今とこれからの暮らし

少し前に竣工しました、

生野区・SH邸新築工事の竣工写真を撮りました。

写真は、いつもお願いしている多田ユウコさんです。

 

3方住宅に囲まれた、木造の3階建てです。

単純な真っ白の箱で簡単に解くのではなく、

色んな素材を複雑に混ぜながら、白系統でまとめました。

 

シンプルながら複雑で、

多様な雰囲気をまとった住宅になったと思います。

 

ちなみにポストも白で、外灯も白で、車も白です。

同じ白ではなく、少しずつ違う白。

 

内部は白ではなく、一定の高さで壁にシナを貼り、

温かい雰囲気に。

上部には調光できるライン照明を思い切って部屋の端から端まで設置し、

生活の色んなシーンに合わせて光を調整できるようにしています。

 

造り付けの机は、一部折り畳みができて、

大きくしたり、小さくしたり、、

最低限の決め事だけ決めておいて、

あとは、色んな状況に対応できるようにしとくのが、

気持ちの良い空間を保ち続けるコツなのかもしれません。。

 

先の暮らしの想像には、限界があると思いますし、

決めすぎない寛容さも、場所によっては、ある程度必要だと思います。

 

キッチンからダイニング、リビングを眺める

 

バタバタとしましたが、

竣工から少し時間の経った暮らしの話も色々とお聞きできて、

楽しい撮影のお時間をありがとうございました。

 

“今”の暮らしを撮影しましたが、

これからも豊かな暮らしが続いていけば、

私もうれしく思います!

 

では。

byハヤカワ

西区の現場

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

一気に暖かくなりましたね。

 

現場は西区・K邸リフォーム工事が進んでおります。

 

場所は、阿波座駅から歩いて5分ぐらいで、

靭公園も近く、美味しい飲食店がたくさんあり、

いまどきのおしゃれなお店もたくさんあり、とっても住みやすい、、

個人的にうらやましいぐらいです。

 

吹抜けのような不思議な雰囲気、、、

この床のない部分は、元々浴室があった場所でしたが、

長年の湿気や漏水の影響で、デッキプレートが錆びて、危険な状態になっておりました。

 

この問題は、解体して初めて判明したのですが、

色んな監督に現場で見ていただき、社内でも検討した結果、

新たに木で床を組んで、しっかり補修することになりました。

 

出来上がりは隠れてしまう部分ですが、

このタイミングで補修しないと、いずれ大きな問題が発生するので、

問題が見つかってよかったと思います。

 

今回は、水廻りの位置も移動しましたので、

古くて複雑だった排水管を撤去し、新設しました。

 

経路がコンパクトで、スッキリした新しい配管。

 

完成イメージです。

L型のラワンの壁が全体を囲い、

その中にL型ベンチ、L型テーブルが点在して、たくさんの居場所を創っています。

 

リフォーム工事は、現地調査では確認できない問題がよく出てきます。

心配事も多く大変ですが、監督さん、職人さん、施主さんと相談しながら、

地道にこの場所でしかできない、気持ちの良い空間になるように進めたいと思います。

 

 

では。

byハヤカワ

思い出の家具

さむいですね。。

設計部のハヤカワです。

無事お引き渡しをいたしました東大阪市・Y邸リフォーム工事ですが、

追加で家具の製作、搬入しました。

 

元々造り付けの家具に使われていた木製建具だけを残して、

新たに作った家具に再利用しました。

 

上部のガラスの入っている引違いの木製建具が、

再利用した建具です。

塗装前なので、新旧がはっきり分かれています。

色々と色サンプルで確認しながら、悩みました。

 

塗装後。

古い建具の色に合わせるか、あえて新旧で変化をつけるかなどありましたが、

置いたときの色彩や空間全体のバランスを考えると、

さっぱりと昔からあったかのような雰囲気が良いかなと思いましたので、

古い建具と新しい家具の色を合わせました。

 

 

搬入。

今回現しになった既存の大きな梁とも家具の色が合いました。

新しく作った障子とも高さを合わせたので、

今回は造り付けの家具ではありませんが、

建物と家具に一体感が生まれていると個人的に思っています。

 

