整う

庭の桜の木が落ち葉を散りばめる季節。秋なのか冬なのか微妙な季節感。日曜日の早朝、あまりにもエエ天気なので、同級生のLINE上で、自転車乗りに行こっ!と、メッセージが飛び交っていたが、住宅相談会がある日曜日なので、断念のメッセージを送信した….ものの、ちょっと悔しいので、朝風呂朝サウナに行ってから、シゴトに望むコトにした。

最近、サウナブームらしい。サウナ入って、水風呂入って、休憩した時、「整う・ととのう」というコトバで、サウナトランスな気分を表現し、ナチュラルハイな感覚を満喫するらしい。ワタシは、どちらかといえば、水風呂ファンなので、地方の温泉施設に行って、サウナがある時の楽しみは、その水風呂の水質が楽しみで、エエ水に入った時は、それだけで、爽快になる。わりと長い時間、水風呂に浸かっているのが好みなので、北欧で、サウナに入って、湖で泳ぐのに、憧れているのだけれど、先日、テントサウナを体験し、川の水に入って、とっても気持ち良かったので、日本で、テントサウナで、十二分に楽しめそう…..。

さて、住宅相談会の午前中のAさんは、数ヶ月前に、三階建て住宅のリフォーム工事の相談にお見えになられたご夫妻で、本日は、概算見積を提出する日だった。最近のリフォームは、どんどん全体的になってきて、内部だけに留まらず、サッシュや外壁や屋根まで、全てまとめて施工すると、かなりなコストになって、新築の金額に匹敵してくるわけで、例えば、外観は後回しにして、内部のリフォームだけに留めるなど、耐久性と快適性と格好良さのコストバランスを、皆で一緒にコミュニケーションするのが、大切なんだろう。

お昼からのBさんは、お住まいの隣の土地を購入し、小さな、倉庫のようなギャラリーを建てる計画の相談でお越しになられた。どんなご縁で、弊社のコトを知ったのですか?!とお聞きすると、以前ジャーナリストの今井一さん主催で、十三のシアターで、数人の専門家を招いてのトークイベントがあり、ご近所のイマイさんの依頼でもあったので、とある日が、ワタシが出番のトークイベントで、なんでも、その回に参加頂いたらしい。

そのトークイベントは、ごく少数の観客だったし、ほとんどが、知り合いが見に来てくれたのだけれど、それが、縁とは不思議で、本日は、田中共子さんによるステンドグラスのワークショップの日だったが、1名参加のマンツーマンの濃密でフレンドリーなワークショップになって、その参加者が、常連のウメモトさんで、いや、それが、タナカトモコさんも、ウメモトさんも、まちのえんがわスタッフのアオキさんも、そのトークイベントに参加してくれた方々で、ま、そういう方々が、偶然集合した、不思議なご縁で繋がった、日曜日のお昼だった。

午後からのCさんは、ご家族でお見えになって、農地を新築工事する計画で、何度かお越しになられて、既に概算見積も提出させて頂いたが、総予算を調整するために、計画案の寸法を調整し、間取りは変えずに、幾分コンパクトにして、床面積を減らし、300万円ほどのコストダウンになった見積書と、BIMによるウオークスルーの立体映像を提案した。若いご夫妻で、東京で観た、前川国男邸のような家になれば嬉しい….なんていう要望を計画案に取り入れたりしたが、先日は、聴竹居を観てきましたよ!なんて仰って、建築ファンな若い方々とのコミュニケーションは楽しい。

木村工務店にお越しになるお客さんは、どちらかといえば、「コダワリ」の持った方々が多いが、しかしながら、強すぎず、また弱すぎずで、特別なコダワリというより、「フツウのコダワリ」なんていう表現が適切かどうか、お昼のBさんとも、そんな感覚で、共感し合ったりして、そういう、特別でなく、ちょっと拘りたい、普通な程度に拘りたい、なんていう方々がいらっしゃれば、是非、日曜日の住宅相談会にお越し下さい。

コミニュケーションで、暖めたり冷やしたり休憩したりしながら、コダワリが整理整頓されて、一緒に、「整う」気分になれたらエエなぁ….とおもえた日曜日。