デジタルとアナログの狭間

設計部のタカノリです。
新年初めてのブログとなりました。
年明け早々から緊急事態宣言も発令され、前回ほどの動揺はないものの気配りは忘れず粛々と始めて行きたいと思います。

昨年末になりますが、幾度か雑誌やテレビで紹介されている四條畷市T邸リフォームが、
チルチンびと」に掲載されました。

絵本作家である谷口さんのセンスが光りまくっている素敵な住宅です。設計部のハヤカワ氏が色付けをしてくれた上空から見たサンタが特徴のPOPな図面も見所となっております。

雑誌掲載紹介がもう一つ。
タナカ部長とタツタ監督が担当した東大阪H邸リフォームが今月発売のSUUMOリフォーム全国版の巻頭特集で取材頂き、紹介されています。
なんと、このSUUMOリフォームの雑誌はこの号が最終号となるそうです。関西版のSUUMOリフォームは、定期的に掲載して頂き、かなり前から弊社もお世話になっていたのですが、23年間続いた雑誌がついに廃刊となって今後は全てネットへ移行するとのことで、時代の流れを感じます。電子書籍やネットの台頭で雑誌がなくなると言われだしたのは10年程前からだと思いますが、10年経ちその頃はまだ整備されていなかった色んなプラットフォームが整い、どんどん淘汰が激しくなっていっているのでしょうか。
雑誌というモノになる良さもあるのになぁと少し寂しい気持ちになりますが、かく言う自分も半分以上は楽天ブックスなどのアプリで雑誌を読んでしまっております。
今回は保存版とのことなので、是非書店でお手に取りください。

 

今後、どんどん雑誌や本が淘汰されていくと、数十年後には本棚がある家は骨董マニア的な立ち位置になってしまうのでしょうか。たしかに本には背表紙が放つ魅力みたいなものもあり、棚に並べることも一つの価値だったりもします。時折アナログレコードを買うのですが、中古ではなく最新リリースのレコードを買うと、レコード盤と一緒に音源のダウンロードコードが付いてきたりします。アナログは少し流行ではあるのですが、とは言えレコードプレーヤーを持っているもはや大多数ではない人向けのもので、かと言ってデジタルの便利さは必要で、、、、。
今は電子書籍と本は別々に販売されていますが、本を買う人がどんどん減っていくとそのうちデジタルコピーのQRコードが背表紙の裏に付くようになるかもしれません。想像するとそれはそれで便利そうなので実現して欲しいですが。モノの有り様が変わると、住まいの有り様も変化していくのかもしれません。

それでは、今年もよろしくお願いします!

takanori

byタカノリ

輝く舞台

新年明けましておめでとうございます。

設計部のハヤカワです。

 

緊急事態宣言が出る前ですが、

改修工事が終わった京都の清水寺の舞台を見に行きました。

 

会社のお昼休憩中、テレビのニュースで工事が終わったことを知りました。

映像で見ると張り替えた床材が、

節のたくさんある床材だったのを見かけ、

少しだけ会社内で話題になっていました。

ということでソーシャルディスタンスを保ちながら見に行きました。

 

 

本堂入口から改修した真新しい舞台がチラッと見えてきました。

 

やはり節はたくさんありましたが、

わかりにくいですが本堂内部の床も節だらけで、

個人的にはそこまで気になりませんでした。

 

新しい舞台の色は、

大嘗祭で見た、黄色でもベージュでもない美しく輝く不思議な色でした。

真南向きの新しい舞台に反射して、薄暗い本堂を照らしている、

美しい状況、空間。

 

新旧が混在するこの状況に

改めて”時間の流れ”を感じました。

そもそも清水寺ができた時は、

すべてこの輝く舞台の色だったわけで、

そのことを考えると昔の人は、

結構現代的だし、

派手なものが好きだったのではないかなとも。

 

 

とにかく、マッシブな物体に水平ラインが強調されて、カッコいい。。。

歴史的建造物という枠を超えた現代建築物だ、、

 

日が当たり、雨ざらしの舞台はすぐに色が変わっていくと思います。

大変な時期ですが、貴重なタイミングに運良く出会うことができました。

 

社会的にみると、現在はすごく暗い雰囲気だと思いますが、

いたるところにこういった舞台のように、

刹那に美しく輝き、薄暗い場所を照らしている状況がたくさんあるのですね。

 

