根ざす。

日々暑さが本格化してきましたね。こんばんは、タカノリです。
先日の日曜日は夏至でかつ、部分日食、六曜的にもお日柄のよい珍しい日で、
家族で外に出てカメラのフィルム越しに部分日食を鑑賞しました。
なんとか写真に収めようとiphoneを振り回しながらフィルムを重ねたり試行錯誤したのですが、
残念ながらぼやけた姿しか撮影できず、、、
代わりに8年前に撮影できた金環日食を並べておきます。


次回は10年後。リベンジなるか。

さて、メンテナンスも含め、昨年設計施工させて頂きました、八幡市N邸にお邪魔して参りました。
竣工して1年経った今年の春に、竣工時は手を付けなかった庭の外構工事を行い、
芝と植栽、そして目隠しの柵を作りました。

やはり庭が整うと建物が一気に締まるといいますか、
土地との一体感が生まれ、植栽と供に、建築も地に根ざす様に感じられます。
少し広めにとったデッキにはレジャーシートがひかれ、
3歳の娘さんのピクニックスペースとなって活躍していました。

木がすくすくと成長し、さらに良くなっていく姿が楽しみです。

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by タカノリ

伝統建築と対話

こんばんは、タカノリです。

今日から6月、緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ浮かれてはいられないムード。
気を抜かずに節度を守った生活はまだまだ続きそうですね。

今、設計を担当している蔵と現場監督をしている稲荷社の2つの伝統建築が
引き渡しに向けてラストスパートです。

生野区の蔵改修工事は遂に足場が外れました。厚み30センチもある頑丈な土壁の上に漆喰と焼杉板が貼られ、
白と黒のコントラストと瓦が眩しく美しいです。
思えば、10センチ程も傾いていた蔵を、揚げ屋さんと呼ばれる建物を持ち上げるプロフェッショナルを呼び、持ち上げ、傾きを修正するところから始まったこの工事。
普通の建物に比べると一筋縄ではいかない部分が多く、元々の建物の力強さを如何に見せれるかというところで、悩み、時間もかかりましたが、もうすぐ着地できそうです。

玄関の壁は左官屋さんと相談し、少し特殊な掻き落とし壁にしました。

2階まで続く本棚。ロの字型に組まれた梁の上はガラスの床になる予定です。

 

清見原神社では、いよいよ美装工事。
まずはお湯を使って全体を洗浄し、一度数日乾かしたあと、再度洗いをかけます。お稲荷様に良い状態でお引越しして頂けるよう、最後まで気が抜けません。

伝統建築の改修に関わらせてもらうと、日本の職人さんの凄みがひしひしと伝わってきます。
大工、左官、板金、洗い、etc,,それぞれのエキスパートがその建築、そして材料と向き合いながら進めていく様は、文字通り「対話」しているようで、日々感動を覚えます。それは建築そのものとの対話でもあり、またかつてそれ建築に携わった職人さんとの会話でもあります。
伝統建築を前にすると、まだまだ知識不足でなかなか職人さんが動く先々を考え巡らせることは難しいですが、この経験を活かし、設計や監督として対話できる様になりたいと思う今日この頃です。

 

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by タカノリ

 

少しずつ

こんにちは、タカノリです。

物心がついてから、1番長く家で過ごしたであろう連休が過ぎ、少しずつではありますが、日常に戻りつつあるのでしょうか。

ソーシャルディスタンスや、マスクをつけた生活は変わりませんが、1日も早く収束していくことを願うばかりです。このマスク生活の中、街中では女性はもちろんのこと、割と年配のおじさんでも少しオシャレなマスクを着けているのを目にすることが増え、勿論背後にはマスク不足があるのでしょうが、単調なものでも少しデザインを入れて楽しもうとする人がいることが、文化を生んでいくのかなと、少しほっこりします。

