寒波と終わりと始まりと

こんにちは、専務です。

今月は引き渡しがいくつかあったり、地鎮祭があったりと終わりと始まりが怒涛の様に続いています。
和泉市K邸新築工事では寒波到来でまさかの雪のお引渡し。松の木に雪がチラついて風流でした。

堺市T邸蔵新築工事では、引き渡し後にお施主様とソファーを運び入れました。小さい建物でこじんまりとしていながらも独特の居心地良さがある不思議な空間です。担当設計の早川氏は現在サバティカル休暇を取得してヨーロッパ周遊へ。設計力がパワーアップして帰還するのが楽しみです。

巽東K邸新築工事は今月頭に引き渡しを終え、竣工写真の撮影を行いました。

今回は昼の部と夕方の部に分けて、ライトアップした夕景も撮影。設計さんもお施主様も一緒にワイワイと楽しく撮影出来ました。

小路東A邸新築工事はついに地鎮祭。来月からの着工に向けて大詰めの段階です。雲一つないピーカン照りの天気で、とても清々しい地鎮祭でした。

京都では以前maxellさんの新築工事でもお世話になったATVKで、新プロジェクトが始動。古材を設計、監督、大工、手伝みんなで寄って集ってああでもないこうでもないと小5時間くらい、、、。難易度高めの建築ですがどんなものが立ち上がってくるのか楽しみです。

毎年必ず訪れる竣工と着工が重なる月。年に一回終わりと始まりとみたいなタイトルのブログを書いてしまう時でもあります。ただ、時期が一定あればある種繁忙期とも言えるのですが、年末だったり、4月ごろだったり微妙に季節にばらつきがあり、予測もできず。今週はまた寒波がおとずれるそうで、大阪でも雪が降るとか降らないとか。この寒波を超えると春が見えてくるのだろうか。

takanori

byタカノリ

それぞれ

こんばんは現場監督のシノダです。

一昨日に立春を迎え暦の上では春なのに、本日は粉雪舞うとても寒い日でしたね。

「さむさのそこさむさのそこ」と唱えながらチベタン体操をしてなんとかやっております。

でも雪はなぜだか好きな気がします。

 

【配筋の納め方と手順を検討している図】

 

さてさて去年、完工した擁壁工事からの(水野純也建築設計事務所)箕面の家新築工事が先週より着工しております。

本日は設計事務所さんによる基礎配筋の検査がありました。

 

【配筋検査に拠る是正箇所確認と是正作業状況】

 

構造図書を元に施工状況を確認して頂き、検討して直ちに是正作業を実施しました。

鉄筋コンクリートの品質を確保するには配筋の塩梅はとても重要ですが配筋要領に拠る、複数の規定が雁字搦めの体をなしております。

施工をする側の見解としては物理的に難あり的な納まりが多々ありますが設計側には理想の配筋が勿論ありそこには絶妙な鬩ぎ合いが存在しておるのです。

現場を管理する上で監理者とのそこの協議がカントクの技量を求められるところ(苦しい…どっちの言い分もワカル…

と云いつつ此処を乗り越え折中してよき建物へとまた一歩づつ、踏ん張れ!(なんて

温かくなる頃には上棟ですかね、上物がそりたつの愉しみです。

 

【猫好きのための猫寺?】

 

今宵はこの辺りで

ごきげんよう 

by節分で年々食べるまめの数に戦くシノダ

完成間近

皆さんどうも、現場監督のヒダカです。

年が明けて初のブログ投稿となりました。

今年はいい一年になりますように…

また、いい現場監督になれるよう頑張ります!

さて、そんな中本日ご紹介させていただきますのは、天王寺・Y邸新築工事です。

現場はもうすぐ完成間近…

年が明けて造園工事や仕上げの工事も続々と終了していきます。

外観もすごいいい感じになりました…

引き渡しまであと少し…

気を引き締めて頑張ろうと思います。

それでは今日はこの辺で…

By ヒダカ

熱気

こんにちは、専務です。
もう一月も終わりに近づいておりますが、2025年初ブログ。

新年は毎年妻の実家の福島県喜多方市へのロングドライブから始まります。ルートは北陸道経由。
途中石川県は加賀温泉郷の片山津温泉で去年お亡くなりになった谷口吉生設計の温泉に入って個人的追悼からスタートしました。

朝から営業していて高速降り場からも近く、サクッと入れる温泉としてオススメです。お風呂は露天風呂ではないにも関わらず、潟と連続する様なインフィニティ風呂に設計されていて、泉質は塩分強めの塩化物泉。浸透圧でぐいぐい来ます。心做しかすぐ喉が乾く気も。

