ツールな夜。

雨模様の海の日の連休。毎年アウトドアーに出掛ける海の日の連休だったが、スマホで、天気予報を、それなりの正確さで把握出来るようになり、連休期間が雨だと知ると、一気にアウトドアー気分が下がる。いや、若い頃は、雨なんて全く気にせず、雨を楽しむ気分で、遊びに出掛けたが、天気予報を気にしすぎるのも、良くないね。なんておもいながら、家で、ツール・ド・フランスの見逃し配信を見る、雨パラパラの日曜日。

ツール・ド・フランスのロードレースの面白さが理解できるようになって3年ほど。この夏の夜の3週間が楽しい。そうそう、お昼の休憩時間のBSで放映されている、大リーグのオオタニさんの試合を見るのも楽しみだな。前にも書いたが、ロードレース界にもオオタニのようなスーパースターの、ポガチャル、ヴインゲゴーという二人がいて、同じ人間なのに、その肉体的可能性、そのメンタル的可能性を眺め、そのスーパーな姿に感嘆しながら、エネルギーをもらっているのだろう。

空撮で、フランスやイタリアの国土が眺められるのも楽しい。建築人としては、ジロ・デ・イタリアでのイタリア国土の空撮に、より建築的魅力を感じるが、レースは圧倒的にツール・ド・フランスが、エキサイティングだ。キャンピングカーを借りて、キャンプしながらフランスの田舎町を巡り、田舎のフレンチを食べ、山岳ステージで応援する一員になり、最終日はパリ、シャンゼリゼを走る勇士を眺め、パリの夜を楽しむ。なんて、憧れだなぁ…..。そうそう今年はオリンピックがパリで開催されるため、最終日はニースになるそうだ。

そんなツール・ド・フランスが6月29日土曜日に開催されて、5日ほど経過した夜。夕食をすませ、Jsportsで夜9時から放映される日本語LIVE配信を眺めていると、生野区のバーソケットの大熊さんからSNSのメッセージが来て、ハリモトさんが、新らたに製作した「モノ」を持ってこられたので、時間あればどうですか…..というお誘いがあった。今日のツールはスプリンターステージで、ひょっとして、カヴェンディッシュがステージ優勝するかも…..なんて、ちょっと後ろ髪を引かれながら、ソケットへ。

数ヶ月前にも同じようなお誘いがあって、ソケットへいくと、そこには、15年以上前にリフォーム工事をした施主のハリモトさんがいて、なんでも、メーカーの革ジャンパーを縫製する仕事をしているが、自分の「モノ」を製作したいとおもって、ワインを革ジャンパースタイルで包み、保温性もある、革ケースを造ったので、見てもらえませんか…..というコトだった。意見するほどの立ち位置ではないが、とりあえず、胸ポケットも手ポケットもない、シンプルな次の試作を造ったらどうですか…..みたいなことを酔いながらワタシが語ったようだ。

で、オレンジの革ジャンスタイルのボトルケースの試作が出来たのが、その日で、ハリモトさんオオクマさんワタシの3人で、あーだこーだ、「モノ」をアテにして、夜な夜な楽しく飲んでいたが、夜11時を過ぎてくると、急にツールの様子が気になって、iphoneでJsportsを表示させる。カヴェンディッシュというのは、ベテラン選手で、新たにこのスプリンターステージで勝利すると、ツール通算35勝の最高記録を達成することになり、多くのファンが、3年越しに待ち望んでいた。それに、いまアスタナというチームに所属し、そのバイクが、ウィリエールで、ワタシもそのメーカーのバイクを乗っているのだけれど、もとはといえば、東成にあるウィリエール代理店の服部産業のウィリエール営業のキタムラくんが、「まちのえんがわ」に遊びに来たことから付き合いが始まり、その縁で、ロードバイクに乗るようになった。

午前0時前に、慌てて、ソケットをおいとまし、ゴール前の熾烈なせめぎ合いに、なんとか間に合い、家のテレビの前で、その勝利の瞬間を目撃した。とっても多くの選手や観客やスタッフや家族に祝福される感動的なシーンを眺める夜になった。ちなみにキタムラくんはSNS上で、その感動的シーンをリンクしまくっていたし、ハリモトさんは、ツールとは、全く関係性がないが、ワタシにとっては、この黒革スタイルのアードベックとオレンジ革スタイルのグレンモーレンジの姿が、カヴェンディッシュの姿と結びつく、印象的な夜になった。

で、先日開催した「まちのえんがわ」Gallery&Barに、ハリモトさんが、家族連れでおこしになって、例の「接続世界」を見学し、サヤカリーを食べながら生野区のものづくりの仲間達とつながり、「ものづくりの拡張」的な会話が弾んだ。こうやって、かつて家づくりに携わった方と、一緒に飲みながら、あれやこれやと話をする機会に感謝した一日だった。