では。

byハヤカワ

本年もよろしくお願い申し上げます。

あけましておめでとうございます。田中です。
年末年始からこの連休にかけて、コロナ渦ではありましたが
色々活動しました。

12月29日~31日 軽自動車より小さいIQで初の冬キャンプに行きました。外気3℃内気22℃

12月31日~1月1日 木村工務店施工最小 8坪の自宅で普段通りに生活

1月2日 木村工務店施工 広々とした実家で過ごす。

1月3日 自宅最上階にて家キャン。

1月5日 年末にBBQ禁止が解かれた淀川川辺に自転車でDAYキャンプ

1月10日 JRで大雪の箱館山へ

今年で私は49歳になります。人生の底だそうです。

くじけず、頑張りたいと思いますので
よろしくお願い致します。

tanaka

by.タナカ

完成間近

こんばんわ。設計担当のカワモトです。
八尾市MY邸新築工事の工事完成に向けて最後の追い込み作業です。

↑1階玄関ホール
天井と床材の桧と洗い出しとシナ合板と相性がとても良かったです。

↑2階キッチンから
登り梁や桧のデッキ、ダイニングテーブルと施工され仕上がってきました。

↑1階のキッチンも仕上がってきました。
お引き渡しまで最後のもうひと踏ん張りです。頑張りたいと思います。

kawamotobyカワモト

温故知新

冬生まれですが、寒いのは本当に苦手な設計部のタカノリです。

今週月曜日から一気に寒さが本格化してきた気がします。
いよいよ年末、今年は例年のように忘年することもできず一生の中でも本当に特殊な一年なんだと感じますが、それでもまた新しい年が来るので、この師走の忙しさを乗り切り、迎える準備をしたいと思います。

三宅町M邸がいよいよお引渡し間近です。

古民家リフォームは元の建築のもつ力強さと新しい価値観の生活様式をいかに融合できるかというのが肝なんだと近頃深々と考えています。古さに馴染ませることと、新しさを挿入することの選択は本当に紙一重で、いつも悩みながら進めています。
古民家は本当に勉強になることも多く、建具に囲まれた高天井の玄関は現代の住宅建築の発想の中ではなかなか実現も体験も出来ない空間で、恐らくその時は必然性を持って作られたんだと思いますが、昔の人は豊かな発想を持っていたんだなと感心しました。

おそらくこれが今年最後のブログ。
来年は明るい一年になりますように。
よいお年を!

takanori

byタカノリ

まだまだこれから…

さむいです。

設計部のハヤカワです。

 

現在は、計画段階のものが多いので、その紹介をします。

 

↑藤井寺市で計画している新築住宅です。

目の前に古墳があるすごく良い立地です。

中央の開口部からばっちり古墳を眺めることができます。

 

↑木製建具バージョン

 

古墳は、今後もマンションやビルが建物が建ったりすることがない、

永遠のヴォイドであり、その方向に暮らしを開放することができます。

 

開放することによって、

日々の生活に自然の光が入り、風が通り抜け、

時間の変化や四季の変化を楽しめるということです。

単調で変化を感じれない閉じた暮らしより、

開けたり閉じたりしながら、

その場所と一体となるような暮らしが良いと思いました。

 

またソト(外観)からも、古墳に開いた暮らしを感じれるようなカタチにしています。

住宅の外観は、住宅という個人的な持ち物でありながら、社会性のあるパブリックな部分なので、

内部のプライベートな空間を考えるのと同じくらい重要な要素だと思います。

 

 

 

吹田市で計画している住宅のリフォームです。

現況をお見せできないので、どう変わったか分かりにくいですが、

ぐるっと一定の高さで鴨居や素材を変化させています。

 

小さな空間では、仕上げや素材、色など細かく変化させると、

空間が分節してしまい、狭く見えてしまうので、

一定の大きな骨格を決めて、その中で変化させてみました。

 

また、その骨格(鴨居)の高さを低く抑えることで、

重心を低くして、落ち着いた空間になればなと思っています。

 

まだまだこれから。

 

どんどん変化していくと思いますが、

少しでもよい空間になればよいなと思います。

 

では。

byハヤカワ

 

