ボックスとトップライト

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

突然ですが、ここはどこでしょうか?

外観は、こんな感じです。

 

場所は西早稲田にあり、早稲田大学の近くです。

個人住宅なのですが、アートギャラリーに用途が変更になり、

東京まで見学に行きました。

 

 

 

この建物は、

宮脇檀さんの❝松川ボックス❞という小さな住宅で、

まだ一般公開されていない頃、外観だけでもと思い、見に行きましたが、

念願の内部に入ることができました。

 

71年竣工の建物ですが、

この建てられた時代は、公害や劣悪な都市環境など、

外部環境に対する意識は、今とは違い、かなりネガティブな状況でした。

なので、外部からは守りに徹するかのような閉じた様相です。

 

ただ内部は、こんなにも開放的で、

狭さや、外観の閉鎖的な雰囲気は全くありません。

 

建てられた時代の劣悪な都市環境下の中で、

適切な位置に、限られた環境の中で、

居心地の良さを最大限感じることができます。

 

敷地を超えた外と、内部の住空間の関係性の中で導かれた、

効果的な開口部のサイズや位置の選択がされていますね。。

 

決して閉じたいわけでなく、

社会情勢のなかで仕方なく閉じることを前提に、

どうやって開くか、、、そんな葛藤を

宮脇さんの建物を見るたびにすごく感じます。

そんな時代、その場所の影響が色濃く反映された住宅です。

今の時代では、また違った様相の建物になっていたのだろうなと思います。

 

 

トップライトは、熱環境や防水的な観点、

日々のメンテナンスなどなど、

かなりリスクのある存在ですが、

この場所にトップライトがないと、まったく成立しないと思わされる存在。

 

トップライト、、、

いつかそんなリスクから解放されたモノが生まれたら、

日々変化する多様で豊かな自然光の下で、

想像を超えた気持ちの良い居場所がたくさん生まれそうです。

 

2階の廊下です。

頭上の美しいトップライトがどんどん近づきます。

素敵ですね、、

 

廊下もただの廊下ではなく、

少し入組んだ廊下や、梁で少しだけ囲まれた場所。

さりげなく、小さな居場所がちりばめられています。

 

1階のリビングが見えます。

 

小さな腰掛

特等席ですね。

 

そんなことをぼーっとしながら感じつつ、

のんびり特等席で過ごしておりました。

 

では。

byハヤカワ

見えない工事

こんにちは。

設計部にハヤカワです。

総務部のコジマさんのブログで紹介がありました、

餅つき大会が明日にありますね。

もし時間がありましたら。

 

現在は、東大阪にて小さな平屋の工事を進めております。

地盤調査の結果から、鋼管杭による、

地盤改良が必要との結果がでましたので、

着々と建築を支える、見えない部分の工事をしております。

 

更地の状態でしたが、

ちょっとした障害物が地中にありましたので、

その部分から丁寧に解体開始です。

 

障害物がある部分の土を少し掘り起こし、

先を付け替えて、障害物を砕きます。

 

構造設計をしていただいている方にも、

現状を確認しに来ていただき、

構造的に問題がない解体方法を相談しました。

 

思ったより解体は静かで、繊細に慎重に細かく砕き、

一つ一つ撤去していきました。

 

撤去完了。

見た目からは、なにも変わりませんが、

清々しくすっきりした気分です。

 

これから、建物本体の工事が始まります。

施主さんと監督、職人さんと

細々と打合せや相談をしながら

気持ちの良い空間になればなと思います。

 

では。

byハヤカワ

小さな広がりと円錐

こんにちは。

ハヤカワです。

さむいですね。

 

少し前に竣工しました、

尼崎市・本田歯科医院に少し用事があり、

行ってきました。

クリスマスの装い!

