まだまだ寒むくてダウンジャケットを着ていた3月25日の日曜日の事。建築家のヤベさん、イシイさん、ナガエさん、造園家のイエタニさんが「まちのえんがわ」に来襲されて、小宴を催しました。
無垢の吉野杉の座り心地は快適で、楽しい宴会だったのですが、テーブルクロスのようなものを敷くこともなく、飲んで食べたたために、杉板の上にオイルサーディンの油分とか、なんか、ちょっと、油のシミが、所々に付着したのでした。
気になると言えば気になるし、気にならないと言えば気にならないし、という程度だったので、水で固く絞った雑巾に極々少量の中性洗剤を入れて、いわゆる水拭きをしました。が、なかなか微妙な油分が取れない状態で、時々、気になっては拭いてみるのですが、やっぱり、油分は取れないいままでした。そうそう、無垢材を中性洗剤で拭くと、無垢材の艶がなくなってしまうので要注意なのです。
5月19日、田中美装の洗い職人のマルヤマさんが、会社近くの現場に来られたので、「ちょっと、床、洗って、シミとって!」と頼んでみました。
企業秘密の薬品が少しだけ入っている水で、丹念に拭いて、それでもなかなかシミの抜けないところだけを何回か集中的にシミ抜きをし、ドライヤーで乾かします。翌る日、完全に床が乾いた杉板をみると、シミは完全に消えて、新品のようでした。ちなみに、日焼けの色はとれません・・・・。
無垢の床材に、オスモなどの油分の塗料を塗るのも悪くはありませんが、何も塗らずに水拭きだけで使い続けるのも、エエ味わいがでて、それはそれで、かなり魅力的です。それに、塗料を塗った床材は、洗い屋さんに洗ってもらうことはできませんが、無垢のままだと、何回も何回も洗い屋さん洗ってもらえて、そのうえ、ジーパンの洗いざらしのように、ますます魅力的な雰囲気になるのでした。
byシャチョウ