消炭色のシャッター

まちなかでよく見かける、シャッターってなかなかの存在感です。。

 

閉め切ったときの、生活感が全く感じられない、無機質な様相は、

いつ見ても何か良い方法は。。。と考えてしまいます(個人的感想です。。)

 

現在進めている小路東・M邸整骨院改修工事では、

公共的な空間である整骨院の一つの顔として、

既存の古いシャッターを塗装するという機会がありました。

 

整骨院という公共的な空間では、

閉めた時も周辺環境に対して少しでもポジティブに、

良い雰囲気であってほしいので、

とっても有意義で重要な塗装工事だと思いました。

 

↑塗装前のシャッター。

 

↑まず錆止めの塗料を塗っています。

シャッターを開けると木のハコが現れます。

 

↑山本塗装の山本さんが塗装中。

 

↑シャッター塗装完了。

 

↑正面から。

 

どうでしょうか。

個人的には、シャッターのあの何とも言えない

どんよりとした存在感がなくなって、

ビシッと引き締まった感じがします。

 

色は、日本の伝統色の“消炭色”という色の3分艶を使っています。

真っ黒でもなくグレーでもない色で、

この場所や周辺環境、施主さんの今後の暮らしの背景として

しっかりと馴染むと思いました。

 

完成が楽しみですね。

 

 

では。

byハヤカワ

トーメイガラス

ガラスには、透明や半透明などいくつか種類があります。

僕は、個人的に透明ガラスが好きです。

理由はいろいろとあるのですが、

ひとことで言うと半透明は“もったいない”と思っています。

 

ソトとナカ、あるいは空間と空間の関係の可能性を残しておくことができるのが、

透明ガラスだと思っています。

 

難しい言い回しになりましたが、

半透明のガラスは、ガラスを取り換えない限り

ずっとその後も永遠に半透明です。(大げさですが、)

 

透明ガラスだと、自分好みのカーテンを付けたり、

後でフィルムを貼ったり、

意外に何もつけない方が、常に景色が見えて、開放的で気持ちよかったり。

 

“連続してつながっていく関係性”を残しておくことが、

時間の経過とともに、多様な出会いがあるかもしれない。と思うからです。

 

生駒市・H邸リフォーム工事では、美しい周辺環境に後押しされて、

積極的に透明ガラスを使いました。

お施主さんも勇気のいる選択だったと思います。

もともとすりガラスだったところも透明ガラスに交換していきました。

今後生活していく中で、遠くの景色が見えたり、

手入れされたお庭の植栽が見えたり、

透明ガラスによる連続してつながっていく関係性の中で、

四季折々いろんな発見を楽しみながら生活してもらえたら嬉しいです。

 

では。

byハヤカワ

“混在”する空間は、楽しいのだ

暖かくなったり、寒くなったりですね。

 

現在、会社から歩いて3分ぐらいの距離に

3階建て住宅1階部分の車庫/倉庫を

仕事場 兼 整骨院にするリフォーム工事を進めております。

↑大きな木のハコが作業場。その横の小さな通路が整骨院のアプローチ。

奥にある、隠れ家的整骨院を演出します。

ペンダント照明が、道路から整骨院に向かって連続していく予定です。

 

小路というマチは、大きなビルが少なく、低層で細く小さな住宅がひしめき合って、

生活感がミチにはみでるようなカタチで建ち並んでいてます。

僕がそんな風景で一番良いと思っているのが、”混在”しているということです。

 

何が混在しているかというと、

ニュータウンのような寝るだけの住宅が並んだ風景ではなく、

住宅兼喫茶店、小さな床屋さん、昔ながらの長屋、

油の跡がミチに残っている工場、何屋さんか分からないようなお店。。。

思ってもいない機能を持った空間に突然出会うので、

歩いていてとても楽しいです。

 

そんな風景の一部として参加できる今回のリフォーム工事。

施主さんが気持ちの良い空間で楽しみながら仕事を行い、

繁盛してくれたらうれしいです。

 

マチナミとしても、また一つ”混在”を創り出し、

歩いていて楽しい風景になっていけば良いですね。

 

では。

byハヤカワ

ごはんを囲む場所

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします!