かわいいですし、

温かめの内装にぴったりでした。

素敵です。

 

中待合室です。

ベンチ以外の用途として、

モノを置いたり飾ったり、

景色を眺めたり、

影が映ったり、、、

好きな場所を選べる中待合室です。

複雑多様で、気持ち良さげな空間になったと思います。

 

特にうれしかったことは、

飾り物が❝ソト❞を向いているということです。

 

内部だけの居心地の良さで自己完結するのではなく、

❝ソト❞で歩いている人や車、環境に向かって、

楽し気な雰囲気(季節の変化など)を提供している。

そういった広がりを感じれたことです。

 

店舗や施設だからと言えばそうなのかもしれませんが、

プライベートな住宅でも、

その場所を選んで住んでいる方が、

日々楽しく、幸せに、快適に暮らすことができれば、

その喜びは、周辺環境にじんわりとでも、

小さく広がるはずだと。

大きな話に聞こえますが、そう思っております。

 

 

現場とは関係ない話ですが、

好きな建物の一つの

梅田スカイビルの下に設置されたクリスマスツリーが、

装飾ゼロでオールLED照明のデジタル制御に全振りの

LEDマッピングツリー。

昼間はツリーっぽくない緑の円錐の物体で

原広司のスカイビルと黒川紀章的な円錐のコラボが

個人的に気になっていたので、

見てきました。

 

円錐の物体は、上空の空中庭園を刺し、

天空に消えていく幾何学

夜も光り輝くツリーとなって、

すごくきれいみたいです。(寒くてすぐに移動しました。)

 

 

では。

byハヤカワ

❝仕上げない❞仕上げ

こんにちは。
設計のハヤカワです。
バタバタした雰囲気が年末感ありますね。

タイトルとは関係ないですが、
阪神タイガースとオリックスの御堂筋のパレードすごかったですね。

ちょうどパレードの日に、用事で御堂筋付近を歩いていたので、

遠くの方から眺めていました。

飛び回るヘリコプターと

すごい数の人と車が規制がされていました。

 


地上の道路から地下鉄の張り巡らされた地下道もひとつひとつ統制する、

こんな人力で計画的な都市の規制って、

やってしまえば何気ないですが、

改めて計画や作業量を想像すると、ものすごいことですよね。

色んな問題があったと思いますが、
都市スケールのイベントってなかなか体験できないですし、

今後も万博もありますし、楽しみにしております。

 

・・・

話が変わりますが、

現在東大阪にて、新築の小さな平屋の住宅を計画をしております。

平屋って良いですよね。

大きすぎず、必要な分だけ。

すべての部屋が見渡せるような自分の居場所。

これからはそんな家も良いかもしれません。

 

場所は工場がたくさんある場所で、

施主さんも今回の敷地の横の小さな工場の上で暮らしており、

❝工場❞という街並みの雰囲気を踏襲しております。

内外、これから施主さんの方でもご自身で仕上げていくことを想定して、

今は❝仕上げない❞仕上げです。

面白いですね。

四角の外観だと、あまりにも素っ気なさすぎるので、

片流れ屋根で、内外共に少し変化をつけております。

 

現在申請から構造計算諸々進めており、

引き続き、良い空間ができるように頑張ります。。

 

では。

byハヤカワ

金沢散策

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

会社で日帰り旅行がありました。

特急サンダーバードが金沢までの運転を取り止めになることと、

個人的に久々に金沢に行きたいと思っていたので、楽しみにしておりました。

 

今回のルートは、

金沢駅→

北國銀行(村野藤吾)→

近江市場食べ歩き→

中島商店(村野藤吾)→

車レンタル→

金沢工業大学1号館(大谷幸夫)→

金沢工業大学PMC(ポピュラーミュージック・コレクション)→

福光屋SAKE SHOP→割烹春甚(お昼ご飯)→

旧金沢貯蓄銀行→

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館→

金沢21世紀美術館→

主計町茶屋町→

金沢近くで晩御飯

 

という流れです。

目的地の間は、散策して寄り道しながらという感じです。

 

北國銀行(村野藤吾)

耐震改修工事がなされ、

曳家工事で、20Mほど移動されて、現在の分岐点のシンボリックな場所に建っているそうです。

 

 

近江市場

我々旅行班は、一刻の猶予もなく、立ち止まっている時間がないので、

歩きながら、食べながら近江市場の雰囲気を堪能。

(ふらふら寄り道して、しっかり堪能しました。)

 

 

中島商店(村野藤吾)

外観だけと思っていたら、大きなバスのディフェンスに遭う。

 

 

 

金沢工業大学1号館(大谷幸夫)

