4年ぶりと67回目

こんにちは、専務です。
梅雨入り間近のようですが、今週は晴れ間が続きそうですね。
木村工務店は毎年6月の頭に協力業者との会「精親会」の総会と研修旅行に行っていました。
コロナ期間があり、2019年の吉野川へのラフティングを最後に、総会だけはなんとかオンラインで続けながらも研修旅行は中止、昨年は旅行代わりにBBQ大会を開催しながら、旅行再開の機会を虎視眈々と伺っておりました。

なんとか今年こそはということで昨年末から企画。協力業者合わせ総勢46名での旅行なので計画だけでなんだかんだ半年かかってしまいます。さらに今までは2階建てバスでの旅行が主体だったのですが、昨今は2階建てバスが世の中から消えていってしまっている様で、折角なら飛行機で遠出しようということになり、その中で東北への旅計画が持ち上がり、6/2・3と一泊二日で東北は三陸地方から平泉を巡る旅行に行ってまいりました。

午前9時10分、無事仙台空港到着。

そこからは駆け足で三陸に向けて宮城県を北上。最初のテーマは震災遺構を巡る旅。
目的地は昼食も兼ねて南三陸さんさん商店街へ。津波で被害を受けた南三陸の河口沿いを建築家隈研吾がマスターデザインから防災と復興の拠点として整備していった場所です。 

何気なく見える橋の横の赤い鉄骨。こちらは川沿いに建つ3階建ての庁舎だったそう。今は三階部分が護岸から少し顔を出しているのですが、この高さが震災後防災の為に盛り上げて整備した高さだそうです。昼食も頂き一路気仙沼へ。


気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館。震災の記憶を風化させない為、被災した水産高校をそのままに残してある場所です。校舎3階に車が流れ着いていたり、4階部分に冷凍工場の衝突跡があったり、まさに想像を絶する筆舌に尽くし難い場所でした。短い時間の見学ではありましたが、津波の記憶がもう一度心に刻まれたように感じます。

震災遺構、最後は陸前高田の高田松原津波記念公園。建築家内藤廣の建築。
津波から守る為の高い防潮堤が建設され、海が見えなくなってしまった場所に、海に向かっての祈りの軸を設計し、防潮堤の上に祈りの場が作られています。

気仙沼の震災遺構でみた映像とは正反対の、穏やかな海が祈りの場からは見えていました。

精親会の旅行の面白いところは、こういった建築家の設計手法の如何はさておき、それぞれの職種の職人さん目線であの納まりはどうだとか、もうちょっとビシッと通せるはずやとか、ぐつぐつあーだこーだ言いながら旅行できること。無論酔っ払いながらではありますが、、。

続いては1日目もう一つのメイン三陸鉄道の旅、ではありますが、長くなってきたのでここからは別の方か、一番テンションの上がっていた弊社の鉄道番長a.k.a経理小林に任せるとして、本日はこの辺で。

 

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byタカノリ

突貫!

こんにちは、専務です。
今年のGWは休み返上で店舗の突貫工事に明け暮れておりました。
薬局の調剤室の間仕切りを90度回転させて家具を作り変えるだけ・・の図面上では簡単に見える変更ですが、何せ3日間しかない超短工期。1ヶ月ほど前から事前準備を入念にして挑みました。何せGW。コーナンなどで手に入るものはいいですが、それ以外のものは突然欲しくてもどうすることも出来ません。工事前↓

いざ工事が始まると、解体・電気・軽天・大工・内装の各業者が入り乱れての総力戦。常時20人程の職人さんがまさに必死のパッチで動き続ける壮絶な現場でした。僕らが出来ることといえば周りのゴミ拾いと整理くらい、、、あとはイレギュラーが起きたときの待ったなしの即時判断の連続。これだけ入り乱れるとなんかアドレナリンが出ます。

↑解体しながら作り始める確認

↑プラスターボードを貼りながら照明をつけながら木枠を取り付けながらクロスを張りながら、、、

木村工務店、基本的には住宅建築をメインに業者が入り乱れない丁寧な現場を心掛けております。
でも、いざという時の協力業者の底力を感じました。

2日目の夜にはなんとかこの状態に。

家具が運び込まれ、組み立てて、

↑ちなみにこれがパースで考えていた完成予想図

↓そして3日目の夕方になんとか完成!イメージとかなり近い形で実現できたかと

本当に職人の皆様お疲れ様でした。心地よく使われることを願っています。

 

