敷地をこえて
設計部のハヤカワです。
今回は、現在進めている現場の報告です。
八尾市・T邸新築工事ですが、
かなり空間が見えてきました。
外観は、まだ隠れていますので、内部の紹介です。
リビング中央に吹抜けと階段があります。
1つの大きな空間ですが、階段と小上りで、細かく分節されて、
小さな居場所がたくさんできました。
1つの大きな空間に、小さな居場所が曖昧にたくさんある方が、
多様で、選択できて、楽しいような気がしています。
玄関の靴箱は、大工さんに作ってもらいました。
上から下まで、端から端まで。そういうの良いです。
靴箱という雰囲気ではなく、木の壁の中に靴が収納できるような。
〇〇風とか、〇〇っぽいではなく、
極力意味を感じさせないものが、モダンで素敵です。
2Fベランダです。
角地で景色が抜ける場所なので、気持ちが良いです。
閉じたプライベートな空間だけで、敷地内で完結するのは、もったいない気がします。
八尾市・T邸は、敷地内で完結せず、
意識的に敷地をこえて、
積極的に周辺環境やマチにまで広がっているような気がします。
住宅の社会性とでも言うのでしょうか。
小さな住宅でも、マチのスケールで暮らすこと、
ソトと関係性を持っていることで、
その場所での今後の暮らしに、
多様で彩っていく余白(楽しみ)を残しているのでは思います。
では。