まちのえんがわ Gallery&Bar 「接続世界」

「まちのえんがわ」Gallery&Barを催した土曜日日曜日。それにしても暑い!むっとした暑さの二日間のなか、「平地エリ」さんによる「接続世界」を開催した。スピーカーがあり音が鳴る物体。基板による配線でなく露出された空中配線。真空管を使っている。自ら撮影した360度写真を球体に、水圧転写の技術で貼り付けている。音に合わせてダイオードが光る。流木を使っている。そんなのが主な特徴の現代芸術で、海外での評価はあるが、日本ではまだまだ評価が薄いという。ワタシは好きだな。

どんな道具を使って、半田付けをし空中配線をしているのか気になるので、彼女の使う道具を展示してもらった。私たち工務店としての立ち位置は、ものづくりというのは、素材と道具があっての職人芸。水圧転写も自宅でどのような方法で製作しているのか気になるので、製作風景の写真でも欲しいね。というと、とうていお見せできるような格好でなく、自宅のお風呂で、裸に近いような状態で、ガスマスクを付けて製作しているという。美しい球体ができるための影の努力を垣間見た。

土曜日の夜に、展示とBarをやるのは、現代芸術をアテにして、お酒を飲みたいというのもあるが、このGalleryスペースは、主に大工さんが、鑿や鉋を使って木材を加工する加工場で、天窓があって自然光が入るようになっている。それが自然光による展示スペースとしての特徴にもなっているが、光を発する作品の良さを殺してしまう反作用もあって、今回のような光を発する作品には、夜の展示は必須だったようにおもう。

夜はオトナの世界でもあり、平地エリさん好みの、ウィスキーのラガヴーリンやアブサンとか、アーティスト好みを反映したお酒で、アーティストとコミュニケーションをする楽しさもあるが、お昼になると子供連れの家族も見学に来て、コドモ達にアートやものづくりに触れる機会になって欲しいともおもう。できれば中学生や高校生や大学生も気軽に見学に来られるアートスペースになれば嬉しい…。平地エリさんも小学校5年生の息子さんを連れてこられた。彼が、コドモ達やオトナにも、母親の作品の説明をしている姿には、微笑ましさがあったし、そのあと、テーブル席で、初対面の子供たち5人ほどで、ゲームを楽しむ姿を、傍目で見守る母親達の姿には「まちのえんがわ」としての役目があったようにもおもう。「まちのえんがわ」では、サヤカリーも同時開催していました。

アートプランナーとしての「おかけんた」さんが、ふらっとお越しになって、平地エリさんのアート作品と、このGalleryスペースに触れてもらった。ワタシは初対面だったが、Gallery&Barとしての木村工務店の加工場は、まだまだ認知度も低く、あくまで仕事場としての加工場でもあるので、開催日の制約を含めて、1年で開催できる日は数日だけだが、人と人の繋がり、美の拡張、ものづくりの拡張を、楽しむ機会とスペースになれば….とおもう。そうそう、日曜日の夕方5時30分に閉幕し、平地エリさんが、息子さんと二人で、作品を梱包して、カートを押しながら歩いて帰る姿があった。なんだかとってもエエ感じだったなぁ…..。


     


   


 

「薪焼き料理」と「キュビズム」

京都に行くことになった日曜日。

フレンチのシェフ上地くんとは、自宅に何人かの友人を招いた食事会で、フレンチの出張シェフとしてのお付き合い。6人以上のフレンチを手に届く価格で、それぞれの自宅にて提供してくれる。お店を持たず、出張料理をメインにしながらシェフとして生計が立てられるのは、SNSを中心とした現代的コミュニケーションツールが発達したお陰なのだろう。

で、京都二条上がるにある「CAMPOsuOVEST カンポスゥオーベスト」という薪焼き料理専門店で、14人ほどのお客さんによるコラボ企画をするので、予定が合えば如何ですか…..と、奥方にLINEを通じたお誘いがあった。料理人どうしが「コラボする」なんていうのが現代的在り様なのだろうし、ホームページには「キャンプ料理をプロの料理人が再構築。薪焼き特有の燻された香りや火入れをソムリエ厳選ワインや、フルーツカクテル、クラフトビールとのマリアージュで」とあるように、薪焼き料理とフレンチとカクテルのトリオで、料理を提供する企画だという。

厨房のなかを覗かせてもらうと、自分で造ったという薪焼き台で、火加減を調整しながら調理をしていた。最近は、ウィスキーでも、スモーキーだな。とか、ピート香(しゅう)がエエな。とか、そんなのを楽しめるようになってきた。そんな調理された素材のスモーキーな香ばしさを楽しみ、マリアージュされたカクテルでリフレッシュし、フレンチの上品なソースを楽しみ、新たなカクテルでリフレッシュし、またスモーキーを味わう。ピアノとベースとドラムのピアノトリオのようなコミュニケーションを、若い3人の料理人が格闘しながら楽しんでいる様子が伝わってきて、とってもエエ時間を過ごせた。そうそう、薪にはどんな種類の木を使ってますか?と聞くと、何より乾燥が大事なんですぅ!という。確かに。

   
       