そういえば先週本屋さんに行くと、建築家設計の温泉施設を纏めた本が発売されていて、意外と体系的に纏めた本っていうのも見たことなかったので思わず購入してしまいました。
隠れ温泉ファンとして長年活動しており、温泉好きとしてはキレイな施設というよりは、浴槽の周りが温泉成分で染まり、湯と向き合うしかない様なひなびた系温泉を好きであれ!というラディカルな思考が頭をよぎるのですが、建築に携わっている以上やっぱり建築家の関わっている温泉も気になってしまい、キレイに設計された温泉はそれはそれで泉質関係なく気持ちよかったりします。この本があれば、旅先で行きそびれた、、、なんてことが無くなりそうで捗ること間違いなし。

ちなみに帰り道にも、富山で ofa設計の宇奈月温泉総湯へ。
朝早くに到着したので、1番風呂で入浴したのですが、風呂場でその後いらっしゃった数名の日に焼けた男性が皆さん体感的にかなり長く体を洗っており、なんだろうと不思議に思っていると女性風呂でも同じ状況だったそうで、ふとここが立山連峰の麓で黒部への登山ルートの入り口だということに思い当たり、冬はトロッコ列車も動いてないので、正月早々から過酷な雪山に篭って数日過ごしていたんだろうなと、色んな冬休みの過ごし方に思いを馳せました。

さて、先日の早川氏や社長ブログにもあったように、先週末に開催されたお餅つきワークショップは大変盛況で、約200名にのぼるたくさんのご来場、本当にありがとうございました。久々にお顔を合わせることのできたお施主様や古い友人、近所の方々が入り乱れて熱気があるってこういうことだな、と。最近関西に越してきた、大学時代の友人が来てくれて、開口一番「もうフェスじゃん!」って言っていたので、社長ブログでも言っていた通り、来年からはお餅つきワークショップじゃなくてお餅つきフェスでいいかもしれません。毎年正月に福島に帰るのは餅つきの為のもち米を取りに行くという裏テーマもあって、また来年も喜多方まで取りに行ってまいりますので、ご来場お待ちしております。

さて、今年は建築の法改正や色んな変革もあり、住宅業界も過渡期という感じですが、良い建築をつくっていけるよう皆で力を合わせて励んでいきたいと思いますので、本年もよろしくお願いします!春頃までには新たな試みも準備しておりますので乞うご期待。

takanori

byタカノリ

クリスマス

皆さんどうも、現場監督のヒダカです。

今年もあと数日…

去年と同じく今年もクリスマスがやってまいりました。

まぁ僕は今年も一人ですが…(笑)

さて、そんなさみしいクリスマスの中今日ご紹介いたしますのは天王寺・Y邸新築工事になります。

現場はあともう少しで完成!といったところです。

内部はもうほとんど仕上げも終了し、今は外構工事がメインとなっております。

年内におおよその工事は完成となりますが、

まだ器具付けや植栽など、最後まで気が抜けない工事ばかりです。

あと一か月弱…気を引き締めて頑張っていこうと思います。

それでは今日はこの辺で…

渋さ しぶとさ

こんにちは、専務です。
師走とはよく言ったもので、まだ師匠でもないので、余計に走り回っております。
とはいえ今年の仕事も来週一杯、木村工務店は毎年12月28日は大掃除なので、本当にあと1週間です。今年の年末年始はほとんどの会社が28日から5日までのお休みなのではないでしょうか。休み中はどこも混み合いそうな予感、、

仕事納めに向けて各所奔走日誌。
和泉市K邸では大詰めの庭工事。
和泉市の造園屋さんのJIHEEさんが立派な渋い松を運んできました。最近、また和の庭の依頼が多くなってきているらしく、BACK TO JAPANESESTYLE感があって完成が楽しみ。たしかに、株立ちのシャラシャラっとした木が生えた庭っていうのも、飽和状態になってきた気もしますし、何か新たな時代に突入しているのでしょうか。

堺市T邸では小さな小屋がダイナミックなキャンチレバーの住まいの横にちょこんと鎮座したのを確認いたしました。
ここからは別物として敢えて黒く作った小屋に共通言語を持たせるのかどうかを、お施主さま、設計のハヤカワくん、現場監督のヒダカくんとあーでもないこーでもないと議論。建築の難しさって大きさではないですね。

