もうひと月以上経ってしまいましたが、先月は椅子張りのワークショップを開催させていただきました。もとは建築家の矢部さんのワークショップに参加していただいたのがきっかけです。
まずは自己紹介。左から秋田英明(upholster )さん、フナコシユウマ(Twisted )さん、新子真希(SUN De WITCH )さん、そして弊社シャチョウです。
フナコシさんは、メーカー勤務後にバックパックでヨーロッパの椅子張り屋を訪ねて、ニュージーランドで椅子張りに従事していたそうです。またスウェーデンカペラゴーデン手芸校に留学されるなど、国際色豊かな職人さんです。
新子さんは大学で建築デザインを学んだあと、さらに家具工芸の専門学校で学び椅子張り屋に勤務。その後独立され市内でフナコシさんと活動されています。新子さんがこのワークショップのために書いてくれた手順書がこちらです。
その名も「パンケーキスツール」。分かりやすいイラスト入りで助かりました。
1.ウレタンつけ
簡単そうに見えて実は特にデリケートな製作工程の一つがウレタンつけです。仕上がりによって張り具合も変わってくるといってもいいくらい、細かい神経が要求されます。
2.裁断
生地は職人さんにあらかじめ用意してもらったものから選ぶか、持参するか、好きな方法で製作できます。持参される生地で圧倒的人気だったのはミナペルホネンさんでした。
3.縫製
とても技術がいる縫製作業は職人さんに。勘と経験を活かしながら縫い上げていきます。椅子の仕上がりに直影響を及ぼすので、繊細さがいる作業の一つです。
4.張り
縫製できた生地を本体に被せるのですが、これが思いのほか大変そうでした。でもみんなで助け合い、終わる頃にはみんな仲良しさんに。
最後にスタンプを押して完成です!
そして恒例の(半強制)撮影会。今回もわたしとシャチョウのわがままにお付き合いいただきありがとうございました!
後日、参加者のみなさんから喜びの声と画像をいただきました!
それぞれの生活にどんな風にとけこんでいるのか、それを教えてもらうのが何よりも楽しみだったりします。残念ながらキャンセル待ちで参加できなかった方々申し訳ありませんでした。また来年、機会があれば開催したいと思います。
最後に・・参加の申込みがたくさんあることは本当にありがたいことです。今回のように、ときどき講師の方に無理を言って定員を増やしてもらいます。が講師一人に対してかかえられる参加者の数の限界を超えてしまうと、目の前の作業をこなすことが精一杯になってしまって、本当は講師の方が参加者の方たちにもっと伝えたかった、知ってほしかったことがあったのではないかと反省します。ふと思い出したのは2月に開催した板金のワークショップでした。このときは過去最低の申込み数で(それはそれで問題なのですが)、終わった後に講師である職人さんから「参加者は少なかったけど、僕らは満足です。やってよかったです!」と。そのあと来年の話まで出たくらいです。参加者の方に満足いただくことと同じくらい、講師の方にも充実感を味わってもらえるのが理想なのですが、なかなかむずかしいですね。でもできるだけ理想に近づけるようにいろいろ配慮しながら続けていきたいなと思います。その前に、ブログの更新をもっと早く!がんばります!!