 

現在は、奈良県 生駒市・H邸リフォーム工事を進めております。

僕自身、兵庫県の出身で、奈良へはなかなか行く機会がないので、

奈良に向かっている時は、いつもちょっとした旅行に行くような新鮮な気分になります。

(もちろん現場に着いたら、緊張感を持って進めておりますが。。)

 

場所は、生駒山の山手の方で、急な坂を上っていかなくてはならないのですが、

その苦労の分、各住戸間の高さが違うので距離感も良く、

南側に可愛らしい庭があって、その向こうに美しい景色が眺めれたり、

風通しも日当たりも良さそうに感じました。

 

↑リビング・ダイニングのイメージパースです。

みんなでご飯を囲む”ダイニング”という場所は、

住宅の中でとても重要な場所だと思っております。

 

何が重要なのか、うまく説明できないのですが、

“みんなでおいしいごはんを食べる”という行動が、

人間らしく生きていくなかで、欠かせない要素な気がするのです。。

みなさんはどう思いますか?

 

話が大げさな感じに逸れてしまいましたが笑

パースの右側に見える窓からは、先ほどの写真のような景色が広がる予定です。

内部だけの豊かさで完結するのではなく、

外部環境も積極的に、ポジティブに取り入れた、美しく、豊かな空間に

施主さん、職人さん、現場監督と協働しながら進めて行けたらと思います。

 

これからいろんな問題も出てくるかと思いますが、

頑張っていきましょう。

 

では!

byハヤカワ

大嘗祭/大嘗宮

大嘗祭で使われるために皇居内に期間限定で”設営”されている大嘗宮を見てきました。

設営と聞くと個人的にすごく仮設的で軽い印象だったのですが、

皇居内の広大な空間に、一つのムラをつくっているような建築群でした。

 

期間限定の一般公開のため、急いで休日のスキマを見つけて行ってきました。

『期間限定』という言葉は魅力的です。。

 

大嘗宮に行くまでにこういう物々しい景色を何度も通り過ぎました。

これも現代版の結界としての演出の一つだなと思ったり。

 

小さなカバンもしっかりチェックされ、

誘導されながらグネグネと歩いていくと、遠くから屋根が見えてきました。

あまり見たことないベージュの群というか、

不思議な色が第一印象で、(写真では分かりにくいですが、、)

この時はちょうど霧雨で、

近づくと板葺きの屋根が、ガラスのコーティングがされたような艶が出ており、

かなり美しい様相でした。

 

斜めの材がすごく多いのも印象的でした。

 

予算の関係で茅葺から板葺きになったそうですが、

その屋根が軽く、シャープで現代にも通用するかっこよさがありました。

そのなかで、黒木造りと呼ばれる皮付の丸太を

そのまま使用する古代の工法の鳥居が

取り残されたかのように共存して、

これまた不思議で、、

この不思議な感じが、神秘的とでもいえるのでしょうか。。

 

現場から皇居にかけ離れましたが、

次回は、現場に戻りたいと思います。笑

 

では!

byハヤカワ

協働するチカラ

先日、天王寺区・N邸マンションリフォーム工事のお引渡しがありました。

マンションのため、色んな制約があり難しい部分もありましたが、なんとか引渡しをすることができました。

 

ライトアップが美しいあべのハルカスや、

子供たちが楽しそうに走り回る近くの公園を眺めることもできる、

“この場所にしかできない”、“家族のライフスタイルに合った”

気持ち良い空間になったと思います。

 

“子ども室”が一番のポイントだったかなと思います。

お施主さんと打ち合わせをしていく中で、

子ども室が起点となっていき、そこからリビングの空間性や、

これからの家族の関係性を考えていくようなプロセスになったと思います。

 

