自分の家

設計部のハヤカワです。

結構すぎてしまいましたが、

明けまして、おめでとうございます。

今年初のブログです。

よろしくおねがいします。

 

年末年始は、コロナのこともあり、

あまり出かけることなく、

のんびり自宅で過ごしておりました。

自宅は小高い丘の角のような、少し変わった場所で、

設計事務所さんに設計してもらいました。(僕は学生でした)

 

ちなみに自宅の外灯は、通りに面した小さな窓に内蔵されており、

店舗的なショーウィンドウのような感じです。

クリスマスや、ハロウィンなど、

季節に合わせてカーテンを変えて、過酷な急な坂道をささやかに飾り付けしています。

 

少し前の写真ですが、手前は姉の子どもです。

よく遊びに来て、いつも大暴れして帰ります。

そのまま泊まることもあり、一緒に遊んだりしてます。

楽しいですね。

 

祖母と両親と姉、子供3人たちと、

いつも通りワイワイしながら休みを過ごしました。

 

リビングからの夜景です。

どこまでも広がるリビングのような感じ。

 

自宅のことで、あまり内容がありませんが、、

今年もよろしくお願いします。

では。

byハヤカワ

新しい家

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

今年もいろいろありましたね。

 

現在工事中の泉佐野市・H邸新築工事ですが、

棟上げがあり、美しい骨格が現れました。

 

周辺環境に合わせて、建物のボリューム感を調整した、

片流れと切妻の屋根が、合理的な角度と高さでビジッと接続します。

 

その後、金物の取り付けや屋根仕舞など、

ある程度構造体が安定した段階で、上棟式を行いました。

構造体と、手伝いさんによる上棟式のセッティングの様子

 

建物として、初めて❝空間❞として使われる上棟式なので、

机の位置や、仮設の照明の位置など、

みなで調整しながら、準備しました。

 

たくさんの用意してくださったお荷物を持って、

お施主さんが❝新しい家❞に到着しました。

 

ほんとにたくさんのおいしい料理や飲み物などを準備してくださいまして、

幸せな時間を過ごすことができました。

カセットコンロも持ってきていただき、

吉野杉の構造体の下で、熱々のおでんをいただきました。。。

 

このにぎやかで明るく、おいしいごはんがズラリと並ぶ幸せな雰囲気が、

工事中の現場に染みついてくれそうです。

 

養生のブルーシートから光が漏れる、❝新しい家❞

肌寒かった夜道を照らす光が美しいです。

 

内部の紅白の暖簾が、人が出入りするたびにブルーシートの隙間からチラチラ見え、

何か生き物のような雰囲気を感じました。

上棟式は、建物という❝モノ❞に、目には見えない❝何か❞を宿す場なのかもしれませんね。

 

では。

byハヤカワ

写真のこと

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

少し前に竣工して、撮影させていただきました

竣工写真ができましたので、少しだけ紹介です。

 

 

吹田市・K邸リフォーム工事

重心が低くて、なかなかかっこ良い空間だと思っております。

もともと、キッチン前に垂れ壁があったり、

一部廊下などをリビングに取り込んで、

大きなワンルーム化にし、

小さな居場所になりうる空間を

素材や家具、既存の窓など、小さな要素を駆使して創りました。

 

 

東大阪・M邸ガレージ改修工事

住宅1階部分の駐車場の改修工事です。

小さな個人の住宅であっても、

❝マチ❞とポジティブに、積極的につながろうとすることは、

施主さんにとっても、周りの環境にとっても良いことが生まれていくと思っております。

開放的にオープンな雰囲気が良いということではなく、

個人と公共の関係性を丁寧に、

オーバーラップしながら考えていくことが、双方の幸せにつながっていくと思っています。

 

 

東大阪市・Y邸リフォーム工事

細々と複雑に分かれていた空間を、

床という要素でワンルームのような広々とした連続感を持たせ、

さらに、既存の窓から見える美しいお庭と室内空間の関係性を

改めてポジティブに築いていきました。

 

 

個人的な話ですが、写真絡みなので。

ずっと探していた山田脩二さんの

『日本村 1966-1979』が手に入りました。

 

