超地盤

こんばんは。設計担当の田中です。
目神山・N邸新築工事の方が、間もなく着工予定です。
目神山は、西宮市甲陽園の高台に位置します。
自然豊かな、すばらしい土地なのですが
建築をする為には、法規的にも現実的にも制約を受ける
土地でもあります。
現実的問題は、土地の大部分が岩盤で構成されている点です。
岩盤の形成も、大きな岩がゴロゴロという場所と一枚岩でつながった
場所がある様ですが、N邸の土地は、一枚岩(花崗岩)の様です。
造成工事をされた設計事務所の見解、
先日行った、地盤調査の結果からの判断です。
超地盤です。
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打撃を加えても、調査の杭はなかなか刺さっていきません。
5ポイント、どこで計測しても同じ結果でしたが
打撃を与えれば、少しは、削岩して刺さっていくわけですので
花崗岩は、めちゃくちゃ堅いというわけでもないのでしょうか・・・。
この調査、基礎工事や水道配管工事で掘れるかどうかを調べる目的が
大きかったのですが、水道業者の見解としても
結局掘ってみないと分からないという答えに落ち着き
なかなか、科学的解明というのは、自然相手には難しいのかと思いました。

ところで建築は地盤が命です。とは、私の見解です。
いくら耐震性能を上げても、地盤が悪ければ無意味となります。
うちの家も、地盤が悪いといって、過剰な地盤改良をしましたが
周辺地盤が悪いので大きなトラックが通ると建物は揺れます。
構造設計の方も地盤改良業者さんも自然に対する見解を持って欲しい
とよく思うことがあります。

超地盤、目神山 最高の土地に思えます。

確認申請が下りるまで、まだまだ道のりがありますが
よろしくお願い致します。

BY タナカ

お引き渡し

こんばんは、設計担当の田中です。
12月に入って、お引き渡しの案件が増えてきました。
先日は、羽曳野市・K邸リフォーム工事のお引き渡しがありました。
こちらは、古墳のお堀の前の住宅で
今回、リビングに大きな開口を設け、古墳が一望できる
素晴らしい、もしくは神秘的な情景を取り込むことができました。
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外観も塗り替え、古墳をバックにグッと引き立ちました。
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リビングからの眺めは最高です!

外とのつながりは、リフォームの場合、特に大事かと思う
ガラッと変わって良かったです。

ありがとうございました!

By タナカ

ランニングとモデリング

こんばんは、設計営業担当の田中です。

継続は力なりのINGというよりは
差し迫った感からくる
ねばならい衝動、INGであります。

ランニングの方は、運動不足解消の為
工務店といえば、現場を走り回っているイメージですが
それは、現場監督だけの話
我々、設計部は、かつてより
鉛筆より重いものを持ったことがないとか
職人から馬鹿にされています
最近は、鉛筆すら持たないので、運動環境は
以前にも増して、悪化しているといえます。

現場との違いは、打ち合わせの試練
打ち合わせの方は、2時間?3時間程度の長丁場
これでは
正直、40歳過ぎて、根気が続きません。

そこで、走り出すことにしたのです。
住まいの方が、大川沿いに移ったこともあって
北は毛馬こうもん(淀川)南は大阪城、西は中之島と
信号無しで5キロ、10キロ、15キロと体調に合わせて
走っています。

モデリングの方は
手で作る模型でなくCGによるものです。
時代の要請、施主さんからの要望を痛いほど受けて
2回目の重い腰を上げたのです。
我々世代は、学生のころは基本ドラフターで
社会人になって初めてのボーナスから30万ぐらい出して
Macを購入、イラストレーターを使い出した頃です。
以降20年ぐらいはCADで図面を書いているのです。
いくらCADができてもCGは全く書けない
悲しいかな
2次元CADと3次元CADとの間に技術的つながりが
まったくないのです・・・。
例えると、スキーをいくら練習してもスノーボードはできない
と同じことなのです。
そこに最近、救世主的に
近代的な建築教育を受けて戻ってきました貴徳氏(社長の息子)の
存在があったのです。
目下、指導を受け頑張っている次第であります。

