軒考
こんばんは現場監督のシノダです。
七十二候で「桜始開(さくらはじめてひらく)」にあたる本日、遂に大阪も桜の開花宣言となりましたが木蓮なども咲いて、いつのまにやら春の花の賑やかな季節になってきましたね。
目下の現場への道中にも桜の並木通りがあり満開となればふぁ~とかなるのでしょうが、私的推しの桜がございまして某駅の商店街からひょいと入った路地裏の個人宅の老桜なのですがひっそりとおわす感じが得も言われぬです。
それが推しなのかフェチなのかなんなのかわかりませんが異性の気になる局所があるように建築でしたら、私は”屋根”と”手摺”に惹かれます。

ややこじつけ感は否めませんが(水野純也建築設計事務所)箕面の家新築工事では大屋根の下葺きとしまして、アスファルトルーフィングの敷設を実施しました。

【マツクラ板金さんによる敷設状況 】
リクエストにより
当初の図面の読み取る個人的印象より今回の建物は大屋根がとても大きく、屋根のフォルムは至極単純な切り妻の屋根となりますが日本建築らしい深い軒が印象的に感じられます。
軒の長さも四周・方位によりまちまちで意図的に調整されているのでしょうが改めて軒について考えさせられることになりました。

軒とは雨から外壁を守る安心感もさることながら、光りの取り込みかたへの効果も担っていて室内の仄暗いさや陰影の豊かさへも通ずる日本の風土が育んだ影への礼賛なのかなと。
これから外壁の下地やサッシの取付など開口部の施工が続いていきます、光りがどう室内に届いてくるのかが愉しみです。
先日皆さまのおかげで無事、建方を終え上棟いたしました。






【建方から下葺までの一連の様子】


そういえばシルバーハットも光りの入り方が素敵でしたよ。
今宵はこの辺りで
ではでは又又

byシノダ