清見原神社では遂に銅板の屋根を葺き直しました。

棟の上に乗っているのは、手前から鬼瓦、千木、鰹木。

千木と鰹木はボロボロになっていたので、大工さんに作り直して貰いました。鰹木は湾曲した円柱になっていて、それを削るためのロクロを作り、削って製作しました。寺社仏閣の大工仕事は道具を作るところから始まることも多く、本当に奥が深いです。

今はピカピカの銅板ですが、素屋根を外し、雨が降ると一気に錆びて見慣れた屋根の姿に。この眩しい状態はほんの僅かな期間だけです。完成までもう少し。コロナが蔓延る世の中も一気に良くなることはありえませんが、少しずつでも前に進んでいければいいですね。

 

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by タカノリ

 

お稲荷様(屋根下地編)

こんばんは、今回は現場監督のタカノリです。

清見原神社のお稲荷様の修繕工事が進んでおります。
屋根の銅板を捲ると、隙間から水が回り下地の木がボロボロになっていました。
新しく杉板を細かく切り、積み重ねていきます。


軒先はカンナで削り、通りよく仕上げていきます。お稲荷様は大きさこそ小さいですが、なかなかこういった寺社仏閣の造りの中身がどうなっているかまじまじと見る機会はないので、一つ一つが勉強になります。
熟練の棟梁である沖大工はスイスイと無駄のない動きで、簡単そうに進めていくのですが、長年の経験と職人としての腕があるからこそだとひしひしと感じました。

そういえば、最初に傷んでいるところをバラしているときに、

「この歳になると、こうやって木の仕口を見ると昔これを触った大工と、あっここは苦労したんだなとか、ここは上手く工夫したなと、対話できるようになるんです。」

と、仰っておられました。

次回、揚げ屋、土台交換編!
乞うご期待!

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by タカノリ

春の兆し

今日は暑さを思い出すくらいの春日和で、例年なら桜の開花予報も相まって少し浮かれはじめる頃ですが、今年は世間の状況がそうもいかないようですね。

コロナの余波はどこまで続いていくのか、建築業界も、トイレがないとか、クギがなくなるかもとか、ヤブサカではない話もチラホラあり今後の世間の行く末が上手くいくことを祈るばかりです。

さて、守口市で新しいリフォーム工事が始まりました。立派な和風住宅の改修。しっかりとした床の間などがある和室を残しながら、モダンなLDKを埋め込みます。

まずは解体。

日常のありがたさを噛み締める毎日ですが、早く平穏な毎日が戻ることを祈り、進めていかなければいけないと思います。

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by タカノリ

素屋根

昨日は突然のアラレに驚きました。
今年は寒くなったり暖かくなったりでなんだか落ち着かないですね。
そして今、世間で大騒ぎとなっている、コロナウイルスの大流行。
我社でも打ち合わせの際のマスク着用を義務付けはじめました。
マスクだらけの会議や打ち合わせは、これまたなんだか落ち着かないですが、
リスクは少しでも回避した方が良いので、
しばらくは弊社社員もマスク姿でお施主様の元へも登場するかと思いますがご容赦ください。

木村工務店の氏神様でもある、清見原神社の稲荷社営繕工事が始まりました。
メインは傷んでしまっている銅板屋根の葺き替え工事。

屋根を全て捲ってしまうので社を雨で濡らさない為に、
まずは周りに足場を組み、素屋根と呼ばれる仮の屋根をかけていきます。

あとは周りにシートをはり、養生は完成。
なんだかお稲荷さんに、マスクをしてあげているようにも思えなくはないです。
無事、上手くいきます様に。

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by タカノリ

完成への道程

今週は冷え込むと噂されていましたが、意外とあたたかく、
もう春が近づいてきそうな気さえしています。
こんばんわ、タカノリです。

建築というのはいつも一筋縄ではいかず、
矢継ぎ早に現れてくる多種多様な事柄に立ち向かいながら完成へと一歩ずつ近づいていきます。
天候や、環境に右往左往することもしばしば。
木村工務店は、床材や、建具の枠周りなど、なるべく自然素材の無垢の木を使っていることもあり、
時に温度湿度に影響を受ける木の性質にも悩まされたり。
でもそれを乗り越えてお引渡し出来た時はやはり感動も一入。
ものづくりの喜びに静かに震える瞬間でもあります。