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始まりと終わりと始まりと

こんにちは、専務です。
いよいよ春、先日次男の入学式も終えて季節の移り変わりをしっかり感じています。
今年は小学校の桜もほぼ満開の本当に気持ちの良い入学式でした。しかし、季節の変わり目といえばの風邪を見事にくらってしまい、少し重い体を引きずりながら過ごしております。

近頃は新規案件のお問い合わせも多く頂いており、新築の計画やリフォームの現調などに赴いております。天王寺区では新築の計画に。木造で車を二台停めるには構造的にも土地の間口の問題など様々考慮する必要があり、敷地に簡易的な遣り方をして計画が本当に成立するか確かめることに。

前面道路との関係や、向かいの電信柱の位置など、やっぱり一度現場で実験してみないとわからないことって あります。図面に反映して良い計画を進めて行きたいと思います。

週末は以前リフォームさせて頂いた中央区I邸マンションへ。お子様の成長に伴って新たな計画が持ち上がりました。以前はローコストでの改修でしたがやはりマンションは無垢材の床に張り替えると一気に雰囲気が変わります。この頃はまだあった無垢のミャンマーチークがいい味を出していました。制作家具で作ったオークのテレビボードもピッタリ収まっています。
名残惜しい空間ではありますが新たな計画に向けていざっ!

 土曜の午後は現場監督の山元が担当した京都・Project Mの内覧会へ。
設計は今回、初めてお仕事させて頂いた設計事務所kvalitoの水上さん。基本設計から竣工までの初期設定スケジュールがものすごくタイトな中、以前ご相談頂いたことがあった縁で特命で弊社に概算見積からお声がけ頂き、初期のS造での計画からコストコントロールの為の木造への方向転換や、様々な難所を切り抜け無事先日竣工いたしました。
この建物は、京都の大山崎に昨年オープンしたATVK(Art and Technology Village Kyoto)の中の企業サイトにある、マクセル株式会社さんによる平屋建ての展示空間「クセがあるスタジオ」です。シルバーの内外装に、大きな庇を支える構造ワイヤーとストリングアートの様な緑化ワイヤーがとてもインパクトがあり、木造でありながら木造とは思えない軽やかさがあります。緑が育つとまた印象が変わっていきそう。内部のオリジナル什器が無機質さの中に自由に漂っているようで可愛らしいです。
夏に向けてU-35向けのアート&テクノロジーコンペが開催されるみたいなので、今後の展開が楽しみです。内覧会は沢山の建築関係者がいらっしゃっており、水上さんは同年代でもあるので、その設計者としての立ち振舞に本当に刺激を沢山うけました。

さて、明日は木村工務店恒例の花見。今日の雨で桜が散りすぎませんように。

 

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建もの探訪

こんにちは、専務です。
段々と日中は暖かくなり始めてきましたね。
寒暖差が激しい日も多く週末は少し体調を崩してしまいました。
皆様もお気をつけください。

ここのところ有難いことに新築のご依頼をいくつか続けて頂いており
近頃は計画に勤しんでいます。
現場の写真があまりないので最近の建築巡りの写真でも。

伊賀の新堂駅前に出来た市役所・図書館などの複合施設。焼杉の外観で今度の和泉市・K邸新築工事も焼杉を使うので見に行ってきました。
明るいレンガ調の床のカフェがある1階と屋根裏の様な暗いトーンの内装にトップライトの光が差し込む落ち着いた雰囲気の2階図書スペースのコントラストがしっかり効いていて、落ち着いて本が読める図書館でした。何より、工作機器のメーカーが出資してるのもあるからか、理系の本の選書が面白く、充実した本棚になっていました。柱に取り付けられた照明が街灯の様でなかなかチャーミングです。

三木市にある遠藤秀平設計のブルボンビーンズドーム。
おそらく特注のテニスボール型タイルがなかなか可愛らしい。
中はスペースフレームの大空間で小さい子から大人まで練習に励んでいて、普通の休日でしたが熱気がありました。大きいスポーツ公園の中に位置していて、横にあったパビリオンがかくれんぼに最適◎

