根ざす

あけましておめでとうございます。

年末年始の気分も終わり、徐々に平常運転に移行してまいりました。

寒さも一段と増し、今まさに冬の真っ盛りといったところでしょうか。

昨年末より中央区N社新築工事が着工いたしました。

鉄骨4階建ての建物なので、いつものスウェーデン式サウンディング試験ではなく

ボーリングによる綿密な地盤調査を行い、先日杭工事に取り掛かりました。

IMG_2613IMG_2616

鉄管の先に掘削の為の羽がついた杭を地中に埋め込みます。

これと基礎を緊結することによりこれから建築する建物を安定させるのです。

まさに地に根ざす為の工事ですね。

建物は見た目に現れる部分ももちろん重要ですが、

こうしてと地中や仕上げの裏に隠れた下地の部分がとても大事です。

無事工事が進みますことをお祈りし、新年最初のブログとさせて頂きます。

今年も1年よろしくお願いします。

 

by タカノリ

木組む

四條畷市・T邸新築工事の加工場での手加工は順調に進んでおります。

まずは加工場で仮組みをするため、

プレカットされた材料から外周周りの軒桁を組みます。

IMG_2461

その後ベッショ大工をはじめ、

ササキ大工、タバタ大工、沖建設のイワさんといった

手練の大工さん達の手によって柱が立ち、隅木が一本ずつ立てかけられていきます。

IMG_2466IMG_2472R0037057R0037067

思えば初めて書いたブログから紆余曲折を経て、

ついにここまで辿り付きました。

パソコン上で書いていた、ただの図面や3Dが、

大工さんを始めとした職人さんたちの手によって、現実の物質を超え、

空間として削り出される様は、いつ見てもやはり偉大です。

来週にはいよいよ建方。

そして地に根ざす!乞うご期待!

R0037094

by タカノリ

秋のあれこれ

なんだかくしゃみが止まりません。

そう言えば去年もこの時期にくしゃみをしていた気がする、と思い

実は花粉症なのではないかと調べてみると、

11月はセイタカアキノキリンソウという植物の花粉が多いそう。

身長が高いこと、バカにされてませんよね?

どうもタカノリです。

京都・Y邸リフォーム工事はラワン合板化粧貼りの天井が貼られ、

部屋の雰囲気が少しずつ見えてきました。

突きつけでさり気なく400mmズラした目違い貼り。

軽く面取りした突き合わせ部分が、塗装により引き立ちそうなので

仕上がりが楽しみです。

R0036904

阿倍野区HA邸新築工事は鉄骨ささらの階段が付き、

壁のプラスターボードが貼られ、いよいよ仕上げが近づいて来ております。

R0036880

そう言えば、昨日のスーパームーンはかなり大きかったらしいですが、

大阪は残念ながらの雨模様。

しかし今日もなかなか大きく輝いておりました。

IMG_2400

ごきげんよう。

byタカノリ

日進月歩

徐々に寒さが顔を出し始めた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

まだまだ冬には遠い感じがしますが、

季節の変わり目は突然寒くなったりするので本当に着る服に困ります。

風邪などひかない様に気をつけたいところです。

 

さて、京都Y邸リフォーム工事が日々進んでおります。

2階の床が解体され、梁と柱だけとなった家に、まずは構造補強です。

R0036412R0036683

既存の構造は梁と梁のピッチが大きく不安要素が多かった為、

写真左の梁の間に構成されていた小梁を撤去し、

写真右の様に910mmピッチで大きな梁を新たにいれていきます。

最後に梁の上に構造用合板を貼り、十分な床剛性を担保します。

耐震を考えた補強工事はやはり昨今ではリフォームする上で、

外すことの出来ない必須項目ですね。

床が終われば次は壁を補強。見えないところが大事。

冬真っ只中の完成に向けて歩みを進めている次第です。

 

