2015年11月01日

シエアーホーム

布施の映画館の無料券の期限が、10月31日土曜日で、それが3枚有り、奥方が、土曜日の夜の8時が最終上映やし、期限ぎりぎりやから、映画でも見に行こっ!。というので、何となく了解し、それで、私と奥方だけなら1枚余るので、それなら、只今同居中の長男のお嫁さんと3人で行こう!ということになったが、取り敢えず長男にも声をかけると、一応行くことにしとこかな…みたいな、ひとりだけ、つまはじきにされるのも、いややわ!的曖昧な返事があり、そんなこんなで、観客が10人ほどしかいない映画館のど真ん中の席に、左から私、奥方、長男、長男のお嫁さんの順に座って、ポップコーンとコーラというお決まりのセットを膝に置きながら映画を見たわけで、ま、昔から布施の映画館は家庭的な雰囲気で、寅さんを合唱したこともあるぐらいなので、なんか、家族で、居間の延長線上で、テレビを見ているような感覚で、それにしても長男と一緒に映画を見たのが小学生の何時で、どんな映画だったのか全く思い出せない。

まさか、長男と長男のお嫁さんと「同居」なんていうのを経験するとは、昨年の今頃には、考えてもみなかった出来事で、それより「同居」というか「シエアーホーム」というか、そんなことが、若い夫婦も私たち50代の夫婦もお互いに受け入れられるのは、今住んでいる家の間取りが、食事は一緒にして、それぞれの寝室は、プライバシーが守れる程度に独立してあり、洗面浴室が2カ所あったりして、そんな条件が偶然に整っていたからだろうが、ま、でも、それ以上に、時代背景も大きく、「震災」なんていう出来事が、「集まって住む」や「省エネな暮らし」へのきっかけになっているのだろう。世の中の「経済情勢」も、特に若い世代の将来に対する経済的不安なムードが、どんよりとた状態としてあるからだろうし、そうであれば、なるべく無駄なお金を使わないという「シエアーホーム」とか「シエアーハウス」を選択肢として受け入れるのは、21世紀的世界の傾向なのかもしれない…。

ところで、4人一緒に観たのは、三谷幸喜のギャラクシー街道という映画で、あんなくだらない映画を大まじめに、よく創ったな!と、なかば呆れて感心するほどの映画で、映画館では全く笑えず、家に帰ってから、そのばかばかしさのあまり、お金無駄やったな!と、笑いのカタルシスが出来なかったことに対する不満を抱きながら、でも、あんなばかばかしい映画あらへんでぇ!…と、誰かに愚痴をこぼし、話題にして、くすくすと笑ってしまうという、そんな映画で、それに、こんな4人で大まじめに並んで観ていた光景を思い返すと、そのばかばかしさにも、おもわず微笑んでしまうというオマケまでついてくるのだった…。

そういえば、ほかの観客の笑い声がまったく起こらなかった映画にもかかわらず、奥方は、2回だけ、映画館の中に響くほどの声で笑い声をだして、ちょっと恥ずかしいなぁ…とおもうほどで、なのに映画終了後、あ~ぁ、おもんなかったわ!と映画館の出口に向かいながら、大阪のおばちゃんらしく、大きくため息をつくわけで、それに対しては、長男も私も思わず同時に、あんただけ、大声で笑ってたやん!と突っ込みを入れるのが、大阪人の習性なのだろう…。

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投稿者 木村貴一 : 2015年11月01日 23:59 « Fun to home | メイン | 豊かな暮らしに繋がる「インテリア・整理収納・おそうじ」 »


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