昨日は箕面の地鎮祭へ。テントを建て、紅白幕を張り、真砂土を敷いて執り行うのが長年の地鎮祭スタイル。今回は東京出身のお施主さんや設計事務所さんの地鎮祭だったのですが、東京ではなかなか大きい工事でもない限り、しっかりテントを建てて地鎮祭を執り行うことはないらしく、たいそう喜んで頂いてこちらも嬉しくなりました。
今回の地鎮祭では神社さんが祭壇の両サイドに真榊(まさかき)という三種の神器をかけた神具が備えた設えにして頂き、紅白幕と青白幕で囲まれた空間の中で、緑の発色が渋く佇んでいて普段より盛り目に「ちゃんとしてる感」がありました。


簡略化することと続けて行くこと、特にこういった儀式的なことや形式的なことは時代の流れの中で何度も存亡の危機が訪れるんだと思いますが、例えば地鎮祭もお施主さんにとっては一生に一度あるかないかの出来事。やっぱり、始まりの合図がハッキリとしていることは大切で、それが関西弁でいう「きっしょ」というやつなんだろうなと。ちなみに「きっしょ」ってどんな漢字なん、と思って調べたら「吉書」で、期日を選んで天皇に読み上げる文書が転じて、大事な節目・機会という意味に変わったそう。「吉祥」という仏教用語のめでたいことを表す言葉の、方言略しVerだとなんとなく勘違いしていましたが、そう遠からずな意味なんで個人的ダブルミーニングとして処理します。

生野区K邸新築工事も完成の姿が見えてきました。
設計は組織設計に務める施主の義理の息子さんで、まだたたき台のプラン相談段階から約2年半程関わらせて頂き、先日の打ち合わせではSOLIDOを使った渋い外観と内部のスキップフロアの気持ちいい空間に仕上がって来たのをお施主さまも喜んでおられてほっと一安心しました。

建築を出来上がるまでには、コロナ以降の資材高騰の影響や、職人不足による工期の問題などなど、スムーズな決定や進行を妨げるネガティブ要素も多分にあり、近頃はトントン拍子に決まるなんてことは本当に少なくなってきました。それでも、時間を掛けてでも、微妙な調整を繰り返すことで建築は立ち上がってくる。そんな感じがします。今の時代にこそ、「しぶとさ」みないなものが求められているのかもしれません。

先週土曜日の午後はMOKスクールで六車誠二さんと竹原義二さんの講義を受けてきました。
特に竹原さんの黒板授業は初受講。ルイス・カーン、チャールズ・ムーア、中村家住宅を通じて語る建築の見方、図面との対話、そして自らの建築への落とし込み方。圧巻の迫力と建築に対する「しぶとさ」で気圧されました。なんか学生に戻った気持ちになり、心が少し若返った気がしました。

さて、わたし恐らくこれが今年最後のブログ。
振り返るとこの年末は渋さとしぶとさに突き動かされている気がしました。渋い人間になるにはまだまだ修行が足りませんが、来年は少しでもしぶとさを身に着けることを目標にしようかと思います。
今年も1年ありがとうございました。よいお年をお迎えください!

takanori

byタカノリ

窮鼠噛ズ

こんばんは現場監督のシノダです。

先週、怒濤の週末があり少しばかり落ち着きを取り戻してこのブログを書いております。

見積り提出→会社レクリエーション→改修現場引き渡しへと駆け抜け、秋の深まりと共に。

                                        

(おうちソムリエ一級建築士事務所)瓜破母屋プロジェクトでは今週、本工事ご依頼分を無事引き渡しいたしました。

工事中はと云いますと古民家ならではの問題点もありましたが、おうちソムリエさんのテンポのよいQ&Aや

お施主さんの是非極まるご決断を経て、納まるところが納まると調和がはじまり大団円となりにけりかと。 

                                                                           

今週末はお施主さんが半世紀ぶりにこの生家に宿泊されるとのことで、

どうぞ良い夢をそして週末の過ごし方が豊かになる事を切に願います。

                                                               

                                                           

さて週末と云えばこの何日かのブログで紹介されている秋のレクレーションで、

私は観光組で神奈川へ行ってまいりました。

今年は新幹線で足を伸ばしていつもよりちょっと遠乗りで、なんなら1泊もありかもね。からの~

東京へはちょくちょく行くけどその少し手前のスルーしがちの横浜が候補に踊りでて、

それなら鎌倉行ったことないしなどなどの尾鰭がついて一路東へと…

残念ながらコバヤシ隊長は諸事情により、今回は参加ならず…でありましたが。(鉄分高めで出発進行!

