温故知新

冬生まれですが、寒いのは本当に苦手な設計部のタカノリです。

今週月曜日から一気に寒さが本格化してきた気がします。
いよいよ年末、今年は例年のように忘年することもできず一生の中でも本当に特殊な一年なんだと感じますが、それでもまた新しい年が来るので、この師走の忙しさを乗り切り、迎える準備をしたいと思います。

三宅町M邸がいよいよお引渡し間近です。

古民家リフォームは元の建築のもつ力強さと新しい価値観の生活様式をいかに融合できるかというのが肝なんだと近頃深々と考えています。古さに馴染ませることと、新しさを挿入することの選択は本当に紙一重で、いつも悩みながら進めています。
古民家は本当に勉強になることも多く、建具に囲まれた高天井の玄関は現代の住宅建築の発想の中ではなかなか実現も体験も出来ない空間で、恐らくその時は必然性を持って作られたんだと思いますが、昔の人は豊かな発想を持っていたんだなと感心しました。

おそらくこれが今年最後のブログ。
来年は明るい一年になりますように。
よいお年を!

takanori

byタカノリ

こんにちは。設計部のタカノリです。

奈良県M邸リフォーム工事が着々と進んでおります。

本日も現場監督のY元くんからあそこの納まりどうしますか?ここはどうしますか?
と、現場で日々問い詰められています。

古民家のリフォームは取り合いなど現場でしかわからないことも多く、うーん、、むー、、と歯切れの悪い返事をしながら、監督と大工の助けを借りて着々と各部の納まりが決まっていきます。
引き渡し予定日まであと1ヶ月半。気を引き締めて頑張ります。

ワークショップの告知を。
企画段階から関わっている、水圧転写のワークショップが来月11月15日に開催されます。水圧転写はフィルムに印刷された柄を立体物に転写出来る技術です。車のパーツや玩具などに使われている技術で、普通は大きい工場でかなりのロット数がないと出来ないのですが、今回ワークショップを主催して頂くBIGONESさんはそれを小ロットで出来る特許技術を開発した生野区の凄腕ものづくり企業です。
今回はラワン合板に柄を転写してキャンプにも持っていける小さいテーブルを作ります。

何より、水面に浮いた柄に向かって板を沈め転写する瞬間は、素人には独特の緊張感もあり楽しいので是非体験してみてください。
↓まちのえんがわスタッフ青木女史の水圧転写風景

詳細はまちのえんがわのブログにて。

takanori

byタカノリ

古民家再生

こんばんは現場監督のヤマモトです。


写真は奈良三宅町・M邸の様子です。

基礎工事が終わりいよいよ大工工事がはじまりました。

ちょうど床が組み上がっている段階です。

 

解体してみると思ったより白蟻の被害が多く、平行して防蟻工事も行っています。

引き続き工事の方進めていきたいと思います。

 

yamamotobyヤマモト

着工

こんばんは、現場監督のヤマモトです。


↑写真は奈良三宅町・M邸の様子です。

伝統的な古民家を改修していきます。

現代的な建築と違い、太い柱や、梁が組み合わせって軸組を形成しているので、かなり力強さを感じます。

 

↑解体と平行して基礎工事も行っています。

迅速に丁寧に工事進めていきたいと思います。

yamamotobyヤマモト

 

改装の階層の回想

こんばんは現場監督のシノダです。

初夏に差し掛かり気候も良く車窓を開けて移動していると

ミツバチやらテントウ虫が同乗してきて和まされております。

昨日のタカノリ氏のブログでも登場しました八尾・茶吉庵プロジェクトで

内部の改装の回想をしております。

 

人が集まる場所となるべく御施主様のご希望に耳を傾けながら解体を進めると

御施主様のご先祖さん達の改装の履歴の階層にも対面するのです。

仕上がり材や下地材、仕口の補修などあらゆる痕跡が語りかけてくると云いますか、

歴史や生活の変容など様々な状況に対応して幾度となく建物が変わってきた事実が押し寄せてきます。

 

施主・設計・管理・施工の皆で相談して時間軸を遡り、ああしよう、こうしようとかやっている時が

この改修プロジェクトの肝なのではと錯覚する瞬間なのでありました。

 

shinodabyシノダ

元の姿へ

おはようございます。

雨模様が続いていますね。そういえば前回のブログも雨でした。

 