一方、K家リフォーム工事では上下棟式という一風変わった行事がありました。

2階建てを一階に減築することが今回の大きなコンセプトの一つですが、

その為に2階の棟を降ろし、新たに棟を上げることになり、

かつて上げられた幣束が出てきたこともあって

新たに日付を追記し、再び上げる準備をした。という訳です。

IMG_2131 (1)R0036433R0036695R0036711

こちらも先の見えない完成に向けて、徐々に進んでおる次第です。

 

by タカノリ

着々

着工中の現場が続々と出てまいりました。

阿倍野区・HA邸新築工事は順調に進んでおります。

R0036407R0036405

気密も終わり胴縁が巡らされ、いよいよ仕上げが近づいてまいりました。

もう納まりを迷っている暇はありません。

大工さんの手を止めないよう必死にくらいついていくばかりです。

 

京都Y邸リフォーム工事は先週より着工。

現場監督のナンバくんが大安吉日に着工の儀式として

壁の一部を取り壊してくれました。

そして一週間。

あっという間に間仕切り壁が解体され、大きな空間が。

IMG_2118R0036399

リフォームは開けてみないとわからないことも多く、

全容が現れるまでは少しドキドキしますね。

 

K家リフォーム工事も今は着々と進んでおります。

既存の和室を残しながらの2階を取っ払う減築。

元の2階の棟を利用して簡易的な素屋根をかけ、

その下に新たな屋根を作り、雨をしのぎながら徐々に減築していくという

ウルトラEな方法で進んでおります。

IMG_2131IMG_2152

ついに断熱材も入り始め、上棟式ならぬ既存の棟の下棟式まであとわずかです。

 

なかなか現場ブログらしい現場ブログになったのではないでしょうか。

某大きい現場監督が遺した、「現場ブログは報道だ」の精神にのっとり

今後も精進したいと存じます。知らんけど。

 

by タカノリ

カンナ

先日阿倍野区・H邸新築工事が上棟後、徐々に進んでおります。

お施主様と様々悩んだ上で決めていったサッシ枠が収まり

各階の開口が決まっていきます。

R0036294R0036298

窓の位置がわかると、どんどん部屋の様子わかるようになってきました。

 

先日執り行われた上棟式では、棟梁である佐々木大工とカンナと砥石の話に。

カンナと言えばやはり象徴的な大工道具の一つ。

しかし、その刃を砥ぐ砥石もとても重要な道具で、

自分が使う砥石は癖なども吸収し完全に自分仕様になっているため、

大工の世界では砥石の貸し借りは厳禁だそう。

大工さんがカンナを叩き刃の出を調整している様は、

いつ見ても職人技だなぁと感心してしまいます。

何を隠そうちなみにまちのえんがわの杉柱も

佐々木大工のカンナがけにより、ぴかぴかに仕上がっております。

大阪市内などの住宅は防火地域の規定が厳しく

特に木造三階建ては構造体をあらわしにするのことが出来ないので、

なかなかカンナのかかった柱や梁を見ることが出来ないのがとても残念ですね。

今回は、子供部屋に後々個室に区分けする為の構造ではない梁が一本あったので、

この上棟式の話の流れからぴかぴかに削って頂くことになりました。

実際の仕上がりが楽しみです。

子供部屋-2

 

by タカノリ

日進月歩

小路東K家リフォーム工事が徐々に進んでおります。

浴室はトイレ、洗面脱衣室と一体化したFRP仕上げです。

協立工業の職人さんの手により部屋全体にガラス繊維を張り巡らせ、

丹念に塗りこめられていきます。

IMG_1727IMG_1733

浴室の家具設計は白坂悟さんによるデザインなのですが、

家具の材料に、八尾にある安多化粧合板さんを紹介して頂きました。

町工場の域を完全に飛び越えたオシャレな会社で、

多様な木目を意匠的に選ぶことができ、

繋がりのある木目は全て揃えることが可能で、様々な建築家にも御用達だそう。

まずは家具と繋がる壁の部分を別處大工に施工して頂きました。

IMG_1944IMG_1948

角が三つ取り合う難しい部分がビシっと納まりました。

完成に向け、日々進んで行きたいと思います。

 

by タカノリ

過ごす

阿倍野区・H邸新築工事が着工いたしました。

ただいま絶賛配筋中です。

R0035408

いよいよ夏本番という灼熱の日差しの中、職人さんの手により順々に配筋されていきます。本当に暑い中お疲れ様です。現場の経験がまだまだ浅いので、見学させて頂くだけでもいつもとても勉強になっております。