午後3時頃に終了し、ポツポツ雨降るなか、京セラ美術館で開催されている「パリポンピドーセンター キュビズム展 美の革命」に向かう。どうしても会期中に行きたいと思っていたので、この食事会は願ってもない機会だった。この美術館は2度目だが、とってもエエリノベーションだな。とおもう。行列が出来ている様子もなく、当日券でスムーズに入館し、音声案内のヘッドホンを購入して、解説を聴きながら絵画を眺め、写真撮影が許可されていたので、時折iphoneでパシャリ。ピカソ、ブラックから始まって、コルビジェのキュビズム以降で終わった。

学生時代の建築学科の授業に、「キュビズム 美の革命」のような授業があれば、若い頃からもう一歩、ピカソやコルビジエに近づくことが出来ていたようにおもう。先日、生野区のものづくり企業の若い友人たちと食事をともにしたが、興味は、デザインというコトバより、民芸というコトバより、現代美術のゲイジュツというコトバのほうに、より魅力を感じ、そこから吸収し、ものづくりに活かしたいという。「美の革命」とか、「美の拡張」とか、そういう芸術理論を理解し、「ものづくりの拡張」を目指したいのだとおもう。

夕方になって、脳もお腹もいっぱいいっぱいだったので、四条の新京極スタンドで、軽く一杯飲んで、京阪電車のプレミアムカーに乗車し、大阪の生野区の小路に帰り着いた。たまに京都にいくと、やっぱりエエよね。

五月雨の「まちのえんがわ」

梅雨がやってきたかも…と感じさせられた週。

朝から激しい雨が降って、朝は、会社に対峙して建つ自邸の庭の掃除をするのが、ルーティンのようなものだが、流石に、この雨ではどうしようもなく、社屋の町角に面する路面店としての「まちのえんがわ」に避難して、しっとりとした気分で、激しく降る雨を眺める。時としてタープの下で過ごす雨のキャンプがエエ時があって、土の上に叩きつけられる雨の跳ね返り。タープの上に降る雨音。タープの縁から落ちる雨雫。雨の香り。そんなのを五感で感じながら、珈琲を飲んだり、本を読んだり、そんな何でも無い時間が記憶に残ったりする。

「まちのえんがわ」に座って、切り取られた、雨のまちを眺める。こんなに激しく雨が降るのに、ママチャリで行き交う人が、そこそこいる。ワタシ、ロードバイクが好きで、愛用しているが、雨の日のロードバイクは辛い。もちろん雨でも乗るぞぉ感の決心が強いときは、レインウエアで走るのが気持ち良い時もあるし、泥よけカバーのないタイヤから跳びはねる雨が、カッコ良く感じるときもある。とはいうものの雨の日のママチャリのほうが好だな。まち乗りで、こんな便利な自転車はないとおもうし、10kmぐらい走るのならママチャリのほうが、まちを眺めながら走れて、楽しい。それに、雨の日に「さすべえ」を付けたママチャリで、雨のなかを走るのは、案外楽しいが、道路交通法違反になるギリギリのようだ。大阪府の条例を調べてみると…..

自転車のハンドル等に傘スタンドを固定して傘をさして運転したらどうなるの?

傘スタンドを使用しての傘さし運転について

傘スタンドを使用しての傘さし運転について傘スタンドを使用しての運転は片手運転にはなりませんが、次のような違反になる可能性があります。

  • 道路交通法 第55条第2項
    (乗車又は積載の方法)
    運転者の視野を妨げ、あるいは車両の安定を害するような積載等をして車両を運転してはならない。
  • 道路交通法 第70条
    (安全運転の義務)
    通行人に傘が接触し、他人に危害を及ぼした場合(交通事故)等は、危険行為の対象となる可能性があります。
  • 大阪府道路交通規則 第11条第4号
    (軽車両の乗車又は積載の制限)
    「傘スタンド」に傘を積載した場合に、傘の幅及び高さの制限は、

    • 幅:0.3メートル
    • 高さ:2メートル

で、超えた場合は違反になります。

傘さし時の自転車運転者の正面視野

傘が妨げになり、周りの状況が見えません!

【参考】片手で傘をさして運転することについて

道路交通法 第71条第6号大阪府道路交通規則第13条第2号の違反になります。
傘スタンドを使用した自転車の運転は、風を受けた際に安定を失うおそれや周囲の状況が見えなくなりますので、危険です!
大阪府警察

激しく降る雨なのに、子供たちが、楽しそうに傘をさして、学校に通う姿を眺める。ワタシもそんな時があったのだな、と、なんだか懐かしく想う。ま、それはそれとして、いまここに座っている「まちのえんがわ」では、この6月から、金曜日と土曜日のお昼に、この場所で「サヤカリー」の営業を始めた。よろしければ、お気軽に食べにお越しください。そうそう、それと、7月6日と7日は隣の加工場で「まちのえんがわGallery&Bar」をやります。【電子工作球体写真家】「平地えり」さんによる「接続世界」です。

昨年の暮れに、清見原神社で、しめ縄造りのワークショップがあって、そこで、平地えりさんに出会う。なんでも、「電子工作女子」で、電子工作をアートにしているという。ウィスキーも好きだというので、後日、生野区にある「秘密基地ソケット」というBarにお誘いして、お話しを聞いて、Gallery&Barの開催が決まった。ウイスキーのボトルの上に載っけてあるのが、その時、持ってきてもらった作品のひとつ。「接続世界」という不思議なスピーカーで、iphoneを音源にして鳴らすと、音に合わせて、球体が光るし、電子部品とその配線が露出されて、今流の言い方では、「エモい」

平地さんによる自己紹介には…..

