2007年10月21日

空間を指すのではない。「家」とは、心の奥にある特別な場所。

週末、今月号の「住まいの設計」と「住宅建築」という2冊の雑誌が届いて、 ページをめくっていると、木村工務店で施工した、 矢部達也建築設計事務所の設計による「コトバノイエ」 が「住まいの設計」に、阿久津友嗣事務所の設計による「生駒の家」 が「住宅建築」に掲載されていた。機会があれば本屋さんで手に取ってみて下さい。

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そうそう、「コトバノイエ」は本棚が構造体になっていて、その住まい手のKさんは、無類の本好きで、最近「本買記」というブログを立ち上げて、それが、実に、 素敵で興味深いブログなのだ。その内容から想像すると、ゆくゆくは、住んでいる家が、古本屋さんへと変貌していくのだなぁ・・・・。 家と共に、末永く見守らしてもらいたい・・・・。

それで、コトバノイエの設計者のヤベッチのブログを覗くと、「フラガール」の話が出ていた。そういやぁ、 私も何気なく、テレビを付けて、何気なくテレビの画面を見だしたら、どんどん引き込まれて、不覚にも涙した。確かに、 評判の映画だと聞いていたが、そんなに泣ける映画だとは知らなかった・・・・。

関西に住んでいるので、ハワイアンセンターの名前は聞いていたが、正直、興味もなく、「旅」の対象になったこともない。でも、 あの映画を見ると、一度ぐらい、あそこで、あのフラダンスを見ても、まぁ、それはそれで、ええか。と思わせる映画だったなぁ・・・・。

そういやぁ、この頃、何気なく、ケーブルテレビの「ナショナルジオグラフィック」や「ヒストリーCH」「ディスカバリーHD」 「ディスカバリーCH」を見ていて、時として、ぐいぐい引き込まれてしまう時があるのだなぁ・・・・。

いやぁ、考えてみれば、最近、映画館で、映画を見ていないと気付いた。確か、前は、「有頂天ホテル」 を見たきりだ。そうそう、以前、「パイレーツオブカリビア3」を家族で見ようよと、奥方が企てた。それで、まず、予習をして欲しいと、 レンタルDVDで「その1」と「その2」を見せられた。何よりも、「ジョニーデップがカワイイ。」と言うのだ。確かにジョニーデップは、 およろしいかと、思うものの、「その2」では、大ダコなどが登場し、何だか、訳が分からなくなってしまい、「その3」は映画館ではなく、 レンタルDVDを借りて、家族で一緒に見る事で、勘弁して欲しいと、懇願したのだった・・・・。

そんな話を、たまたま東京から大阪に帰ってきていた長男にすると、ジムジャームッシュ監督の「デッドマン」 に出てくるジョニーデップを見たら・・・・。

と言って、レンタルDVDを借りてきてくれた。それは、なんともいえず重~い、白黒の映画だった。ニールヤングが即興で奏でる 「ギヤオーーン」というギターの音が、場面ごとに、とても効果的に使われていて、ジョニーデップが、カヌーに寝かされて、海に流され、 死んでいくラストシーンの映像は、強烈な印象として、深く深く心に残った・・・・。

パイレーツオブカリビアを見た直後だったので、ジョニーデップのその印象に、大きな違いがあって、あらためて、役者って、 凄い職業だなぁと、感心した。それで、ジムジャームッシュ、コレクションDVD-BOXなどというものを長男から略奪し、「ナイト・オン・ ザ・プラネット」「ゴースト・ドック」「ミステリー・トレイン」と続けて観る・・・・。

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こんな事を書いていると、突然、カトリーヌドヌーブを思い出した。それは、先日、 ルイビトンの新聞広告に出ていた一枚の写真の印象が強かったからだ。あの写真を見た時、高校生の頃、テレビで見た、「シャルブールの雨傘」 や「昼顔」という映画を思い出した。淀川長治さんの日曜洋画劇場だったのだろうか、記憶が定かでない・・・・。

その美しい写真を見ながら、今、いったい幾つやろか・・・という気持ちと共に、書かれてあるコピーが気になった。そこには、 『空間を指すのではない。「家」とは、心の奥にある特別な場所。』とあった・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2007年10月21日 13:35 « 徒弟制度 | メイン | 情熱大陸 »


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