リフォームの際、造り付けの家具は、解体してなくなってしまいましたが、

この新しい家具が、新旧を繋ぐ、思い出の家具になってもらえればうれしいです。

 

では。

byハヤカワ

新しい抜けと新しい生活

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

今年初のブログです。

今年もよろしくお願いします。

 

以前から進めておりました、東大阪市・Y邸リフォーム工事ですが、

大工さん、監督、時には施主さんにも助けられながら無事お引き渡しをしました。

 

↑工事中の写真です。

立派な梁が、天井裏に隠れていました。

 

↑今回は、その立派な梁を活かして、

できるだけ隠さず見えるようにして、計画しました。

隠さず、見える化が大切な要素。

 

↑左の透明の木製建具は、元々壁だったのですが、

解体して、透明の木製建具にすることで、

開放的で連続感のある空間になりました。

また、奥の窓からチラッと見える、元々存在した美しい植栽とも連続し、

このリフォーム工事でポイントとなる部分でした。

 

↑その新たな抜けを強調するため、

床の桧の貼り方向も、天井の桐板も

新しく抜けた方向に向けて、合わせていきました。

ズドーンと抜ける。

オノマトペで表現できる空間は、良い空間なんじゃないかと。

 

新たに抜けた空間に、家具や生活感が入ってくると、

さらに良くなるかなと思っております。

新しい抜けと新しい生活。

楽しみです。

 

 

では。

byハヤカワ

お引き渡し

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

お引渡しが一旦終わり、少しほっとしています。

今回は最近お引渡しいたしました、3つの案件の紹介です。

 

吹田市・K邸リフォーム工事は、ラワン合板に着色し、

クリア塗装を重ね、細かく目地を入れて、

ラワンらしくない、タイル貼りのように使って、落ち着いた空間を演出しました。

鈍く光沢があり、飴色で重心が低い、美しい空間になりました。

分かりにくくてすみませんが、

施主さん、監督などなど、みんなでかなり悩んで選択したので、

ばっちりの仕上がりです。

 

高槻市・S邸リフォーム工事では、

単純明快な空間構成でありながら、

天井高さや素材を切り替えて、人やモノの居場所をつくりました。

 

 

枚方市・IU邸リフォーム工事では、

外壁をダークグレーで塗装し、しっかり周辺環境に馴染ませながら、

内部は、小さなお花屋さんを併設した住宅になりました。

 

また細かな部分は、次のブログに書こうと思います。

 

どの住宅も施主さん、監督、職人さんとしっかり協働できて、

すごく美しく、気持ちの良い空間になりました。

ありがとうございました。

 

では。

byハヤカワ

過程の美学

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

堅苦しいタイトルになりました。。

 

吹田で進めておりました、

吹田市・K邸リフォーム工事ですが、

無事引渡しを行いました。

 

最近よく見かけるラフな印象のラワン合板を

あえて横貼りで、タイルを貼るかのように細かく目地を入れ、

染色+光沢を出すためクリア塗装を重ねてみました。

とにかく、写真では伝わりにくい!!

 

既存のサッシの高さに合わせて連続する、

横貼りのラワン合板の壁には、規則正しく目地が入り、

べちゃっと貼っただけではない、繊細な雰囲気を演出。

アップするとこんな感じです。

造作家具も全てラワンで横貼り。

同じく染色し、クリア塗装で鈍く光沢を出しました。

 

ラワンは、塗装すると劇的に色や雰囲気が変わるので、

最後の仕上げまでハラハラでした。

 

高槻市・S邸リフォーム工事も着々と。

LDKです。

 

照明が素晴らしい。。。

 

↑実は、実際の照明のサイズの模型を作成し、

位置とコードの長さを、現場でみんなで検討しました。

こういう、”過程”が美しいのだと。

そう思っております。

 

 

では。

byハヤカワ

現場報告

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

枚方市・IU邸リフォーム工事、

着々と進んでおります。

小さなお花屋さんを併設した住宅です。

閉まっている時でも、

お花屋さんという美しい空間が暮らしの背景になるように、

外引きの木製建具によって、

一体的につなげれるような空間を目指しました。

 