私は大阪で生まれ育ち、突然の出会いでアート作品を作ることになり現在に至る。
平地 エリ(ヒラチ エリ) 「電子工作球体写真家」という現代アーティストとして活動しております。

 

どんな作品を作っているのか? 写真と電子工作の融合作品を制作しています。
しかし近年の電子工作は、プログラミングで制御したりなどの世界になってきましたので。
私はプログラミングなしでの電子工作なので、電気工作のほうが伝わるかと思います。

 

写真は一眼カメラではなく360度カメラメインで撮り、写真を球体に水圧転写という転写技法。
電気工作では基板の上だけに拘らず空中配線という電気部品とリード線を繋げ、電気回路を構成する配線技法。
それらを合体させた不思議な物体が私の作品です。

 

主に国内外のアートフェアに作品を出展していますが、主にイタリアやスペインといったヨーロッパ諸国。
写真展示は国内、東京のみでしかありません。
なので今回大好きで住み慣れた大阪! そして生野区で展示ができるということが何よりも嬉しいことです。

 

テーマは「接続世界」
電気を通さないと動作しない作品を制作しているなかで感じる「接続、繋がり」とは?
機械は電気を断つと動きません。

人、環境、社会、あらゆるものとの繋がりや接続を断ってしまうとどうなるでしょうか?
この世界に溢れてるものは、人も含め儚くもとても脆い。
私が空中配線にこだわる理由は、脆さにもあります。
どこか人に似ているという点で制作しながら考えることが多いです。
目に見えないものも含め色々なものと繋がり、接続され、そして世界は機能し、此処に私たちが存在している。

 

面白いですよね。 アートには正解も不正解もありません。
私は古典アートではなく現代アートという、理解しにくく、よくわからないところに属しています。

 

皆様が私の作品を見て どんな感覚になるのか?
ゆったりした時間の中、色々なお話をし、作品に触れてみてください!
アートは気難しいものではありません。
気軽なものだと考えてもらえると嬉しいです!

ワタシ、中学2年生の時にアマチュア無線の免許を取得して、それ以来、電子部品が好きになって、日本橋の、無線機屋さん、オーディオショップ、ジャンクショップに通うようになった。大学生になると、すっかりその熱が冷めたが、働くようになって、パソコンブームになりだし、息子を連れて日本橋に遊びにいくようになった。また電子部品熱がでてきて、共立電子とか、部品やキットを買ったりしながら半田付けをして、電子工作したり、無線機を造ったり、スピーカーを造ったりして、楽しんだ。なので、「電子部品」による「接続世界」に興味あり。なのだ。ちなみに「球体」は、かつてワークショップでやった水圧転写という技術を使っています。

よろしければ、7月6日と7日の「まちのえんがわGallery&Bar【接続世界】」に遊びにお越しください。

 

Apple Watch

紫陽花の季節になって、梅雨が似合う花なのに、今年は梅雨がやってくるのかどうか。ここ二三日は気温が30度を超える日々で、半袖で歩いても暑いと感じる夏日。家に帰ると、ヒンヤリしていたので、リフォームの時の断熱材の効果か…とおもったら、「もう我慢せず、ゆるーく冷房入れたわ!」と奥方が云う。

そうそう時計を Apple Watch Series4 にして、5年以上が経過し、バッテリーが急激に減るようになって、省電力モードにしないと、夕方には使えなくなってきた。新しいのを買うか、バッテリーを交換しようかと迷って、とりあえず、先週の日曜日のお昼に、ミナミをブラブラするぐらいのつもりで、心斎橋のアップルストアーに行こうとすると、いまや予約がいるらしく、なので調べると、丁度、夕方の6時30分なら空いているという。ついでに、ミナミで軽く食事しようと奥方を誘って、夕方6時前に地下鉄に乗る。

ワタシにとっては、電車に乗る時に、アップルウォッチをかざして改札を通り抜けられるのが好みなのと、電話がかかった時に手首の振動で知らせてくれるのも好みで、それに少し前にVISAのタッチ決済ができるようになって、コンビニで、アップルウォッチをかざして買えるのも好みだな。それが、バッテリー切れになったり、アップルマークのままフリーズになって、地下鉄の改札でピコピコと音がなって制止されたり、電話に気付かなかったり、コンビニで決済出来なかったり、ここ数ヶ月に頻発している状況。

結婚式の時などに、アナログ時計を腕にしようかと迷う時もあって、ロレックスのエクスプローラーⅡを愛用していたが、年齢とともにになんとなく似合わなくなって、アップルウォッチにしてからは全く使わなくなった。もちろんアナログ時計の、モノとしてや作動の仕組みとしてのカッコ良さには憧れるし、いまでも欲しいなぁとおもうアナログ時計も二三あるが…..。それより、数年前のある日、奥方が、それやったら、息子にあげろっ!と号令がでて、数ヶ月躊躇し、次男に譲渡した。

アップルストアにいって、いつも建築的に気になるのは、こんなスタイルの商品の閲覧と接客の雰囲気がうまれる、テーブルの幅と長さと高さで、できた時に見た時は、流石、PC、iphone、Watchだけでなく、Shopもイノベーションだな…とおもった。ちなみに、ChatGPTで「アップルストアのテーブルの幅と長さと高さは何センチですか」と聞くと…..