話は変わりますが、昨日は海の日で連休だったので、長らく関西に住んでいなかった為、あまり知らなかった京都や兵庫の建築を巡って参りました。手始めに最近谷口吉生設計でリニューアルした国立博物館へ。

R0035289

建物はもちろんモダンで洗練されており文句なしです。それはさておき、博物館にはほとんど行く機会がなかったのですが、いざ行ってみると、昔教科書にあった様なものがこれでもかと並んでおり、思っていたより小さかったり、教科書の写真では想像し得ないくらい大きい仏像があったり、モノというのはやはり百聞は一見に如かずだなとしみじみ感じます。

そして京都は大徳寺高桐院、兵庫の浄土寺浄土堂へ

R0035347R0035384

見ることと理解すること、そしてつくることというのはある種のモノづくりにおける三位一体だと思うのですが、歴史を超える様な建築はその見ることを超えて過ごすことができ、それはそれはどちらも素晴らしいものでした。機会があればまた訪れたいものです。

 

by タカノリ

道半ば

天気の悪い日が続きますね。

長期的にみると年々梅雨明けの時期は遅くなってきているようで、

まだもうしばらくは晴れ間の少ない日々が続きそうです。

さて、先日阿倍野区・H邸新築工事の地鎮祭がありました。

R0034610R0034621

梅雨時期とは思えないほど良く晴れた夏を思わせる日差しの中、

阿倍野王子神社の神主さんに祈祷して頂き、

無事執り行うことが出来ました。

阿倍野王子神社と言えば、京都から熊野への参詣路に位置する由緒正しい神社。

現在では大阪府内に唯一現存する九十九王子(参詣路沿いの神社群)で

神主さんに伺うと近くにある阿倍野晴明神社とほぼ同時期に出来たそうです。

GWに高野山を通って熊野まで車で周りましたが、

京都から阿倍野でもかなりの距離があるのに、

人力でここから熊野まで険しい山々を越えて行くと思うと、

昔の人は本当にすごいですね。

 

地鎮祭を終えた後は、遣り方をし図面と現場の整合作業が始まります。

R0034936

R0032414阿倍野区林邸新築工事final

着工までもうしばらく。

これまで模型やパースで検討を繰り返してきましたが、

実際の建築はこれからが本番です。

無事良き住まいが出来ますように。

 

byタカノリ

ブラケットライトをつくる。

追加工事も終盤に差し掛かった八尾市・H邸リフォーム工事

工事中にお施主様から廃材で貰ってきたカタガラスを使って、

ブラケットライトを製作できないかとのご依頼がありました。

IMG_1242

パースや模型を使って部屋に合い、製作可能なブラケットを模索。

312R0032605

検討の結果三面に硝子を入れたシンプルな立方体を

薄い鉄のフレームで作ることに。

ブラケット 2016-0300000

鉄の加工業者さんにも相談にのってもらいながら図面化し、

製作をお願いしました。

そしてついに完成。

IMG_1557 (1)IMG_1556 (1)

職人技が集積された薄く細いフレームの仕上がり。

建具屋さんに硝子をフレームに合わせて丁寧にカットして頂き、

最後はオオムラ監督と電気屋さんと取り付けに。

IMG_1596IMG_1598

小さなものづくりですが、

まずお施主さんのアイデア=力があり、

知恵を出し合って実現可能なカタを考え、

作り手と最終的なカタチを綿密に打ち合わせし、

そうやって様々な人々の関わりあいの末、

やっとそのタチ姿を見る事ができる。

建築はその大きな集合体であり、こうして一連の流れを考えると

実に大変ですが面白く奥が深いものだとしみじみ感じました。

 

by タカノリ

1 11 12 13 14