パースはこんな感じです。

奥に見えるお花屋さんスペース。

木製の框戸によって間仕切られます。

 

仕事場と暮らしを、

分けたり、混ぜたり、、

既存建物のしっかりとした骨格を利用して、

自由自在で多様な場所になると思います。

とても楽しみです。

 

吹田市・K邸リフォームでは、

ラワン合板という普遍的な木材を

貼り方や、目地の切り方を変えて、

石のタイルのようなシックな雰囲気を目指してみました。

まだ塗装前ですので、白っぽい感じですが、

もっと渋く、沈んだ濃い色になります。

最近よく見かける、ラワン合板のラフさを

解消するべく、だいぶ悩みました。。

こちらも完成が楽しみです。

 

では。

byハヤカワ

最近のリフォーム工事の現場報告

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

早く涼しくなってもらいたいです。

現在色々とリフォーム工事の現場が動いております。

場所は、吹田と枚方と高槻と東大阪です。

 

リフォームは、図面と現場を行き来していかなくてはならないので、

現場をグルグルと回って確認しています。

 

吹田の現場は、1階LDKと水廻りの改修です。

小さいながらも、重厚感ある空間を目指しております。

現在進行中です。

 

間取りに影響する既存柱を300ズラすために、

社長を含め、色んな方のアドバイスをいただき、

補強しながらズラすことができました。

↑既存構造体を実測し、ビジュアル化

 

↑補強案

紫色がズラした柱です。

 

↑色々検討を重ねましたが、

何事もなかったかのように美しく隠れました。

 

枚方の現場は、元々設計事務所が設計をした住宅で、

化粧梁や開放的な間取りを活かして、

計画しております。

↑パース

また次回も、現場の状況を報告したいと思います!

 

では。

byハヤカワ

着々と

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

前回ブログで紹介しました、会社近くの新築住宅ですが、

無事引渡しました。ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします!

 

3方建物に囲まれた、とても小さな場所でしたが、

色んな制約に埋もれず、施主さんのこれまでの生き方とシンクロするかのように

しっかりと、堂々とこの場所に建つことができて、

良い住宅になったと思っております。

 

高槻のリフォーム工事では、サッシがつきました。

ソトとナカがつながります。良いです、、、

 

黒いサッシは、空間を引き締めて、外部を縁取るので、

内部が白だったとしても黒色のサッシが個人的にはおすすめです!

目立つかもと思われるかもしれないですが、そんなことありません。

 

膨張色である白は、細い物体に使うと何だかアンバランスで、

収縮色の黒は、さらに細く見え、シャープな印象になります。

またサッシから光が入り、影とサッシの色が一体化するので、

要素が減るのも理由の一つだと思っております。

 

大工さんが絶賛作業中にお邪魔して撮影したため

クリエイティブな雰囲気の現場写真ですが、ご了承ください。。

BIMのおかげで、リアルとバーチャルが複雑に入り混じっておりますが、

これからの建築設計に必要なツールですね。。

 

 

では。

byハヤカワ

みんなで。

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

生野区SH邸のLDKを横断する

造作家具ができました。

 

↑キッチン前から眺める

シナ合板を基調としておりますが、

作業台や、炊飯器周辺などは、水に強い白のメラミンになりました。

これが、良いアクセントになり、意匠的だけなく機能的になったと思います。

 

TOTOのキッチンに造作の3方のパネルと

それに連続するコンセント付き小さな収納&テーブル

 

天井に穴を開けるダウンライトを必要な場所に必要な分だけにまとめ、

造作家具に仕込んだ、間接のライン照明で全体を照らします。

 

調光可能なので、暮らしのシーンに合わせて、

自由自在に雰囲気を変えることができます。

 

初めからすべて決まりきった緊張感のある空間よりも、

時間や季節、行事、暮らし方、あらゆる変化に対応できるような、

そんな空間になればなと思っております。

 

施主さんと大工さんと監督と協力業者の職人さんと

みんなで協働することができました。

 

“協働すること”は、

良い空間をつくることができる、最も効果的な方法なのだと、

改めて認識しました。

みなさんありがとうございました。

引渡しまで、もう少し!

最後まで頑張りましょう。

 

では。

byハヤカワ

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