と答えてくれた。

でも、ほんとかな?もう少し低い気もするけど….と、ググると、ITmedia NEWS  というサイトに、アップル新宿に関する2018年の記事があって…..

展示およびフリースペース用の机は、バージョンアップしたApple 名古屋栄でも採用されているオーク材で作られた、長さ250cm、幅120cm、高さ85cmで、14個設置されている。アメリカのApple Storeと比べて少し低く作られている。

それで、もう一度 ChatGPTに「日本のアップルストアのテーブルの高さと幅と長さは何センチですか」と聞く。

日本のアップルストアのテーブルも、他の国のストアと同様に、製品を見やすく、触りやすくするために標準化された寸法が採用されています。一般的な寸法は以下の通りです。
  • 高さ: 約92センチメートル
  • : 約105センチメートル
  • 長さ: 約210センチメートル

ただし、これらの寸法は標準的なものであり、店舗のレイアウトやデザインに応じて若干の違いがあるかもしれません。特定の店舗の詳細な寸法を確認するには、直接店舗に問い合わせることをおすすめします。

 

若い頃は、常にコンベックスとデジタル計測器を持ち歩いて、宿泊施設とか、店舗とか、トイレとか、カウンターの高さとか、あちらこちらで計測しては、スケッチしていたが、ここ数年は持たなくなった。デジタル計測器がとってもコンパクトになったので、また携帯しようかなぁ。というわけで、実際の寸法は、計測していないのでわからないが、店員さんに案内され、広いテーブルのハイスツールに腰掛け、腕のApple Watchを調べてもらい、結果、工場に配送されて一週間待つことになった。

テーブルの高さ850mmは昔のキッチンの高さで、最近は900mmが多くなってきたようにおもう。ちなみに、うちのキッチンはシンク側が高さ900mmでガスレンジ側は800mm。キッチンの立ち作業のような気分で商品を眺めたり、ハイスツールにちょっと腰掛けながらの接客が新しい感覚で、高さ700mmのテーブルとその椅子に、ゆったり座りながらの接客でないのが、エエのだろう。食事をする時などは、テーブルの幅が900mmを超えてくると、鍋を食べたりする時に、遠いように感じるが、見ず知らずの方々と一緒になる大きなテーブルでの閲覧や接客は、1200mmあると、対面の人との距離感が近すぎず遠すぎずで、その日、ワタシが接客されていた時に、対面に新しいお客さんが座って、その方の接客が始まったが、気になるようで気にならない距離感だった。

で、その検査等に同意するために、iPad上のサインを求められた。それが、「指」を使って、名前を書けという…..。あれほど、「アップルペンシル」という、凄い製品があるのに、店舗でのサインには、アップルペンシルが配布されていないのだという。Appleらしくないというか、いや、ビジネスとしての厳しい原価管理で、流石の組織だなと考えるのが良いのか。時価総額が世界第一位になったりする企業なのに…そこにはお金を使わへんのかい!と柔らかい大阪弁で突っ込んでみましたわ。

五月雨

中尊寺金色堂に行ったのは初めて。30年ほど前に、家族と車中泊をしながら東北旅行を企画した時に、その旅程に組み込もうと考えた時もあったが、私の中では、「夏草やつはものどもが夢の跡」という、寂しい俳句がこびりついていて、その当時は、もっとパワーを感じる場所を欲していたようにおもう。どちらかといえば「しづかさや岩にしみいる蝉の声」のような立石寺に行って、芭蕉が感じたような静寂を体験し、同じ「いまとここ」を共有してみたという気持ちの方が強かった。

それに「五月雨を集めて早し最上川」の俳句の印象も強く、私にとっては、五月雨は、最上川と結びついて、断続的な雨が降り続いた、ちょっとコワイぐらいの勢いがある最上川を見てみたいという気持ちも強かった。なので「五月雨」がしとしと降る「優しい雨」のイメージをすっかり忘れていた。

この6月2日と3日の二日間の第67回精親会総会と研修旅行「三陸震災遺構と平泉の旅」としての東北旅行は、ほとんどが大阪人で、その46名の半分以上が、東北に行くのが初めてなのに、この二日間が雨予報で、残念だなぁ…という気持ちが強かったが、一日目の三陸震災遺構と三陸鉄道の旅は、奇跡的に雨が降らず曇り空で、晴れ間と太陽は拝めずとも、この曇り空だけで満足度が高かった。2日の夜は、花巻温泉で、オーソドックスな宴会を催した。浴衣を着て、お膳が並べてあって、それぞれがお酒を注ぎに回る、昭和なスタイルは、いまや、こういうスタイルのコミュニケーションを体験する、ひとつの「体験イベント」のようなものだとおもう。