そういえば先日、弊社で設計施工した小路K邸蔵にて音楽イベントがあり、参加してきました。
建物が設計や工事をしていた時に想定していたことを超える使われ方をしているのは、なんだかとても嬉しく感じるものですね。ライブも盛り上がり楽しいひと時でした。

明日は子供の卒園式があり、もうすぐ桜も咲き始めそうで、春に向けて気分新たに設計に施工に勤しんで参りたいと思います。

 

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初午祭

こんにちは、専務です。

前回のブログは餅つきのすぐ後だったのですが
今回は餅つきと並ぶ木村工務店新春二大行事の片割れ「初午祭」なるものが先週末開催されました。

餅つきは、お施主様だったり地域の方をおもてなしするイベントであることに対して
初午祭は、普段一緒に仕事している協力業者や職人さんへのおもてなしイベントで
木村工務店流の文化祭とも言えます。

朝イチから、社員と手伝の松本組がワイワイ言いながら設営の準備。
なんだかんだ一日仕事です。4年という歳月は怖いもので、皆なんとなくの記憶と写真だけを頼りにあーでもないこーでもないと言いながら、なんとか、かつて見た景色を復元することが出来ました。
今年は4×8板(1220mm*2400mm)だった机を半分にカットし、向かいの人とも距離が近く会話が出来る仕様に変更。効果の程は如何に、、。

私めの担当はBARでしたので、現場監督の日高氏と共にせっせとBARコーナーを準備。

そして17時より3階会議室の神棚にお祀りしているお稲荷さんへ清見原神社の露原宮司にお越しいただき、協力業者とご祈祷し初午祭が無事スタートしました。 

正直そこからはなんだかんだ忙しく、自分の持ち場以外で何が起こっているのかは全く把握出来なかったですが、職人さん同士や業者さん同士、また同業種なので普段は絶対に会うことのない業者さん同士など、色んな垣根を超えた交流や化学反応があり、なんだか皆さん楽しそうで、開催できてよかったなと安堵も含め幸せな気持ちになりました。

工務店の仕事というのは協力業者の力なしには成立しないので、ここに集った協力業者の方々で力を合わせて良い住まい、そして良い建築を作り続けていきたいなと思います。

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玉垣

こんにちは、専務です。

今年は4年ぶりに1月の餅つき大会も開催し、祭りの前の慌ただしさも含めて正月からあっという間に時間が経過しているように感じます。久しぶりだったので餅つき大会の人入りも心配だったのですが、120名を超えるご来場で無事盛況で終わり、来てくださった皆様には本当に感謝を申し上げるとともに、あらためて本年も宜しくお願いします。

さて、以前お稲荷様の修繕工事をさせて頂いた地元の氏神様である清見原神社で、玉垣の設置工事が始まり、現場監督の日高くんがビシッと遣り方をキメてくれました。

前回修繕工事をしたのは2020年4月頃。根継ぎした柱もかなり馴染んできました。↑工事中↑現在

入れ替えた土台のとめ加工もピッタリくっついており、大工さんの精度に驚きます。

さて今回は周囲を囲う玉垣工事。
イメージは↓こんな感じです。

玉垣自体も板張りではなく、貫工法で計画しているのがミソです。
まずは基礎工事。

1月のイベントは終わったばかりですが2月は弊社の協力業者と職人さんが集まってのお稲荷様に安全祈願をする初午祭というイベントがあります。なんだか慌ただしいですがそういえばコロナ前はこんな感じだったなと思い出しつつあります。よく考えれば一年前はまだコロナ禍なんですよね。

さて、重ねてになりますが
今年も一年励んでまいりますので、よろしくお願いします。

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年の瀬

こんにちは、専務です。

いよいよ年の瀬。先週より寒波到来で急に寒くなり、年末感に拍車がかかってきました。
もう今年も残すところ1週間。弊社は通常業務は27日までとなっております。

最近は仏間に軸回しの扉を取り付けたり、
玄関建具のメンテナンスに訪れたりと住宅のお手入れに奔走中。
今月、来月で新築工事の着工が相次いでいますが、来年着工の案件がもうひとつ。
木村工務店名作REMIXシリーズで、以前は前川國男自邸Remixなど、計画案も含め色々とチャレンジしてきておりますが、今回は谷口吉郎游心亭Remix。
無事竣工出来るように一歩ずつ進めてまいりたいと思います。

さて、今年も一年お世話になりました。
至らぬところや反省点も色々とありますが、今年の経験も糧として
また来年新たに気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思いますので
来年もよろしくお願いします。

良いお年を!