1960〜70年代、高度経済成長下の日本を記録した写真集。

昔ながらの庶民の生活風景と、急成長していく都市。

そのズレを、否定的でもなく、肯定的でもなく、

ありのままに記録した写真集です。

表紙だけですみません。。

検索してもらえると、写真がちらちら載っていますね。

みなさんも古本屋さんで見つけたら、ご覧になってはどうでしょうか。

 

 

では。

byハヤカワ

この❝場所❞に建つ

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

現場の方ですが、泉佐野市・H邸新築工事が進んでおります。

 

※外観イメージです。

L型の平屋で、切妻と片流れが周辺環境に合わせて混在する屋根形状。

美しくなりそうです。

関西空港が近くにある場所のためか、なんとなく飛行機の主翼のような、、、

 

敷地内だけで完結するのではなく、

道路や周辺建物、周辺の環境に対して、重心が低く、

この❝場所❞に建つ、落ち着いた雰囲気を纏った、良い建物になると思っております。

 

※内部パース

内部は、ズドーンと登梁がリズムよく見えており、

外部と内部の抜け、繋がりが気持ち良く感じる空間に。。

 

また施主さんと一緒に、製材所に構造材の見学&検品に行きます。

楽しみですね。

 

現在は、基礎の型枠が取れ、

なんとなく空間の位置関係や、スケール感がイメージしやすくなってきております。

 

これから現場が進み、

大工さん、監督、施主さんといろいろ話し合い、相談しながら

良い空間にしていきたいと思います。

 

では。

byハヤカワ

居場所

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

暑かったり、急に涼しくなったりですね。

 

少し前に竣工しました、御幸森小学校音楽室の改修工事ですが、

開所式にご招待いただいたので、参加してきました。

各方面から事務所の開設に向けてサポートしてきた方々や企業やなどが集まる、

小規模の開所式でした。

 

人が集まり、居心地がよかったら居場所となっていく、、

お家や学校?、公園?、仕事場?など個人の”居場所”と呼べるは様々だと思います。

この場所は、”第三の居場所”として生活をサポートしていく空間を目指していきます。

 

みなさんは、居場所と呼べる場所はいくつありますか?

居場所はあればあるほど、幸せで豊かな生活だと思いました。

 

とにかく、人が集まる空間では、

今後、老若男女、多種多様な活動やモノが集まってくることを想像し、

複雑な環境の背景として、しっかり支えていく骨格になるような、、

そんな気持ちで設計しました。

 

大学時代、男山団地という広大な団地群で、

だんだんテラスという、人が集まり、居場所になるような空間の運営に

寝泊まりしながら濃密に関わらせていただいたので、

今回の音楽室改修工事は、かなり僕にとってイメージしやすい計画でした。

 

改修した音楽室で感謝状贈呈式

色んな方に、色んな用途で使ってもらえる空間って良いですね。

 

開所式では、元音楽室の日々の活動の様子を動画で見せていただきました。

ワンルームの空間に

緩く曖昧に区切った事務所スペース(写真右側の黒板の方です)にも

時々子どもたちがなだれ込み、

事務所なのか、勉強スペースなのか、遊び場なのか、

なんとなく想像していた、多様で混ざり合った

孤立しない、風通しの良い、賑やかで楽しそうな雰囲気を感じました。

 

僕自身、共感できる環境に

空間の設計として関わらせていただき、嬉しく思いました。

またふらっと遊びに行きたいですね。

 

では。

byハヤカワ

木とガラスの玄関

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

前回のブログで書きました、御幸森小学校音楽室の改修工事ですが、

玄関となる透明ガラスの木製建具が設置されました。

 

↑外の廊下から内部の活動の雰囲気をなんとなく感じることができますね。

オープンで、ウェルカムな空間。

 

↑逆に内部からは、誰が来たのか、すぐに分かります。

ズドーンと廊下の奥の突き当りまで視界が抜けて、広々と開放的です。

 

遠くまで見える⇔遠くから見える

ナカからソトが見える⇔ソトからナカが見える

そういった風景の一つのような

コミュニケーションの取れる関係性が、すごく素敵だと思っております。

また、改修が進む御幸森小学校という場所や人が集まる居場所には

必要な要素ではないかと感じております。

 

↑日々の活動をしながら、引っ越し、片付けの作業もあり、大変そうです。。

ペッパー君もぐったり、、、

 