さて、八尾・茶吉庵プロジェクトは外部から内部の仕事へと移行しております。

外は、新しい下屋も出来、外装の焼杉をはり、かなりすっきりとした外観になりました。

あとは屋根を板金で葺き、デッキを作っていきます。

内部は長年にわたる改築をなるべく元の姿に戻す為、玄関の壁を撤去しました。

↑梁を跨いで作っていた右側の壁を取り除きました。

玄関スペースが広々とし、茅葺の大屋根がのった古民家らしい姿に。

さて、5月19日にこけら落としの落語イベントが催されるとのことで、

残り少ない工期を走り切るのみです。

PS

最近現場で言葉の事故が多発しています。デッキがデキるとか、この束をツカってとか、、、

スキーが好きの様な言ってしまった後味の悪さ。なんとかならないものか、、、

takanoribyタカノリ

Dr.HOUSE

しばらく天気が続いており心地よく過ごせておりましたが、

今日は久々の雨模様で、桜もいよいよ散ってしまいそうですね。

さて、リフォーム現場然々です。

江戸時代から続く古民家、八尾・茶吉庵プロジェクトの屋根工事は

大工さんが入り順調に滑り出しました。

着工前

↑現調した時にはすでに解体されていた既存建物との取り合いのパラペットをとり

↑スッキリした屋根下地になりました。ここからさらに下屋を組んでいきます。

古民家はやはり既存との取り合いで難しい部分が多く、まさにここからが正念場です。

築10数年の3階建て鉄骨造の鶴見区・F邸リフォーム工事では、

3階の天井を解体し、現れた鉄骨の屋根組をあらわしにする試みに取り組んでいます。

鉄骨梁の合掌繋ぎが際立ち、仕上がりが楽しみです。

戦前からある小路・K長屋リフォーム工事では、

ほぼ猫の住処と化し、かなり傷んでいた一棟を約1ヶ月半でリフォームしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

着工時

ご近所でもかなりお年寄りの長屋ですが、もうしばらくは生き長らえて頂けそうです。

住宅医という言葉もありますが、リフォームはやはり外科治療的な要素が多分にあり、

大工さんのノコギリがメスに見える今日この頃でした。

 

takanoribyタカノリ

雨ニハマケズト・・・

こんばんは現場監督のシノダです。

大坂チャイ屋の草分け的存在の伽奈泥庵が閉店するそうです。(涙

はじめて見つけたときはこんな店が大阪にはあるのか!と昂ぶりを覚えた事を懐かしく思います。

大阪アジアンカオスを!機会があれば是非。

さて八尾市・H家改修プロジェクトでは母屋の外部改修のために仮の足場を掛けました。

幾年もの歳月を重ねた母屋をほぼほぼ元の姿に戻す作業です。

解体でされえぐられてしまった傷口を大工さん、瓦屋さん、設計、現場監督で検証し

再生の糸口を見つけ出すべく奮闘しております。

 

ところかわりまして宇治の方でも改修工事をしております。

本日の小雨の中でも設備屋さんがシートを駆使して外部の作業をすすめてくれました。

菜種梅雨に悩まされつつ、雨の合間をぬって作業をして頂く皆様に感謝です!!

 

とどのつまりは雨には全敗ですがね。

shinodabyシノダ

口伝

こんばんは現場監督のシノダです。

 

前前回のタカノリ氏のブログの八尾の古民家再生の現場下見に行ってきました。

電気屋のカヤさんなどとあれこれ段取りやプランの打ち合わせしていると

オーナーさんの隣の家の方は先祖代々2,000年前からそこに住まれていると聞きました。

2,000年前?西暦紀元元年?頃…

なんかその事が気に掛かり家に帰って久し振りに『大阪アースダイバー』を引っ張り出して

ぺらぺらと…

するとでた!

恩智遺跡!(右下あたり…

住んでたんや! 人!

口伝恐るべし…

歴史を感じるこの界隈この建物を魅力ある再生が出来るように…

shinodabyシノダ

古民家

皆言っておりますが、本当に寒い日が続きますね。

そんな中本日は四条畷市・T邸リフォーム工事に行くと、

二階の建物越しにちらっと見えた奥の新築の平屋が、手前のヤシの木と相まって

まるで沖縄のヴィラの様で、少し寒さが和らぎました。

所変わって八尾では茶吉庵という古民家再生プロジェクトが進行しております。

江戸時代には河内木綿の木綿問屋だった古き由緒正しき建物の改修。

ボランティアや学生によるDIYがあったり、

色んな人の力が合わさって進行しているプロジェクトなので、

弊社もそれにお力添えできればと思います。

オーナーは形から入るタイプなんですと笑いながら仰っていましたが、

かなり渋い暖簾がすでに出来上がっておりました。

ちなみにこのどちらも茅葺屋根をもつ家の改修工事。

古い建物を壊さず、後世に残していこうという

お施主さんの心意気は本当に素敵です。

takanoribyタカノリ