突撃訪問で警備員さんにお願いして、見学させてもらいました。

ありがとうございます。

複雑で、力強い造形ですが、しっかり大学の中枢として使われており、

現役の建築物で素敵でした。

保存だけでなく、

しっかり使われている空間ってよいですね。

 

 

金沢工業大学PMC

宇宙服のようなワクワクするヘッドカバーをセットして、

数あるレコードコレクションの中から好きなものを選んで視聴。

もうすでに1日分楽しく過ごす内容を午前中で網羅できました。

 

 

福光屋SAKE SHOP

酒蔵や湧き水をわざわざスタッフの方が案内してくれることに。

近所の方など、自由に湧き水を使ってよいようで、

地域に根差した酒蔵でした。

 

 

福光屋のすぐ隣にある割烹春甚(お昼ご飯)

めちゃおいしくて、色とりどりの定食でしたが、

なんと800円でした。

 

 

旧金沢貯蓄銀行

古いものがしっかり大切に整備されて、

新旧が入り混じる美しい街並みに貢献しています。

 

 

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

美しい建物ですね。

新しいけど、違和感なく馴染んでいました。

整いすぎて緊張感すら感じます。

見どころたくさんで、またの機会で。

 

散策途中で見かけて色とりどりの石垣

 

 

金沢21世紀美術館

何度か訪れていますが、ほんとに良い空間です。

表裏がなく、内部と外部、用途が混ざり合い、

いろんな方が、思い思いに過ごす、公園のような空間です。

❝公園❞というキーワードを意識して訪れてみると、

この21世紀美術館の見え方が変わって見えると思いますので、

おすすめです。

 

主計町茶屋町

川沿いの茶屋町で、しっとりとした雰囲気です。

気軽にふらっと入れるようなお店は少なく、

大人な雰囲気が流れておりました。

夜になると、繊細な木格子の隙間から内部の雰囲気が漏れ出す風景は、

お昼間と違ってきらびやかな雰囲気なんだろうな、、と想像しながら金沢駅に向かいました。

 

今回はこんなところで。

 

では。

byハヤカワ

能登半島周回旅行

こんにちは。ハヤカワです。

 

定期的に関東、関西から集まっている大学の友人たちと

旅行に行ってきました。

おそらく今回は、ざっくりとこんな感じのルートだったはず。

 

富山現地集合で、グルっと能登半島を回る旅ですが、

毎度、❝質より量❞な旅行で、

一つの場所に長時間留まらず、

目的地到着→ぱっと見てさっと次の目的地へ移動を繰り返す感じです。

一つ一つは紹介できないのですが、いくつか。

 

七尾市にある室木家住宅

一か所突然現れる曲線のふすま。

カチカチの水平垂直の構成に緩いカーブは、

もはやアートですね。

 

特に美しいなと思った空間は、お手伝いさんたちの部屋だったところです。

長年囲炉裏で燻されて、黒く沈む空間。

奥行が消失していて不明で、どこまでも続いていくかのような天井。

窓際に並べられた食器や古道具が美しいシルエットとして浮かび上がり、

なにか切り絵の中に入ったかのような気になりました。

 

上部のモダンな照明は、不思議な赤色でした。

なぜ赤色なのか、管理している方聞いてみたら、

なんと長年燻されていつの間にか赤色に変わったとのこと。

すごいですね。

赤がすごく似合うなと思ったら、赤く変色したとは。

似合わないはずがないですよね。

 

移動しまして、能登半島の端っこの方にある、垂水の滝。

ちょうど太陽が岩肌の背後に回っていて、

影が覆いかぶさる、迫力ある景色でした。

もはや滝がかわいらしいです。

 

白米千枚田。

刈られている場所もありましたが、

稲刈りギリギリのタイミングで、海風でなびく稲穂が見れました。

 

砺波の散居村。

土砂降りでしたが、一か八かで展望台へ。

展望台に無事着いたときに見事美しく晴れました。

こういうときは大体晴れますね。

 

 

見たかった、内藤廣氏の富山県美術館。

ピロティがあって、白くて、ガラスを多用して、

屋上庭園まである。

あえて近代建築の5原則ど真ん中をやって見せている気がしてならないなと思っていました。

 