夜中にはそれなりの雨が降っていたらしいが、それなりのお酒を飲んで、全く気付かなかった。朝からは、どんよりした曇り空で、何時雨が降ってもおかしくない天候のなかで、バス移動をし、平泉の中尊寺に着いた時は、霧雨のように、しとしと雨が降って、傘をさして歩く天候。バスから降りる参加者には、微妙な空気感が漂っていたが、雨に濡れた石畳の階段越しに、金色堂の覆屋を眺めると、なんだかとっても「趣」を感じて、五月雨で良かったかも…..と、誰もが感じたとおもう。

五月雨さみだれふり残してや光堂」 この句碑の前に立ち、芭蕉が、この場所で俳句とした、その時の「印象」を、この五月雨のなかの金色堂を見学したことで、まるで「解った」ような気分にまでさせてくれた、そんな「五月雨」だった。

ちなみに「覆屋」に覆われた中の美しい「金色堂」を体験したあとに、もう一度石段越しの中尊寺金色堂の覆屋を眺めると、中の「光堂」の姿を想像できるようになって、この覆屋がなかった時は、美しかっただろうな…と想像するとともに、その盛衰の姿も想像できるようになった。現代的には、ガラスキューブの覆屋でもエエんとちゃぅ。なんていう建築的な想像もして、五月雨のなかを傘をさしながら中尊寺の坂道を下った。

総会な週

向かいのマンションとの目隠しのために植えられた、庭の、杉の枝が、伸び放題の状態が続いて、ここ数年、そのことに気に掛けてくれていた海平造園さんが、剪定をしてくれた今週。まるで伸びきって、「ぼったっ」とした髪を透かすようなイメージ。そういえば、二日間ほど雨が続いて、もうすぐ梅雨がやってきそうな気配が漂いだした今週。

コロナ以来中止になっていた、生野区の様々な団体の決算と総会と懇親会が続く5月と6月。生野区暴力団対策協議会という団体があり、右に生野区の警察署の方々が6名座り、左に生野区の建設会社の社長さんが7名座って、食事を共にしながら、情報交換をするわけで、長年、大坂城を見事に眺められるこの部屋で催されてきた。こうやって写真で振り返ると、戦国時代の「評定」のような気分だな。

生野産業会の定時総会が開催された今週。第79回とあるように、私も、先代先々代と三代にわたって引き継がれ参加している。今回は立食形式で、たまには立食パーティもエエなとおもう。いま飲食店でも、立ち飲み屋さんがちょっと流行っているらしいが、あちらこちらのシマを歩いて、コミュニケーションがとれ、移動をを楽しめるのがエエとおもう。最後は万歳三唱という昭和なスタイルで終えるのが定例で、これからの若い世代に受け入れられるスタイルなのかどうか。なんて考えてしまう、ちょっと高齢な立ち位置になりだしたが、2次会は、若い経営者5人と居酒屋で飲んで、楽しい時間を過ごした、その帰りのタクシーに乗り込むと、3人に笑顔とピースで見送られたのが、嬉しいような、年寄りを感じたような。

そして、今日の日曜日6月2日と明日6月3日月曜日は、木村工務店の社員と協力会社の精親会のメンバーとで、第67回精親会総会と研修旅行として「三陸震災遺構と平泉の旅」の真っ只中。その様子は社員それぞれが、ブログで伝えてくれるとおもう…..。

「14時の電車に乗るか15時の電車に乗るか」

久しぶりに晴れで、予定がない日曜日。自転車に乗るにはエエ季節でエエ天候。なので、どこに行こうかと思案する。というより、頭の中は、とにかく走った後は、輪行で電車に乗って帰る。というプランしか想起されず、それなら琵琶湖まで…..ともおもったが、身体は前回行った御所にある宝の湯のサウナに入るプランにしろしろと呟いていた。

サドルバックに、輪行袋と着替えを押し込んで、東の生駒山の方角に向かい、十三峠を超える。とにかく心拍が160を超えないケイデンスとスピードなので、何人かの若いクライマー達に、おはようございまっす!っと爽やかな声で抜かれていく。そうそう今日でジロ・デ・イタリアは最終日だが、オソロシイスピードで坂を駆け上がる姿にため息がでるし、ロードレース界にも、野球の大谷選手のような、ポガチャルというスーパースターがいて、そのヒルクライムする姿を見るだけで楽しい。それに建築的楽しみは、イタリアの山岳都市といわれる、丘にへばりつくような石造りの低層集合住宅の塊が、空撮で登場する時で、興味津々なのだが、ほとんどの日は寝てしまい、次の日の見逃配信で、確認する始末。

東大阪の池島の朝日を浴びて十三峠からフラワーロードを走って、朝8時台の朝護孫子寺へ。奈良盆地の東の山並みから朝日が上昇して大和三山の霞立つ景色が好きだな。本堂の参拝する舞台の朝の空気感が好きだな。帰り道に財布をかざすとお金持ちになれるらしい銭亀堂に立ち寄ると閉まっていた。お金には縁が薄いのだな。そうそう、うちの協力会社の「Kくん」は、月一回そこに財布をかざしに行っているそうだが、本堂には全く立ち寄らないらしい。流石。そうすりゃぁお金が貯まるのだな…..

