石川さん設計による茨木・Y邸新築工事の上棟式があって、構造家の下山さんが左隣に座って、構造の話を交えながらの上棟の宴が楽しかったのだけれど、その話題の中に缶ビールの蓋の構造の話になって、その話を食い入るように聞く、向かい席右からササキ棟梁とタバタ大工と材木屋さんの岡房商店シンちゃんの姿。その隣にMK電気のカヤくんが、隣のKobe stayleの女子に言い寄る(笑)姿もあり…。
こんな缶の蓋を「イージオープン」開閉機構というらしいんだけれど、それで、「ステイオンタブ」といって、プルタブが缶本体から離れてしまわない構造になっていて、そういえば、昔のヤツはプルタブが離れて、ゴミとして捨てられていたのを思い出した。
「リベット」といわれる丸い部分を支点として、「タブ」といわれる穴に指を入れて引っ張ることで、てこの原理を利用して開けるのは、まぁ、解るとして、「スコア」と呼ばれる、オープンになる部分が、「左右非対称」になっているのが、構造的な「ミソ」なのだという…。
もし「左右対称」だと均等に力が掛かって開けにくくなるか、一気にガバッと開いて危険な状態になるのだけれど、「非対称」だと、力が分散されて、上棟式で飲んでいた写真のサントリープレミアモルツは、中心から左側の曲線より右側の曲線の方が大きく膨らんでていて、タブを引っ張ると、まず蓋の左側から力が掛かって時計回りに力が伝わり蓋が右端に残った状態でオープンする…。
これが「構造」なんだ!という下山さんの説明が楽しいのだなぁ…。
by シャチョウ