作業画面
スクリーンショット (3)
作業画面はこんな感じ
内観1内観2
モデル外観
レンダリングするとこんな感じ

ランニングもモデリングも根気勝負!
3キロ、5キロと進むうちに15キロまで走れるようになるのです。
モデリングも全く融通が利かなかったのに積み重ねていくうちに
立ち上げていくことができるようになるのです。

いつまで続くことやら・・・。

BY タナカ

古材検品

1ヶ月半ぶりにこんばんは。設計の田中です。
久しぶりなのでブログの書き方を忘れてしまいそうです。
その間、7年使ったパソコンも過労でつぶれてしまい
10年選手のパソコンで、ゆっくりと仕事を進めています。
なんだか少し緊張気味でございます。

本日、東大阪市長堂・T邸リフォーム工事さんの件で
島村葭商店さんに伺いました。

こちらは滋賀県の高島市
近くに針江地区という、名水のあふれる水路がある
非常にきれいな町です。
以前、観光で来たときに水路の水を未だに、生活水と利用されている
風景を見せて頂き、感動した覚えがあります。

こちらの工房での古材は、すでに、DOORS(アーバンリサーチさん)
の店舗や一龍さん(焼肉店)で使わせて頂きました。

現場では、ケヤキの梁を見せて頂きました。
ケヤキ材は、和室の床の間の単板貼りでしか使ったことがなかったので
無垢のケヤキの木目の美しさや、色味に圧倒しました。
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古材については、正直勉強不足ですので、これから学んでいきたい所です。
今回、弊社、社員大工の別所氏もいっしょに同行しましたので
助かりました。
なんとなく魚をおろす様なイメージで1本の梁から柱を取るのですが
木の流れや節、古材ですので、釘やほぞが有るため、
どう加工していくのか不思議です。
この材料が、どう料理されていくのか非常に楽しみです。

写真をもう少し掲載したいところですが
画像の取り込みの際、パソコンが落ちそうなので
このぐらいの所で申し訳ありません。

今回は、御施主さんといっしょに立ち会えましたので
非常に良かったです。
ありがとうございました。
お疲れ様でした。

BY タナカ

お盆休みまでがんばります。

こんばんは、田中です。

堺市西区・H邸新築工事の方、終盤を迎えております。
外構工事の方も、着手しております。
外構1 外構2 
ただいま、板塀基礎に取りかかっている所です。
それにしても、大きい建物です。
規制のかかる200?以下ぎりぎりの大きさですから。
外部板塀ができて、建物を取り囲むと
さらに建物が、引き立ちそうです。
楽しみです・・・。

さて、関係ありませんが
天神祭というものを、大阪生まれにして
初めて見ました。

PLの内陸花火で育った私としては
川縁の天神祭は、あこがれでした。

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川かな絶え間なく風が吹き、涼しくて気持ちが良かったです。

ただ高さがないので、自宅からは、ギリギリ見えなさそうです。

お盆休みまでは、みんな過酷な労働が続きます。

ほんの一瞬ですが、癒されました。

もう少しがんばります。

BY タナカ

鉄骨階段のデザインを木製階段で

こんばんは、設計担当の田中です。

本日は、堺市西区・H邸新築工事の定例打ち合わせがありました。

ちょうど、1階から2階の階段手摺りの加工が終わりかける
タイミングでした。
階段の設計は、住宅の設計の中でも一番難しいところです。

今回は、すべて無垢の木製材料で作りたかったので
階段材及び、ササラは、ホワイトアッシュという材料
を使いました。
アッシュ材は、重厚で、ギターやベースの材料にも使われています。
ですので変形など狂いも少ない素材といえます。
1枚ものはさすがにないので、2枚を接ぎ合わせているのですが。

正直、階段材は木製で手摺りはスチールで作るつもりでいましたが
お施主さんの木製階段への意向もありましたので

鉄骨階段と同じ納まりで木製で作るということをテーマとして
今回、手摺りは木製で、鉄骨のフラットバー手摺りと同じ納まりで
ササラに直接組み付けてもらう形で挑戦しました。