竣工してから、施主さんである、多文化ふらっとさんに色々お話を聞きましたが、

たくさんの子どもたちや親御さんも訪れているそうです。

 

不特定多数、老若男女の方々が集まることができる空間。

できるだけ空間は背景になるように、、

様々な活動を支えれる存在になることを意識してきました。

今後、誰かの居場所になれれば、僕も嬉しく思います。

 

 

では。

byハヤカワ

人が集まる”音楽室”へ

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

コリアンタウンのすぐ隣りに御幸森小学校という廃校になった大きな小学校があります。

その廃校の活用事業として、たくさんある教室に料理教室や保育所など、

新たな機能と空間が計画されています。

「いくのコーライブズパーク」(略称:いくのパーク)

木村工務店は、その中で“音楽室”をリノベーションしました。

 

施主さんは、この音楽室を、

様々な子どもたちの学習スペース、

多文化、多世代の交流拠点となる空間を運営する予定で、

またその活動を運営する事務所スペースも計画させてもらいました。

 

↑全面床には、温かい杉を貼り、

入口から入って正面に見える壁にはシナ合板を貼りました。

 

照明器具は、既存利用ですが、白々しい蛍光灯を暖色に変更。

蛍光灯の径が少し細くなり、僕の想像していた以上に良い、小さな変化でした。

大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅などにある、蛍光灯のシャンデリアのような、

インダストリアルな雰囲気と温かい雰囲気が混在する空間に。

 

↑工事前の音楽室。

結果的に既存利用をするところがたくさんあり、

効果的に最小限にリノベーションする必要がありました。

 

↑事務所スペース

壁で間仕切らず、家具で仕切り、ゆるやかにつながります。

 

事務所と人が集まる空間。お互いにオープンな雰囲気に、、

奥の壁は、黒のクロスにしました。

大きな空間には、濃い色を積極的に入れることで、

奥行きが生まれ、空間全体が引き締まります。

 

↑会議室

床は、既存のカーペットの綺麗な部分を選別し、再利用しました。

正面のシナ合板の壁は、新たに設けた間仕切り壁。

シナ合板の壁は、大きな面として現れるので、

目地を入れて細かく分割し、できるだけ親近感のあるサイズへ、、、

 

↑入口は、木製の枠と建具が入ります。

玄関となる扉は、室内が見える透明ガラスの框戸です。

人の活動が見える/人の気配がする/オープンな雰囲気

そういう雰囲気をつくることが、人が集まる場所には、最も大切な要素です。

 

↑工事中の様子です。

大きな空間なので、できるだけ無骨でがっちりした枠が良いなと思いました。

 

↑既存の建具は、黒く塗装しました。

時代や、流行、素材感、装飾性、、

そういう意味を消すことができる”黒”を効果的に使っています。

仮設の合板の扉に、透明の框戸が入る予定です。

 

↑塗装前の建具の様子。

 

もう少しで完成。

多種多様、色んな世代の人たちの居場所になれば嬉しいです。

 

 

では。

byハヤカワ

鍋とお酒とベンチ

こんにちは。

設計のハヤカワです。

 

タナカ部長のブログに続き、

引渡し間近の西区・K邸リフォーム工事の内容を

書こうかなと思います。

 

解体中の2階の様子

解体して、いろいろな問題も見つかり、

施主さんとみんなで相談しながら、

ひとつずつ解決していきました。

 

過程がかなり飛びましたが、良い空間になりました。。

重心が低く、リニアで曖昧な居場所がたくさん。

 

窓際の奥に見える

1200角の少し低めの大きなテーブルが中心となり、

その周りを、

座り心地の良い収納付き畳ベンチと、

風と光と視界が抜ける既存窓と、

塗装して落ち着いた雰囲気のラワンでグルっと囲います。

 

テーブル足元に用意したガスコックに繋いで、みんなで鍋とお酒。

お腹いっぱいで眠くなり、

テーブル近くにある調光スイッチで照明を暗くする。

そのまま横になって、いつの間にか畳ベンチでおやすみなさい、、、

どうですかね??僕は、そんな時間も幸せだなと思います。。

 

L型の畳ベンチからの景色

4方向大きなマンションに囲まれ、

人や車が駆け抜ける環境に建つ、

小さな居場所です。

 