↑既存の梁がスキマをつくります。

家族が集まるリビングと子ども室が良い距離感を保ちつつ、曖昧につながります。

また天井がつながることで、解放的でより広く感じれると思います。

 

↑元々は使いにくい窓際の空間でしたが、

景色を眺めながら作業したり、ゆったりできる良い窓際の居場所になったと思います。

 

↑廊下は、単なる通り道ではなく、多様な雰囲気になったと思います。

既存梁と間仕切り壁の小さなスキマから光が漏れたり、

家族同士、つながりを感じれてよいと思います。

 

最後に施主さんから子どもたちが喜んでいる動画を見せていただき、

その時に改めて、大工さんや現場監督、協力業者、施主さん、設計者の

“協働するチカラ”を感じることができました。

 

ありがとうございました。

 

では!

byハヤカワ

秋の旅行

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

先日こんにちは。

 

先日の祝日とその振替休日を使って東京→山形県→福島県といろんなものを見て回りました。

勤務地は、関東、関西などばらばらですが、東京に集合して車で4時間ぐらいかけて山形に向かい、ひたすら時間が許す限り多くのまちや風景、建築を見てまわりました。

↓ ↓ ↓ ↓

 

●1日目●

山形、鶴岡市に向けて移動

水田テラス 朝食 (坂茂)

Sorai

荘銀タクト鶴岡(SANAA etc..)

鶴岡アートフォーラム(小沢明)

鶴岡まちなかキネマ

集落見学

酒田市移動

山居倉庫

酒田みなと市場

酒田海洋センター

酒田市美術館 (池原義郎)

土門拳記念館(谷口吉生)

酒田市国体記念体育館(谷口吉生)

酒田市眺望の森

湯田川温泉 仙荘

↑1日目の山居倉庫

 

●2日目●

福島県会津移動

羽黒山五重塔

銀山温泉

白銀の滝

蔵王連峰 御釜

最上川ふるさと総合公園 (内藤廣)

宿 原瀧

↑2日目の蔵王連峰 御釜

 

●3日目●

福島県立会津学鳳中学校 (原広司 )

会津さざえ堂

会津の酒造

猪苗代のギャラリー

はじまりの美術館 (竹原義二)

道の駅 猪苗代

三春交流館・まほらホール (大高正人)

三春町歴史民俗資料館(大高正人)

三春ダム管理棟・資料館(大高正人)

三春町民体育館(大高正人)

パーキング巡り

東京着

といった感じです笑

↑3日目の会津さざえ堂

 

勿体ないので、質より量といった感じで見て回りました笑

じっくり見たいのもありましたが。。。

 

写真やグーグルのストリートビューではなく、

現地で体感しないとわからないこともたくさんあるので。

 

いつか見たもの、感じたものが、

設計や日々の暮らし、アウトプットするものの役に立てれば良いです。

 

 

では!

byハヤカワ

秋らしい気温に近づき、外がとても気持ちよいです。

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋と、いろんな秋を聞きますが、

おそらく何をしても適した気温と湿度なんだと思います。

 

↑神戸/六甲道南公園 ソトで遊ぶのも気持ちの良い季節になってきました。

 

僕も最近は、秋という季節が影響しているのかわかりませんが、時間があれば読書をしています。

本の内容にもよりますが、その本にうまく入り込むことができたら、その物語の人物の感情や情景、あるいは人生や世界を疑似体験できるので、とても楽しい時間ですし、読み終えた後の自分の景色も違って見える、それぐらい本には影響力があるように思えます。

 

↑六甲道南公園/ベンチで本を読む人と遊ぶ子どもたち、芝生でお弁当を食べる人

 