本来、スチールであれば9ミリで作れるものが木製では40ミリ必要で
ごつくはなったのですが、個人的には満足しています。

大工さんには、かなり苦労をかけてしまいましたが
個人的には、かなり気に入った出来映えとなりました。
ありがとうございました。

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BY タナカ

現地調査にGoogleストリートビュー

こんばんは、設計を担当しております、田中です。

余談ですが
昨日、吹田市での打ち合わせの後、新御堂を通って帰ってきました。
ここは、南森町の方に向かう道、淀屋橋の方に向かう道に分かれて
いつも渋滞します。
ただ、ここは非常に高い位置から、ジェットコースターに乗っている気分で
街の景色が見えるので、いつも楽しみに眺めています。

一番の楽しみの景色
何十年も前から、未完成で建っていたお初天神のゴースト商業ビルが
解体されてるではないですか!
調べると、4月頃から解体が始まっていたみたいですが
渋滞中だったので、思わずiPhoneのシャッターを切ってしまいました。

アーチの窓のある、芸術的建築物とも言える作品だったのですが・・・。

何となく寂しい気持ちになります。

 解体ビル
Googleマップ
 幽霊ビル
私の車窓から

ところで今は、現地調査に行かなくても、Googleストリートビューで現地確認が
できます。
しかも、現地で確認するより、人目を気にせず落ち着いてチェックできる
というなんだか、変な感じです。

また逆に、解体前が元々、どういう状態だったのかを把握するのにも
Googleストリートビューは活躍します。

Googleストリートビューは、今は、なくてはならないツールとなりました。
お客様から連絡頂いて、前もって場所を確認する際、建物の状態も確認
することができます。
雪田に
Googleマップ 
雪谷 現状
現地撮影
家が建ってるときと、解体後では、風景ががらっと変わります。

Googleマップは、毎年更新されていきますが
アーカイブ版も見れる様にしていって欲しいです。

by タナカ

心地いい天井の高さ。

こんばんは、設計を担当しております田中です。
堺市西区・H邸新築工事の方、天井下地工程に入りました。

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天井下地の施工
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開口は天井いっぱいにしてスカッと通したい

さて、天井高さについてですが
往年の「建築家」の方々は、勾配天井や
吹き抜けなどの高めの天井と、
低めの天井とを対比させ空間に魅力を作ろうと心がけられます。
名作の天井高は確かに225cmというケースが多いです。

お手本になったのは、ル・コルビジェというフランスの建築家で
モジュロールという最も美しい寸法を編み出しました。
「人はぴったりする大きさの家に住み、文字通り
身の丈に合った暮らしをすることが大切」
と考え、建築物の基準尺度に、人の寸法を取り入れたそうです。
具体的には身長182cmの人を基準とし、手を挙げた時の高さを2.26m
に定め、それを黄金比で分割して尺度として設計されました。
そのモジュロールと呼ばれる原基が天井高であればH=226cm
となるそうです。

このモジュロールが設計の教科書になっていて
私も新婚旅行でフランスに行った時に、コルビジェさんの建築巡りをしたの
ですが公共建築であってもすべてこの寸法になっており
難しい理屈は分かりませんが
しっくりした覚えがあります。

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1.8mの人が手を上げて届く高さだそうです。

弊社設計施工でも、少し低い目の天井高を好み
特に、天井いっぱいの建具を使う時は、2200から2250
天井高がベストです。
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吹き抜けの天井勾配を決めるのに、だいぶ悩みました。
こちらも、低く押さえた方がいいかと思いましたが
3階への廻り階段の部分が、結構圧迫するので
高い方にすることにしました。
図面上でいったん決定しても
現場でもう一度検討しないといけない部分が
やはり出てきます。

何とか心地いい空間を目指してがんばります!

