNY旅行のティファニーのための下見に付き合わされた時で、歩きながら、左手薬指の指輪の感触を感じつつ、何となく苦笑してしまった。
道具屋筋の裏を通って、そういえば最近このあたりを裏ナンバとよんでいるらしく、明日はこの近くで材木屋さんと設計事務所と工務店仲間による忘年会がある。ナンバグランド花月の前は、開演前らしく、吉本新喜劇を見るお客さんでいっぱいで、向かいのたこ焼き屋さんもかなりの行列を連ねていて、アジア系の観光客もいっぱいで、いままで、ここのたこ焼きを一度も食べた事ないわって想いながら、吉本の前のジュンク堂に入る。
うちの生野区小路近辺だけでも、歩いていけるところにオバチャンや若い子がやっている小さなたこ焼き屋さんが6軒も7軒もあったが、最近は大きなチェーン店なども出来て、小さなたこ焼き屋さんは、めっきり減ってきて、それでも歩いていける距離に3、4軒はあるのだが、大阪の他の町の地元のたこ焼き屋さんはどうなっているのだろうか。
そうそう、ここの本屋さんは、かなり久しぶりで、1階の雑誌の場所は落ちつかなくて、圧倒的にスタンダードブックストアー心斎橋の方がエエ雰囲気だとおもうのだけれど、2階の専門書売り場は品揃えも多く分かり易くて結構好きで、奥方と息子は3階の参考書売り場に直行したのだけれど、私はエスカレータを上がって左手すぐの哲学書やビジネス書などがある筋から順番に、様々なジャンルの通りを一筆書きで通過しながら、タイトルを眺め、たまに手に取って読み、また戻して、タイトルを眺めながら歩いているうちに、なんとなく「知識」欲みたいなものが湧いてきて、あれもこれも乱読してみたい気分に、徐々に徐々になってくるわけで、こういう「通り」は私のなかの何かが刺激されて好きだなぁ・・・。
建築のジャンルのある筋は一番最後に見るのだけれど、本屋さんで暫く過ごすと、腸の調子がムズムズして肛門に力が入ってきたりするわけで、それは印刷のインクのせいらしいが、古本屋さんではそんなに感じないので、新鮮なインクのせいなのかね。ま、とにかく、建築のコーナーではほとんど気力が失せていて、早送りで通過し、雰囲気だけ味わった感じになったのだけれど、自分の専門分野の本だけは、まったく見たくない気分の時があって、きっと今日はそんな日だったのだ。
3冊ほど本を収穫して、千日前を通り抜け法善寺横町を通過して、インデアンカレー南店に入って家族3人カウンターに並んで食べる。たまに食べたくなる辛いカレーで、頭の天頂にエネルギーのツボか何かがあって、食べた後にそれが汗をかいて開いてるような感じがして、それがエエのだろう・・・。その後、ぶらぶら歩いて、丸福珈琲店でカレーの後の珈琲を飲む。40歳中半を過ぎてから珈琲は必ずブラックで飲むようになったが、ここの珈琲だけは砂糖とミルクを入れて飲むのが好みで未だにそうしている。ミナミで20歳頃から好きだった喫茶店は、村野藤吾のプランタンとかJBLパラゴンのあるバンビとかここ丸福だったが、いまではこの店しか残っていなくて、もちろん奥方とは数え切れないほど来ているが、次男とは初めてだな。
「まちのえんがわ」土日スタッフのアオキさんは、平日は無印良品難波店のスタッフをしていて、それでファミリーセール券を頂戴したので、駐車場までの帰り道に立ち寄って、収納ボックス等をゲットして、家に帰る。家と「まちのえんがわ」は歩いて10秒ほどで、お礼がてら、「まちのえんがわ」のアオキさんと、あれやこれやと歓談し、家に戻って、薪を2階の居間まで3往復して運びあげて、暖炉に火を入れて、ゴロッとしながら本を読むことにしたのが、午後2時を回った時刻で、ま、成り行きで、こんな、いわゆる「シティーボーイな日曜日」になった・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2014年12月21日 23:40 « ゆく年くる年 | メイン | 火のエネルギー »