王寺に下って、途中から飛鳥川沿いのサイクリングロードを走りきって、今井町にて休憩。伝統的街並保存地区になりたての頃に、そこの監修をしていた先代社長の同級生の林さんに案内してもらった日の事をたまに想い出す。その林さんが清見原神社増改築工事の基本設計を手がけてくれたお陰で、あの神社の増築工事が成立した。その感謝の気持ちが、この今井町にくると、ふっとよぎる。いつもまちなかを自転車でウロチョロしていたが、ここ最近はこの場所でトイレ休憩して、素通り。だんだん全国にある伝統的街並保存地区も見飽きた感がある。

今井町から明日香の石舞台を眺める丘まで走って休憩。明日香全体の空気感が好きだな。何があの空気感というか、この気持ちの良いランドスケープを造っているのか、毎回不思議に感じながら、あちこち眺めながら走るが、それよりはやく御所までいって、サウナに入ろっ!と呟くような声がどこからともなく聞こえてくるので、少し休憩して補給食を口に入れて出発。案山子の丘を登って、高松塚を横切り、飛鳥駅を横切り、丘越えて高取のコンビニで休憩して、コーラと珈琲を飲んだ。ジロ・デ・イタリアの日本語解説者の話で、補給食を、どれだけの距離を走って、どんな栄養をとるのか、その筋肉質によって、完璧に決められているらしい。私も何度かハンガーノックになって、漕げなくなる経験をしているが、どのタイミングでどのように補給食を取るのがエエのか、いまだによーわからんですわ。

御所の街並をほんのちょっとウロチョロし、日本酒の風の森の工場前で記念写真撮って、午前11時30分過ぎに御所の宝の湯に到着した。前回はガラガラだったのに、今回は、たいそう賑わっていた。ぞくぞくハイカーやバイカーが入れ替わり立ち替わり入ってきた。サウナは、まだ空いていたが、それでも適度な人数。サウナ内に3人が一緒に座るタイミングがあって、右横の人から、ロウリュウーしま〜す。と声がかかると、すかさず、左横の人が、どぉぞぉーと爽やかに返答する。そのじょうろが、超小ぶりで、こんなじょうろ見たことないですわっ!と言ったあと、ところで、皆さん、どこからお越しですかぁ…..ときいてくる。間髪を入れず、左横の人が、東京からわざわぜこのサウナに入るために来ましたぁ…..という。すると右隣の方が、私も、三重県から山越えて、このサウナに入るために来ました…..とかえす。なので、その勢いに乗っかるしかなく、ワタシ、大阪から自転車に乗って、このサウナに入りに来ましたぁ…..と、ちょっと盛りぎみに言う。

なんでも、いまや、全国的にサウナ通では、有名なサウナになっているらしい。左横の人とは、何度も同じタイミングで、サウナ内と水風呂内で一緒になった。私、輪行という作業があるので、ちょっと早い目に切り上げて、サウナ後は、近くのモリソンカフェで、生ビールとカレーを食べる。歩いてすぐのJR御所駅から輪行するだけなので、飲めるのが嬉しい。電車は1時間に一本しかなく14時の電車に乗ろうかとおもっていたが、ダラダラしているうちに、時間が迫ってきた。で、次の15時に間に合う時間まで、ここでゆっくり過ごすことにしたら、なんとあのサウナで左隣の方が、入ってきて、カウンターに座るなり、サウナで一緒だった人ですねぇっという。そんなこんなで、四方山話で楽しいひとときとなった。

ちなみに、自転車を輪行袋に入れる作業もあり、15時の電車に余裕をもって間に合うタイミングで、左隣のサウナーの方との話を早々に切り上げて、お先に失礼したが、その電車は、14時45分頃に発生した人身事故で、発車が45分遅れとなり、駅で45分間停車したままになった。家への到着は予定より2時間遅れた。「14時の電車に乗るか15時の電車に乗るか」人生はオモロイ。

縁(えん)

空き家カフェ」開催の雨降る日曜日。毎月19日が開催日だが、今月は日曜日なので、参加者はゼロかもしれないとおもっていたら、顔見知りの6人が集まって「神社マルシェ」のフィードバックや「文化住宅PJ」のフィードバックなど、2時間があっというまに過ぎた。もはや空き家の話題より、町の雰囲気を盛り上げるためのイベントをあれやこれやと企画する座談会のような雰囲気で、それはそれで楽しい縁側的談議。

生野納税協会の総会があった月曜日。懇親会の席で、ロート製薬の会長と同じテーブルだったので、その歴史などを拝聴する機会を得たが、ワタシ、たまに自転車で、ロート製薬の裏通りを通ると、プール施設の遺構のようなものがあって、それが好きで、立ち止まって眺める。ミューヘンオリンピックに水泳のオリンピック選手を育てるために会社の敷地の一部にブールを造って、山田スイミングスクールとして育成したそうで、ロートという名前を出すと宣伝になるので、山田という本名を使ったそうだ。敷地内にコマーシャルにもよく出てきた大きな池が、かつてあって、そこで社員がボートを漕ぐという、昭和30年代に、ユートピアのような会社を造ろうなんていう発想が凄いなぁ…..とあらためておもった。社内では役職名では呼ばず、それぞれの本名をさん付けで呼ぶそうだ。