今後の暮らしが楽しみです。

 

 

では。

byハヤカワ

囲まれ、開かれたL型

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

色々と現場が進んでおりますので、

今回は

西区・K邸リフォーム工事と

東大阪市・M邸リフォーム工事現場報告です。

 

西区・K邸リフォーム工事では、

現場監督の日高氏と大工さんと手伝いさんのおかげで

狭小住宅に造作家具が入り、

計画していた、小さな居場所が見えてきました。

↑正面の窓際に、造作家具のL型の畳ベンチ。

窓とベンチの関係がすごく良い感じになりました。

 

その素敵な窓際を囲う1200角の大きな机は、

広々として贅沢で、

お友達をたくさん呼んで、ご飯を食べたいなと。

私の家ではないのですが、

しばらく窓際でのんびり座りながら、想像を膨らませていました。

 

↑窓際のL型畳ベンチと、大きな机。

そのベンチと机の高さ関係の寸法は、通常より低めで設定しており、

重心が低い居場所に、ラワン合板の壁でぐるっと包んでおります。

 

↑キッチン前のL型に並ぶ、ワークスペースと作業台。

西区・K邸リフォーム工事では、ワンルームの空間に、

いくつかのL型で緩やかに囲まれ、開かれた居場所が点在します。

空間を完全に間仕切ることなく、曖昧に、大らかに。

曖昧に混ざり合う居場所は、今後の生活でも色んな発見や可能性があると思います。

 

 

↑こちらは東大阪市・M邸リフォーム工事です。

こちらもL型です。

元々住宅の駐車場だった場所を、施主さんの御親戚が一部整体院に改修し、

その整体院までのアプローチを設計しました。

 

↑奥に見える開口部が整体への入口です。

L型に道路まで伸びる板塀には、棚板がいくつか設けてあり、

施主さんの趣味である植栽を飾る予定です。

 

整体に通うお客さんだけでなく、

道を歩く人たちにも、少しでも楽しんでもらえるようにと、、、

素敵です。

L型に囲まれ、開かれた小さな居場所がまちなかに。

こういった小さな公共といえる居場所が

増えていけばなと思っております。

 

 

では。

byハヤカワ

複雑多様な環境

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

今回は、仕事の内容ではないのですが、

個人的な活動で、大学の頃から関わっている

京都府八幡市にあるUR男山団地の活動報告です。

ちなみに、その男山団地にある

“だんだんテラス”と”だんだんラボ”という関西大学の地域拠点は、

木村工務店の施工です。

 

周辺地域の方が、団地内の小さな広場で開催しているイベントの

出し物の配置やベンチの作成&設置など、

会場の設えの計画(お手伝い)をしました。

スロープがあり、バス停があり、ゆるやかに勾配や階段がある

ポテンシャルを感じる小さな広場です。

人やモノの小さな居場所が混在して、人が集まる空間を創っていきました。

 

特徴的な階段も単に階段としてではなく、

色んな居場所になるように、簡易にベンチを創ったり、

色々と工夫してみました。

 

↑写真左下

なかなか良い画集を持ってきている方がいたので、

階段に画集をレイアウトしてみました。

ちょっとしたギャラリーのような感じ、、

レイアウトを変えると色んな方が見て、触って、

何冊か売れたようで、良かったです。(僕も買いました)

 

小さな広場にある特徴的な階段を有効活用するべく、

端材を使って、簡単に移動式階段ベンチをつくりました。

 

時間による日当たりやその時の景色、

使い方に合わせて、自由に移動や連結できます。

このベンチの足元の支えは、黒く塗装したので、

少しだけ浮いて見えます。

 

イベント時だけでなく、常設にできたらなと思っており、

実験的に日常的に置いているのですが、

結構色んな方が座って、くつろいでいるらしい、、

 

ちょっとした工夫ですが、

なかなか居場所として良いのではと思っています。

 

今回の団地内のイベントの設えを考えてみて、

改めて、単一的な風景ではなく、

色んな人やモノ、居場所が混在し、

複雑多様な環境が美しいと、

そう思いました。

 

人と人との関係性も

空間も建物も街並みも、

何を揃えて、何を揃えないのか、

その見極めが大切だと思いました。

 

では。

byハヤカワ

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