いつもと色彩やボリューム感など違っていて、

こんなのもできるんだぜ的な、、、

勝手な想像ですが、、、

 

屋上は、タイミング的に暑くて死にそうでしたが、

子供たちはフワフワ浮いていました。

それを優しく眺める警備員さん。

 

遠くからも子どもたちがフワフワ飛んでいる姿がちらっと見えていて、

近代建築の5原則の屋上庭園どうこうという堅苦しい話は置いといて、

子どもたちの溢れるエネルギーを建物の一番上に乗せているんだ。

と、思いました。

 

昔にあった百貨店の屋上遊園地のような、

キラキラした夢とか希望という言葉が似合う、美しい美術館です。

富山の風景に囲まれた屋上庭園が、特に素敵な空間でした。

 

まだまだありますが、一旦このあたりで。。

 

 

では。

byハヤカワ

クリニックの中待合室

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

涼しくなってきましたね。

現在尼崎にて、歯科医院の工事が進んでおります。

 

4車線の大きな道路の向かいから。

 

マンションの1階部分です。

ヒノキの良い香りが漂う、温かい木のボックスが、

大きなコンクリートの1階に挿入されたかのような風景です。

 

中待合室です。

一般的なクリニックの中待合室って、

待合室に比べて、少し入り込んでいたりして少し窮屈で、

これからだ、、、という緊張感を感じやすい空間が多いですよね。

 

少しでも気持ちの良い雰囲気で、

リラックスして待ってもらえるように

色々と工夫してみました。

 

背もたれは、ほんの少しだけ斜めに。

座り心地良かったです。

大きなベンチですが、ここに本やお子さん用の玩具、小さな植物などなど

飾ってみても良いかもしれませんね。

 

開口部は、透明ガラスで、

どこまでも続く“外”の景色を、存分に内部空間に取り入れ、

変化に富んだ、楽しげで動きのある窓際の居場所になったかとおもいます。

 

内外お互いに、人の気配が感じれて、

“街”の中という環境に、積極的に参加します。

 

閉じたい時は、ロールスクリーンでピシャリと。

ちょっとだけ開けて、外を歩く人の足元だけ見えたり、

冬場は全開にして、陽の光を入れたり。

 

その時の状況に合わせて、

“調整できる”って、色んな可能性を含んでいると思いませんか。

 

このガラスの種類の選択は、繊細な部分で、

これからこの場所で、たくさんの患者さんを治療していく、

クリニックのスタンスをも表す部分だと思っておりました。

 

なので、お施主さんと一緒にクリニックのイメージや

雰囲気を相談をしながら進めました。

 

 

大きなマンションの1階ですが、

この場所に土着的に根付いていける、

気持ちの良い空間になったかと思います。

 

今回のブログは、中待合室だけでしたので、

次は別の部屋を紹介できたらと思います。

 

では。

byハヤカワ

喫茶店の小さな空間とL型の住宅

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

以前木村工務店でリフォームいたしました、

上本町にある喫茶ルプラさんですが、

喫茶部分のトイレを改修しました。

 

喫茶ルプラさんのプリンが、雑誌やSNSでバスっているようで、

今度個人的に食べに行こうかなと思っております。

 

歴史のある喫茶店のトイレの改修なので、

簡単に真新しいぴかぴかのトイレ空間を作れば良いのではありません。

喫茶スペースとまったく同じような意匠や装飾をまねても、

時間の積み重ねから生まれる独特の素材感はなかなか生まれません。

 

タイムスリップしたかのような、

懐かしいお店の雰囲気を損ねないように、

どことなく感じれる❝懐かしさ❞を

現代の素材や全体の色彩バランスを駆使して、

トイレに行った時も、喫茶スペースの雰囲気を

連続的に感じれる場所にする必要があると感じました。

 

トイレだけ明るくて、ピカピカの空間だと、なんだか残念ですよね。。

また、個人住宅とは違う、不特定多数の方が利用するため、

機能性、メンテナンス性も考えて、

木を使う部分とタイルを張る部分の比率を考慮しました。

こんな感じになりました。

緑色のタイルは、お施主さんとご一緒にショールームで確認しながら、

あーでもない、こーでもないと。

色々お話しつつ、図面と頭の中で想像しながら、、

 