 

上棟式があった水曜日。RC造の自邸が建つ敷地の隣に、木造の平屋の広い座敷を造る計画で、吉野杉を使った木組みに吉野桧の垂木を数寄屋風の天井としてデザインする計画。施主は、木の住まいに憧れインターネットで調べ共栄木材の杉板を使いたいと直接連絡すると、大阪で計画するのなら木村工務店に尋ねてみればどうですかと言われて、うちの会社にお越しになったが、施主のお父さんとは、偶然、先ほどの納税協会で知己の方だった。で、この上棟式の当日、まったく偶然のことだが、携帯電話に、共栄木材の会長さんから連絡があり、今大阪に来ているので、これから木村工務店さんに立ち寄ろうとおもうが、ご都合どうですか…..なんていう連絡で、かくかくしかじかで、共栄木材さんから紹介があった、施主の方の上棟式がこれからあるのです…..なんて、人の繋がりと縁とは不思議なものだなぁと、つくづくおもう。そうそう娘さん達が子供用のスマホのようなデジカメで撮影する姿が「いま」だな。

 

地元小中の同窓会がミナミであった土曜日。左の写真で、60歳を超えてから、同窓会の回数が増えてきた。右はこの3月末に高校の同窓会がミナミであった時の写真。30代40代50代の頃は、同窓会にさほどの思い入れもなく、予定があえば、なんとなく参加する感じだったが、60歳を超えてくると、素直に、18歳までの自分を笑って振り返えれる気持ちになり、若い頃は、おっさんおばはんの楽しみ方だな…..なんて斜に構えて冷ややかに見ていたのに、その当事者になると、その当時の友と一緒に過ごす時間が、ハートにエネルギーのようなものを与え、活力になったりするのが、不思議だが、それが「老い」なのだろうね。そうそう、夜の心斎橋を歩くと、相変わらずインバウンドでいっぱいで、左側通行の文化は、ほとんど崩壊寸前だった。

清見原神社で「神社マルシェ」

「神社マルシェ」の日曜日。生野区小路にある清見原神社の境内で、マルシェが催されたのは、数年も前の出来事で、それを見て、何時かもう一度この境内でマルシェをする機会がある時は、杉で製作した屋台でやりましょう!と宮司さんに宣言していた。何回か前のブログで書いたことだけれど、木村工務店製作の木の屋台もあるが、木工家賀来さんの屋台のほうが、誰もが製作できデザイン製も兼ね備えた杉の屋台で、その屋台を採用し、皆でワークショップで加工をしたものが、今回のマルシェの屋台となった。

木村工務店の立ち位置とすれば、神社の境内で、どんな屋台を製作し、どんな空間構成をするのかが、与えられた使命のようなものだとおもう。木村工務店のすぐ近所にある大林縫製さんが、余った帆布を提供してくれて、縫い合わせ、この杉の屋台にフイットするデザインを縫製してくれた。それだけでなく屋台のバックヤードになる帆布まで生地を伸ばしてくれたので、杉材の門形フレームを追加することで、屋台の背面デザインが成立し、バックヤードが帆布の白で統一されたのが、良かったなぁ…..とおもう。

何時、雨が降るか、不安定な曇り空の日曜日にもかかわらず、午前10時から想定以上のお客さまに来場頂いたお陰で、午後12時頃には飲食店は完売する盛況だった。というより、飲食店の屋台は、こんなにお客さまが来るとはおもっていなかったので、そもそもの準備した数が少なかった。延べ1000人ちょっとの来場者があったそうだ。

神社マルシェの主催者の女性の松崎さんは、もともとは生野区空き家カフェへの参加がきっかけで、そのご縁が継続した。空き家カフェを継続していると、そもそも空き家問題は「エエ町」であれば、直ぐにその空き家の需要は喚起され埋まるわけで、エエ町をどうやって皆で造るかを考え模索することが空き家をなくす事につながる…..というのが共通認識になってきた。そのまちの雰囲気を盛り上げていくひとつとして、地元の神社でマルシェをもう一度開催しましよう!と、呼びかけたのが松崎さんで、同級生、PTA仲間、地元のものづくり企業にお声がけし、それぞれの参加者は、収益ではなく、文化祭的なノリで楽しんで参加する方々を募ったのが、盛況を呼び込んだのだとおもう。

そうそう今回、神社の境内に、4m近い長さの一枚板のテーブルを設置することが出来た。このテーブルは、清見原神社社殿の増改築工事の時に、もともとの床板を撤去して、その床材を、テーブルとベンチとして再利用し、木村工務店の「まちのえんがわ」ワークショップで使用していたテーブルで、この「神社マルシェ」の機会に、ようやく里帰りし、多くのひとが「相席」を楽しむ役割を担ってくれた。それが、ワタシ的に嬉しい出来事のひとつであった。

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