床下調査について

こんばんは。設計担当の田中です。

床下に潜る。

思えば、今年も何度か、床下調査を行いました。
設計部で、床下に潜れるものは私しかいなくなってしまいました。

私は、潜れるものなら、できるだけ潜りたいと思っています。

最近の家は、懐が深く潜りやすくなってきています。

また、ベタ基礎ですので体が滑りやすく容易に進むことができます。

床下のことは、日々の生活から忘れがちですが
潜ってみて、その重要性を再確認させられます。
家の心臓部とも言える箇所ですから。

潜ると、意外にも居心地がよく
このままじっとしておきたいと思うこともあります。

風の流れや、湿度を肌で感じることで
潜ると、その家の歴史が見えてきたりもします。


鉄骨造の床下。こんなに綺麗な床下空間ははじめてでした。
ただALC下地が表しで断熱層が見受けられませんでした。
床下から断熱施工する改修を予定しています。

古い建物の床下です。基礎が少なくレンガの束石を基礎代わりにしています。
現在は、耐震改修工事を行い、しっかりとした基礎地盤を設けました。
湿気対策として防湿コンクリートも施工しています。

今年は、コロナ問題で大変な一年でした。
マスクをつけての潜入調査はかなり苦しいです。

来年は、他のスタッフにも
潜り方と共に、構造体の見方を教えたいと思っています。

tanaka

by.タナカ

 

 

タイル目地のメンテナンス

こんにちわ。設計担当のカワモトです。
吹田市・N邸リフォーム工事のタイルの目地のメンテナンスでお伺い致しました。

↑キッチンと床のタイルの取り合い部分の目地が掃除機などを使用していると目地が取れてきてご連絡頂きました。タイルの目地材を使用して補修したので一度様子を見て頂く感じです。

↑キッチンとダイニングの感じです。お引き渡しの状態のような感じでとても綺麗に使用して頂いてます。ありがとうございます。
kawamotobyカワモト

墨出し

こんにちは。設計部のタカノリです。

富田林市O泌尿器科リフォーム工事が着工し、本日は墨出しの確認をしました。

既存のコンクリートの床に、施工会社のみとハウジングさんが丁寧に間仕切りの位置を出してくれていました。ちなみにこちらは木村工務店が設計事務所として携わっている案件で、施工は地元の業者さんに依頼しております。

診療所の計画は、医療機器や設備関係が特に複雑で、建築の人間だけではわからないことが多いため、お施主様の他に色んな機器メーカーの方も立ち会い、大人が沢山いる墨出し現場でした。使いやすさを考えた若干の変更はあったものの、大きな変更はなく無事終了。まずは一安心です。

既存の外観を剥がすと元は焼肉屋さんだった看板の後が現れました。解体はこの建物の履歴が顕になっていく瞬間です。次の外観は↓こんな形に。

来年の開院を目指して一歩ずつ進んでいきたいと思います。

 

takanori

byタカノリ

色彩のもつチカラ

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

現在進めている富田林市のO泌尿器科リフォーム工事の解体が始まりました。

前に設計しましたF耳鼻咽喉科クリニックのすぐ近くです。

 

 

 

 

 

こちらがその耳鼻科クリニックです。奥にチラッと見える細長い物体はPLの塔です。

ミチに面した小さな窓から子どもがソトを覗いていて、

“ソトからウチが見えること” ”人の気配がすること”によって、

すごく安心感があり、あの高さのあの位置で窓を計画して良かったなと思いました。

そんなことを思いながら、その耳鼻科を通り過ぎ、

現在進めているO泌尿器科の現場に向かいます。

 

現場に着きました。

プランは決まっていますが、解体してみないと分からないこともあり、

内容によっては変更することも多々あるので、少し緊張です。

今のところ大きな問題はなさそうでしたので、計画していたもので進めていけそうですが、

これから現場で打ち合わせを重ね、さらに細かなことを決定していくので、

頑張っていきたいと思います。

 

 

 

外観です。まだ細かな調整がありますが、現段階のイメージは、こんな感じです。

クリニック=ピカピカの浮いた白が多いですが、

今回は白を使うのと同時に、対比した沈んだ色を使うことで、しっかり大地に根を張るような、

周辺環境に馴染んでいく建物になってほしいと個人的に思っています。

あとは、メリハリのある色を組み合わせると

建物が小さく分節されて、立体感や動きが生まれるように思います。

 

 

本日足場が取れたと聞いたので、僕の担当した案件ではありませんが、

少しだけ外観の色彩検討に関わらせていただいた

天王寺区・H邸リフォーム工事の現場を見に行きました。

良い色ですね。

古さや、長屋、洋風、和風など、意味や要素が消えてモダンだと思いました。

現地に行くと分かりますが、周辺環境に浮かずに馴染んでいます。

現在進めている泌尿器科と似た色彩で、参考になりました。

 

では。

byハヤカワ

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