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窓リノベ

こんにちは、専務です。

今年も残すところ後1ヶ月。いよいよ年の瀬感が出てきました。寒さに負けずに頑張っていきたいと思います。

寒さ対策と言えばやはり窓の断熱工事。

今年は先進窓リノベ事業も始まり、窓の断熱改修に対する世間の認知度もかなりアップした様に思います。来年度も補助金は継続する様なので活用していけると良いですね。

先日、その補助金を利用した工事をして参りました。以前改修させて頂いた時に、そのままにしていた古民家の縁側の木製建具部分。

こういった縁側の木製建具は、なかなか思い切ってサッシに変えてしまうのも外からの見た目のことを考えると躊躇してしまいますが、特に冬の隙間風の問題を考えると寒さ対策は死活問題。

今回は既存の枠が見込み70以上あったので、そのまま内窓サッシが取り付けれることが調査でわかり、内窓工事をすることになりました。

内窓は製作には少し時間がかかりますが、取り付けはあっという間。搬入後1時間ちょっとほどで二つとも取り付きました。外観を損なわないように内窓の大きさも木製建具に合わせて少しずつ微調整し、框同士が同じ位置に来るようにしました。

さて本日よりまた別の場所で次はサッシの交換工事が。寒い冬に差し掛かりつつある今の内に素早く交換して暖かい冬を過ごしてもらえる様に頑張りたいと思います。

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NEW OPEN

こんにちは、専務です。
今年も残すところあと2ヶ月。少しずつ年末感が出て参りました。

天王寺区の四天王寺の近くで店舗のファサードの工事が先月末無事竣工しました。
元々アルミ建材で組まれていた場所を骨組みを木造で再構築。

外壁の板張りは吉野のヒノキ材

お施主様の要望でかなり難しい開き方の建具となりました。

ハンバーガーやサンドイッチがメインのお店とのこと。コーヒーもかなり拘っているそうです。


店舗工事は工期もタイトでバタバタしましたが、無事オープンすることが出来て安心しました。
OMNiBUSという名前のお店ですのでお近くに立ち寄られた際は是非!

そういえば、先日心斎橋の案件も店舗工事が終わりオープンしたということで、少し覗きに行ってまいりました。こちらはHOMEGAMEという東京から関西初出店の帽子屋さん。プレオープンから賑わっており、盛況な様子でした。

店舗にとって建築はハコであり、ある意味では裏方ですが、盛況な様子を見るのは手塩に掛けて育てたサナギが孵った瞬間に手元から離れて飛び立って行く姿をみる様で、嬉しい気持ちと少しの”エモさ”があり、不思議な気持ちになります。まずは商売繁盛することを心より祈っております!

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ディティール

こんにちは、専務です。
なんだか突然寒くなって参りました。
世間的な三連休は生憎の雨でしたが、
最終日の体育の日だけ休めたのでギリギリの雨を避けてケーブルカーに乗って六甲山へ。
丁度、六甲ミーツアートなる芸術祭が開催中で、無料の展示がある1時間程のトレッキングルートがあったので、秋の散歩がてらに歩いてきました。日本最古のゴルフ場らしい神戸ゴルフ倶楽部の強烈なアップダウンのコースに驚きながらも、間を抜けて散策しているとヴォーリス六甲山荘があり、丁度開館時間だったため寄り道してみることに。ヴォーリズ建築っていうと関西のキリスト教系大学とか、大丸とか所謂洋風な装飾的イメージが強くてすごく興味があった訳ではなかったのですが、ふと立ち寄ってみると意外と素朴なデザインで夏の別荘としての生活感が細かく考えられていて驚きました。
ある意味装飾的なのは梁や柱が全て名栗仕上げになっていたこと。
他にも、女中部屋に壁仕込みのアイロン台があったり、
このギミックを作るための溝つきのディテールも凝っており、他にもクローゼット収納やキッチンなども細部まで機能が考えられているデザインで、改めて住宅設計における造り付け家具の大事さに気付かされました。

さて、長屋の改修がいよいよ竣工間近。建具の完成待ちです。

借家として貸し出す予定なので、うまく住み手が決まるように祈っております。

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