天王寺区G邸リフォーム工事があと一歩のところまできました。
工程の調整が難しかったり、お施主様には大変ご迷惑をお掛けしたところもありました。
壁のラワンと、幅広のオーク、そして私達がリフォームをする前から
この家を支えていた梁が隆々と浮いている様が魅力的です。
最後まで気を抜かず頑張りたいと思います。

リゲッタ生野本店改修工事も、いよいよ来週末にオープンが控えております。
カウンターが設置され、段々とお店らしくなってまいりました。
こちらも最後まで抜かりなく。引き続きよろしくお願いします。

建築はお引渡しを終えてからが本当のスタートでもあります。
ゆりかごから墓場までとは大袈裟ですが、末永くお付き合いが出来る建築が出来るよう、日々精進。

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by タカノリ

木組みの手加工

あけましておめでとうございます。
新年一発目のブログとなりました、タカノリです。
今年もよろしくお願いします。

年末年始は、友人と忘年会に明け暮れたあと、新年に入り妻の実家がある福島県へ行ったのですが、
毎年見渡す限り真っ白な銀世界だった会津盆地が、今年は雪が全くなく、なかなか驚きの光景でした。
寒すぎないのは嬉しくもありますが、雪がない東北も寂しいものがありますね。

さて、生野区では、靴メーカーのリゲッタ生野本店改修工事が着々と進んでおります。
木村工務店の加工場では、ヒラボシ大工とオオニシ大工が正面玄関となる木組みを、
一生懸命手刻みで加工していました。
7.5メーターある長い梁は追っかけ大栓継ぎ加工を。

 

そして先日、無事立ち上がりました。
いまは工場でのプレカットの技術も向上し、なかなか大工で手刻みをする現場は少なくなりましたが、
加工場で大工さんが木材を加工している音を聞くと、不思議とワクワクしてきます。
技術の継承という意味でも手加工は続けていきたいですね。

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よいお年を、はじめました。

今年、木村工務店は社員が増えたので、月半ばですがこれが今年最後のブログになるでしょう。

よいお年を、タカノリです。

現場ブログ未登場の新入女性社員が2名、おそらく今か今かと待ち構えていると思いますので、

年内に登場となるか、乞うご期待!

 

現場報告としましては、

アロマサロンufla店舗工事を無事お引渡しさせて頂きました。

建具屋さんを悩ませた、R形状の格子も綺麗に収まり、一安心。

吉野産のヒノキで包まれた、香り高い贅沢な空間の中に柔らかい光が差し込みます。

 

最近、木村工務店は店舗の設計施工もたくさんさせて頂いているのですが、

木村工務店がある生野区にある企業の雄、と言っても過言ではない

株式会社 リゲッタの生野本店改修工事が先日着工の運びとなりました。

やはり古い建物は解体すると、想定外のことが起こることもしばしば。

今回も少しビックリな部分が出てきましたが、

ピンチをチャンスに変え、乗り切っていきたいと思います。

 

今年一年、お世話になった皆様、誠にありがとうございました。

令和2年も宜しくお願いします!

よいお年を!

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by タカノリ

ヒノキの繭

いよいよ師走が近づいてまいりました。

忘年会シーズン、飲み過ぎには気をつけたいです。

 

さて、西天満ではアロマサロンUFLA店舗工事がいよいよ佳境に入ってまいりました。

サロンと施術室は床壁天井すべて吉野のヒノキで包まれたコクーンの様な空間で、特別な雰囲気が醸し出されています。

養生を捲るのが待ち遠しいです。

 

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