よろしくお願いします。

BY タナカ

瓦のメンテナンス

こんばんは。営業と設計担当の田中です。

最近、2軒ほど瓦屋根メンテナンスの相談を受けました。

瓦は、平場(普通に葺いている面)からは、めったに漏水
はしません。瓦葺きは、ルーフィング(防水シート)の上に、
土を載せて、瓦を載せているだけのシンプルな構造なので
すが、勾配さえちゃんととっていれば雨水は流れ込まず、
50年?100年と持ちこたえています。

問題となるのは、壁との取り合い、隅、屋根の頂上(棟)の
部分となります。この部分は、ジョイント部分となり
土と漆喰などで押さえて止めているので、この部分は、
どうしても弱く表面の漆喰が割れたり、流れ落ちたりして
隙間を作り内部の土が、崩れ落ちて熨斗瓦が変形したりして、
ここから、雨が廻って、雨漏りの原因になったりします。
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常に雨水が当たる場所は劣化が早い、定期的なメンテナンス
をすれば漆喰の塗り替えだけで間に合います。
もし内部の土まで流れると、熨斗瓦の積み替えが必要と
なります。
3  IMG_0216
瓦 は割れても入れ替えは簡単です。
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以外に知らなかったのが、樋の影響です。
樋は、鳥が巣を作ったり、周辺の葉っぱなどで詰まります。
そうすると樋から雨水が溢れ出し、本来あまり水がかか
らない場所にずっと水が当たり続けやがて漆喰が
溶け出します。樋のメンテナンスは、重要だと
気づきました。

瓦の全面葺き替えとなると結構な金額になります。
捲り降ろしと新規に葺く瓦の費用が同じくらいかかり
ます。つまりリフォームの場合は、新築の倍の
費用がかかることになります。
今までに、何度か、屋根に上って瓦屋さんの話を聞いて
いると、上記のメンテナンスを定期的に行うことが、
何十年も長持ちさせていくコツである様に思います。

日本瓦は、良くできた素材だと思います。

また、日本瓦は、何十年たっても、汚れた感じにはなら
ない美しさも魅力です!

メンテナンス工事、たくさんたまっておりますが
早めに対処していきたいと思います。

申し訳ありません。

By タナカ

いよいよ3D化。

こんばんは、設計担当の田中です。
お施主さんからの強い要請
弊社社長からの強い圧力
いよいよ、答えていかねば、生きて行きにくい時代になりました。

前の会社では、といっても15年以上前になりますが
エリアス・デザイナーという簡易3Dソフトを使っていて
当時は、若かった事もあり、遅くまで打ち込んでいたことを思い出します。

40過ぎて、さほど興味もなく、老眼も少し入ってきますと
2Dの図面ですら、しんどくなってきました。

Google Sketchという無料ソフトが出てきて
画期的と思われ、私より若い設計者たちがさわり出しましたが
私には、無理でした。

3DマイホームデザイナーPRO8というソフトを、アマゾンで
個人的に購入し、
本日、密かに作業を開始しました。

会社から、買い与えられると、
うまく使いこなせなかったらどうしようという
プレッシャーに押しつぶされて、何もかもがイヤになる
その不安があったので、密かに行動に移したのです。

こそこそっと作業を開始して30分
何とこのソフト、めちゃくちゃ使いやすいではないですか
メガソフトという大阪の会社が販売している
かなりメジャーなソフトですが
ものすごい日本的、大阪的なベタな使いやすさ満載でした。

こういうソフトって、さわりだしの2時間が勝負なんですよね。
ここで、先が見えなかったら、完全に落ちこぼれて終わってしまうんです。
Google Sketchの時がまさしくそうでした。

2時間から1時間延長して3時間で、何とか使えそうな気がしてきました。
1  2
豊中市・F邸新築工事のモデリングです。

3Dマイホームデザイナーという廉価バージョンもありますが
これは、さすがに初心者向けということで
私が買ったのはPROの方です。
5万円程しますが、最近の弁当化によって、月1万5千円の余剰金が生まれ
ちょうど3ヶ月経ちましたので何とか購入に踏み切れたという背景もあります。

そんなことで
今日は、私にとっては、そういう感慨深い一日でありました。

がんばります!

BY タナカ

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