ふと本を読んでいて思ったのは、本を読んでいるときに感じる感情や見える情景は、あくまで自分で見て感じた断片的な経験であり、その断片的な経験を本の内容に合わせて頭の中で再編集してるのかなと思うと、不思議で無限の組み合わせができるパズルみたいだなあ。。と思いました。

 

なぜか建築は、理系に付属していることが多いのですが、個人的に理系でも文系でもなく、アートでもないけれど、全て内包している存在な気がしています。

構造計算など数学や物理的な側面もあれば、文学的な情緒で状況を説明して施主さんにイメージを伝えたり、音楽的なリズムもあったり、敷地をこえてマチのスケールで社会的な役割を担うことも考えたりと。

なかなかむずかしいですね。

 

いつも書いていて、現場ブログなのかと思うことが多いですが、

やはり最終的には建築につながっているかなと思います。

 

では!

byハヤカワ

リフォームならではの豊かさ

最近涼しくなってきました。うれしいです。

早く冬になってほしいぐらいです。

 

現在天王寺区・N邸マンションリフォーム工事を進めております。

↑目の前が公園で、景色が抜ける気持ちの良い場所

 

マンションのリフォームなので、現況図面があっても、解体してみてわかることがたくさん。

そうなっていたのか!と想定していたものと少し違っていたり、

やっぱりこうした方が納まりがよさそう、、などなかなか難しいです。

 

特に今回は、高さもサイズもバラバラな大きな梁があり、

いかに計画しているプランに合わせながら、力強くダイナミックな梁を隠さず生かせるか。

現場監督や大工さん、お施主さんと協働で、現場で考えながら進めております。

↑大きな梁

 

リフォームならではの、豊かさ。

リフォームの方が、、新築の方がということではありませんが、

良い意味で即興的な美しさもあると思います。

ですが、なかなか瞬時に対応できないことが多く、今回も助けてもらってばかりですが。。。

 

この環境と場所にしかできない、お施主さんに喜んでもらえる、気持ちの良い空間を目指したいと思います!

 

 

では!

byハヤカワ

同じ場所で、継続的に、制約をこえて

時々涼しい日がありますね。

個人的には早く雪が降る季節になって欲しいです。

 

休日に僕が所属していた大学の研究室の実施プロジェクトがあり、見学に行きました。

僕も2年前に同期と2人リーダー体制で関わらせていただいたプロジェクトです。

場所は大都市のど真ん中であるJR大阪駅にある『時空の広場』

ちなみに“時空”と書いて“とき”と読みます。

こんな社会的に影響力のある場所で、プロジェクトができるのは、

あらためてすごいことだなあと思います。

 

↑今回の提案

オーガンジーという布を使って風を可視化し、気持ちの良い居場所をつくろうというものです。

 

↑時空の広場から眺めるとこんな感じ

 

 

↑関わらせてもらった2年前の提案です。

提案自体は大きくは変わらないと思います。

 

ただ大きな違いは、

・“実施範囲が広がった”

・“布を吊るす位置が高くなった”  ということです。

この2つはかなり大きな制約でした。

なぜならスプリンクラー範囲内等の防火の問題、避難動線の問題、

監視カメラの視野の確保の問題など、

駅という空間を管理する側には、とても重要な要素だからです。

 

2年前の僕らの代は、風による予想できない動きをする布を、どうやって安全に使うことができるか。という検証にかなりの時間を使いました。

なので、実施範囲の拡張、高さ制限にまでは、全然提案できませんでした。

しかし今回は、研究室の後輩が、同じ布を使って、実施範囲、高さ制限にまで果敢に提案し、

その制約をこえて安全に実施できたことに、研究室の先輩として自分のことのように、

とってもうれしく思います。

 

これも同じ場所にこだわって、これまでの実施提案をフィードバックし、

継続的に取り組んできた成果だと思います。

制約をこえていくことの難しさと、それをこえていくだけの継続的な情熱とポリシー。

よいものを見させてもらいました。

 

では!

byハヤカワ

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