わかりにくいですが、少し凹凸のあるタイルも所々に織り交ぜながら、

喫茶スペースの細かな装飾を少しだけ踏襲しました。

単調に見えないように、パターンやリズムが複雑に感じれるように貼りました。

 

タイルは床から900で設定しました。

造作の洗面台の高さ、手洗いの時の水はね、タイルと木部の比率など、

様々な条件から床からH900が最適解だと、

タイルのショールームの帰りに思いました。

 

小さいながら、良い空間に生まれ変わったと思うので、うれしく思います。

 

 

話が、上本町から泉佐野に飛びますが、

海平さんの外構が終わり、全体像のお写真がまだ撮れていなかったので。

 

とても素敵なお家になりましたね。

ゆっくり眺めたかったのですが、

日陰のない外は暑すぎて、急いで写真を、、、

 

何度もお邪魔しておりますが、

またお邪魔させてください!

 

では。

 

byハヤカワ

もみじを眺めながら

こんにちは。設計部のハヤカワです。

暑いですね。

 

もうお引越しを終えて、生活をされている、

泉佐野市H邸新築工事ですが、

いつも植栽関係をお願いしている海平造園さんにお願いしまして、

植栽工事を行いました。

暑い中、ありがとうございます。

 

玄関までのアプローチに小さな植栽たちが並びます。

雑草など、管理がしやすいように防草シートを敷いて、

その上に砂利を敷きます。

お施主さんの方で、今後植栽を増やしたりすることも考えて、

ある程度スペースを開けて植えました。

 

 

ダイニングでご当地アイスをいただきました。

パッケージ通りの後味さっぱりのおいしい抹茶アイス。

 

風でなびく、もみじを眺めながら、、

どこか気持ちの良いカフェに来たかのような気分です。

 

L型のお家の中央に植えた大きなもみじは、

風や季節、木漏れ日など、日々の変化を感じれる、

特別な存在になりました。

 

毎週1,2回と、現場が始まってからも打合せを重ねてきましたが、

色々と暮らしてみて見つかることも多々ありますね。

細かく私に教えていただき、大変ありがたく思っております。

では。

 

 

byハヤカワ

設計者として、来客者として

こんにちは。

ハヤカワです。

前回のブログの続きですが、

泉佐野市・H邸新築工事の内容です。

 

お引渡ししましたが、現在は外構関係を進めております。

ダイニング、キッチン廻りです。

奥に見える木製建具の奥は、玄関土間です。

ということは、玄関土間を抜けると目の前がキッチンという

あまりない構成です。

 

カフェや小さなお店のような構成ですね。

買い物から帰ってきて、重たい荷物を

目の前にキッチンにドンと置いたり、

お客さんが来たら、立食形式でコーヒーなどなど。

 

私や監督、職人さんとお邪魔したときは、

手作りのキッチンを囲んで、お施主さんとおしゃべりしました。

良い距離感と位置関係です。

 

キッチンをぐるっと囲むって良いですね。

 

↑キッチンからリビングを眺める

位置関係としては、

ソト→玄関土間→キッチンダイニング→リビングという位置関係です。

 

また別の日に外構関係打合せでお邪魔しました。

造園屋さんとお施主さんと外部をぐるぐる見ながら打合せ後、

休憩を兼ねた落ち着いた打合せは、

ダイニングで椅子に座りながら資料を広げて行いました。

 

LDKは、間仕切りはなく、ワンルームな空間です。

しかし、コミュニケーションの質というか

その時の状況や環境に合わせて、

居場所を移動する感じを、

設計者としてではなく、

来客者として体感できて、(おもてなししていただいて)

うれしかったです。

ありがとうございました。

 

↑ダイニングキッチンの開放的な雰囲気から変化しますが、

こちらはフリールーム。

赤の壁と、モリスの壁紙。

切り抜かれたグレーの箱にベットを設置する予定です。

 

一人の時間、、時にはシェルターとして。

そういう環境を必要とする状況や気分はあると思います。

こういう場所がお家の中にあるって良いですよね。

 

寝室や水廻など、まだまだありますが、

今回はこのあたりで。。

では。

 

byハヤカワ

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