2013年09月08日

兆し

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雨が続く。まるで梅雨に逆戻りしたような気候。木曜日の夕刻、嵐のあとの空が、妖艶な色に染まって、会社の屋上に上がって暫し眺めてみた。虹も出たらしい。何かの兆しなのか・・・。そういえば、毎朝5時30分に、NHKのラジオが、枕元で、自動的に鳴り出すコトになっていて、日曜日の今朝は、「トキョ」にオリンピックの招致が決まったぁ!と、大声で叫んでいた。テレビでは、決定した瞬間の映像が何度も何度も流れて、確かに、皆で力を合わせてプレゼンテーションに臨んだ様子がひしひしと伝わり、決定を喜ぶシーンには、それはそれで、ぐっとくる。「チームワーク」なのだと。あるテレビの解説者が、チームワークが良いというのは、皆が同じコトをしていたのではなく、それぞれが、別々のコトを、しっかりとやっていたからチームワークが良かったのです。みたいなコトバを発した。なるほど・・・。

今朝も、しっかりと雨が降る、今日の日曜日は、月一回の住宅相談会の日で、そういえば、先月の8月最初の日曜日の相談会は、異常な暑さとお盆前の雰囲気もあってか、全く申し込みがなく、一年に一度は、そんな月があって、今月はその反動もあったのだろう・・・。

朝10時のAさんは、生野区にお住まいで、子供が通う同じ小学校区内で、新築か、中古住宅を購入してのリフォームをご希望で、日住サービスのナリタさんに来社してもらって、土地購入のアドバイスをお願いする。たまたまお客さんがお持ちになった、中古住宅の物件をその場で調べてもらうと、今すぐにでも見学可能だと云うことで、それも会社の近所なので、じゃぁ、これから物件を見に行きましょう!という事になった。設計のタナカくんと私はチャリンコで、お客さん家族とナリタさんは自動車で、現地集合をする。

そうそう、Aさんは、うちで中古住宅を購入してリフォーム工事をしたK邸リフォーム工事のお宅に遊びに行って、好感をもたれたようで、Kさんのご紹介でお見えになった。一般的に、新築工事の70%ぐらいが、中古住宅の全面リフォーム工事の金額の目安だと云われているのだけれど、もちろん条件により千差万別で、その鉄骨造3階建ての現地を見ながら、この物件の長所や短所を解説して、ご家族の要望も加味しながら、費用がかかりそうな部分も解説する。そんなわけで、後日、たたき台案を作成してお会いすることになった・・・・。

午後12時30分から夫婦でお越しのBさんも生野区在住で、インターネットの検索で、うちの会社を知ったらしい。ハウスメーカーや建て売り住宅など、いろいろ回ったが、どうもしっくりこないところに、こんな近くにこんな会社があるのを発見し、どんな会社なのだろうかと訪問された。AさんもBさんも賃貸住宅にお住まいで、毎月毎月こんな金額を賃貸に支払払っているのなら、ローンがうまく組めるのであれば、マイホームが持てるのでは!・・・と。「建築好き」の私からすれば、自分のお気に入りの心地良いマイホームで、自分のライフスタイルを楽しみながら過ごすのが断然「好み」なのだけれど、反面、仮の宿として、家に拘らず彷徨うのもカッコエエと思う部分もあって・・・、いやいや、でも、ここは、工務店のシャチョウとしては、断然、「建築好き」になってもらうコトを大いに推奨するのだった・・・。

そのBさんは実家の隣の土地をわけて貰えるコトになり、そこに家を建てる事を決心したのだけれど、はたして、どこに頼んで、どんな家を建てれば良いのかと迷走中らしい。うちで設計と施工をする住宅は、それぞれのお客様の個性による好みの「ちょっとした」違いを出来るだけ「きっちり」と汲み取って、家づくりに反映できるように、お客さんとのコミュニケーションを繰り返しながら設計と施工をする訳で・・・云々。のような話をしながら、あれやこれやと脱線も交えて話が弾んで、新築木造2階建てのプランを提案することになった。

午後2時からお見えのCさんは、ホームページからのお客さんで、築50年ほどの鉄骨スレート造の1階が工場で2階が住居のリフォーム工事をご希望で、金額的なご要望も加味しながら、いろいろと机上の提案でやりとりをするのだが、なかなかご要望に応えられず、暗唱に乗り上げてしまったような感じ・・・・。

午後3時にお見えのDさんは二世帯住宅のリフォーム工事として4人でお越しになる。以前にリフォーム工事をさせて頂いたTさんの親戚で、娘さんがご実家に戻って2世帯で住むためのリフォーム工事をご希望なのだと云う。それで、設計のタナカくんが作成した、たたき台案をもとに、あれやこれやと、両世帯のご意見をお伺いしながら、その場で、修正液を使って、手書きで、プランをあーだこーだと変更して、なかなかエエ線まで収束したのだが、やっぱり小さな暗唱に乗り上げて、もうこれ以上進めない状況となった。それで、後日の再打ち合わせ日を決めて、それぞれが考えて、意見を持ち寄る事に。東北の震災以降、2世帯住宅のためのリフォーム工事の案件が増えたような気がする・・・・。

その間、「まちのえんがわ」では、夕刻近くになって、さまざまな人がお越しになったそうで、雨も上がり、2020年の東京オリンピックが決まり、ひとの「動き」が誘発されたのだろうか。オリンピックの賛否は別として、良きにつけ悪しきにつけ、とにかくさまざまな物事が、「変化」していく「兆し」なのだろう・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2013年09月08日 23:25 « 収納秘話。 | メイン | コミュニケーションの誘発 »


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