 

【シノダ&ハヤカワ&コジマに拠る凸凹融通無碍観光旅行】

 

私からは駆け抜けスナップのみになりますが…

東の文化圏では関西ルールとの差異に気づかされることも有り(それもまた新鮮で

東の古都とヨコハマブルーを感じる良い旅となりました。

旅の詳細はハヤカワ氏(建築担当)&コジマ氏(食担当?)あたりからきっとあるざんす…おそらく

 

今宵はこの辺りで

ではでは又又

byシノダ

社内検査

工事部トミマスです

先日、(おうちソムリエ一級建築士事務所)瓜破母屋プロジェクトの社内検査に行ってきました。

この物件、建てられて100年近くになる農家住宅の古民家です。

大阪市内にもまだこのような建物が残っているのですが、昨今の空き屋問題の対象にもなっているようです。

幸いこの建物はオーナー様が生まれ育った家でなんとか後生に残し活用してもらいたいとの思いを(おうちソムリエ一級建築士事務所)さんに託し、再生と新しい命を吹き込まれたという感じです。

柱、梁、建具 などはできる限り当時のままで、傷んだ部分は補修してと・・・

こんな感じです。

こちらは古い梁と、塗装された天井、輸入塗料の壁と昔あった釜戸の煙で煤けた壁、ステンレスのレンジフード・・・

と、絶妙な感じです。

また、長く使い続けて欲しいものです。

tomimasu

byトミマス

偏愛と承継

こんばんは現場監督のシノダです。

最近の家について考えることがアリ、リル感銘というか若しくはなるなると云うかコレ。

ダメじゃん、サピエンス… も少し頑張ろ。(おいらも

さて本日、(おうちソムリエ一級建築士事務所)瓜破母屋プロジェクトでは塗装工事の後半戦を実施しておりました。

今回のおうちソムリエさんの空間への印象としましてはマテリアルへの偏愛が凄め45°と云う感じでしょうか、写真右手の壁には英国製の塗料「Farrow&Ball」が指定され私は初めて知る材料ですが色目激渋です。

(質感もモチモチな気がします←あくまで個人的見解です。)

【足場完了且つ秋晴れの図】

そして遂に足場を落としました。

ハイブリッド瓦の「ROOGA」で葺き替えとてもすっきりしました、軽量・耐久・割れにくいなど新しい時代に対応した製品で躯体も肩の荷が下りたりしてるのですかね。

個人的には屋根の起りが無くなってしまい少し淋しい気持ちが否めませんが…

外装は漆喰の塗り替えや焼き杉材(素焼き)が使われとてもBASICな改修になっております。

(離れも漆喰塗装でお召し替えでございます。)

春先はこんなお姿でした。

【清めの儀時の着工前の姿】

承継されるものとの折中作業がもう少し続きます。

ここからずいずいとおうちソムリエさんの真骨頂が顕わになってまいります。

こちらもかまけずきぃしめてまいりますわ(町田康風

【TVが設置された公園で夕涼みの図】

私、良くも悪くも連休が続くとなぜだかリズムが乱れる未だ未だザ昭和なひとです。

皆さんはもう小さい秋をみつけましたか?

今宵はこの辺りで

ではでは又又

 byシノダ

防水改修

工事部トミマスです。

今回は半地下のようになっている鉄筋コンクリート造の屋根部分の防水改修です。

数十年前の建物のようですが新築時にあったトップライトを改修した跡があり、上には砂利が敷かれており部分的に防水も劣化していましたので今回は全面的に防水改修を・・・となりました。

採用するのはウレタン塗膜防水の絶縁工法。

施工は協力業者で防水のスペシャリスト【協立工業株式会社】さん。

この建物はたぶんアスファルト系の防水を施工した上に防水を保護するコンクリートが打設されておりその部分の湿気はなかなか抜けないので今回の防水は下地に密着させず、また脱気筒というステンレスの湿気抜きを施しています。

まずトップライト跡を埋めて清掃の上にプライマーと下地調整

防水端部の金属水切り設置

またプライマーと絶縁シートの施工

防水材の塗布と脱気筒設置

もう一度防水材塗布とトップコートの施工

完成

とこんな感じです。

今回は屋根部分の利用は無いようにお聞きしましたので露出防水という工法を採用しました。

防水層が目視できるのは少し汚れが目立つかのしれませんが何らかの不具合が出たとき早期発見で部分補修が容易になるという利点があります。

また、長く使い続けていただけたらうれしいです。

 

tomimasubyトミマス

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