スクエアな外観

こんばんは、設計担当の田中です。少し風邪をひいています。
東成区・T邸新築工事ですが、いよいよ足場が取れました。

設計的に少し外観を説明しますと、
まず、前面道路が4Mを切っています。
ここは、準工業地域というとで、建蔽率が80%、容積率が300%の地域です。ただし、前面道路が4Mを切っていますので
容積率は300%×0.8=240%となってしまいます。ですので、敷地に、建蔽率めいいっぱいで建てる場合は3階建てが限界です。
ちなみに、木造住宅では、3階建てまでしか建てれません。だれが決めたのか知りませんが、本当に、用途地域というのは怖いものです。
例えば、今回の物件についてみましても、内環状線を挟んで向かい側は同じ準工業地域なのに建蔽率60%になっているのです。建物は、
単純に敷地に対して20%分小さくなります。何か、不公平な感じがしますね。

さて、スクエアな外観とは!
建築基準法上、道路斜線制限というものがあり、準工業地域では、1.5/1という角度で引いたラインに当たると、その分建物を削らなくてはいけません。
そうすると、3階部分が三角に削り取られてしまいます。それを回避できる緩和措置として天空率なるものが生まれました。
これは、実際、道路から建物を見たときに、どれだけ空き(天空)比率があるかを算出して、適合する数値と照らし合わせて判断するものです。
通り一辺倒に斜線に当たるからダメというのでなく、設計次第で高い建物も建てれるようになりました。

そういうわけで、スクエアな外観を実現することができたのです。

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もう少しで、引き渡しです。
工期も、かなり遅れて迷惑をおかけしましたが、どうもありがとうございました。

By タナカ

ある複合施設の設計

こんばんは。設計のヤマガタです。
現在設計業務として計画中のお仕事のご報告です。
↓模型をつくりました。
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大通りに面した敷地に、薬局、コンビニ、2Fに事務所などの入居を
予定している複合施設です。結構大きい建物です。
大通りに対して垂直に長い配置で、シンプルな直方体+α、という形状。
既設の建物の解体を含めて、段階的な施工とするために、この形状、この配置
となっています。今のところは。

↓大通りからの眺め
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敷地に高低差があるので、スロープでアクセスする計画です。
ガラスのスクリーンで、極力シンプルに造っていきたいと考えています。

計画初期段階なので、形はまだまだ進化中です。
どうなっていくか、こうご期待。

byヤマガタ

マンションリフォームまとめ

こんばんは、設計と営業担当の田中です。

先日、NHKで、建築業界は、この20年の間に労働従事者(職人さん)を大きく減らしかつ、1/3が55歳以上の職人さんであると言っていました。加えて、今期は、消費税の問題、東北被災地の復興関連、オリンピックと公共、民間工事共に需要が拡大しているとのこと。需給のバランスから、弊社でも、職人不足が深刻化して参りました。

ご迷惑おかけしていますが、よろしくお願い致します。

先日、旭区・M邸リフォーム工事のお引き渡しましたので、少しまとめてみました。

◎現況図面
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約60平米ぐらいのマンションです。中央に、LDKがあり、バルコニーに面して和室が2部屋となっています。3年前に、浴室、洗面脱衣室、トイレの水廻りを改修しました。今回は、中央のリビングが暗いのと、キッチンの老朽化などを理由に、LDK+αの改修となりました。

◎リフォームプラン
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実は、私も、まったく同じ大きさの築30年弱のマンションに住んでおり。
中央リビングに嫌気がさし、自ら解体した日々を想い出します・・・・。
そういう経験もあり、お施主さんの気持ちはよく分かりました。戸建て住宅でもそうですが、30年前は、一番いい位置に和室を持ってきて台所は、物が腐らない様に、日が当たりにくい場所に位置づけられていたのです。今は、ライフスタイルが変わり、一番いい場所に、キッチンを配置する考えとなり今回も、南面ベランダからの光を取り込むプランとしました。

◎ちょっと営業トーク
ライフスタイルといえば、マンションに新しく住まわれる方に、高齢者の方を多く見受けます。子世帯が、郊外の実家に、親世帯が息子夫婦の住んでいたマンションに住み替える様な、リフォームもしたことがあります。マンションは、高気密高断熱、バリアフリーと実は、高齢者向きなのです。

◎解体の様子
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スケルトン状態に解体して躯体を表しとします。配管の仕込みを行っています。

◎ 床組と無垢フローリング貼り
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床はコンクリート土間の上に、万協というメーカーの防音二重床(L45仕様)としています。その上に無垢材を貼っています。コンクリート土間の上に、直接貼る(直貼り)ことはできないので、一旦、二重床にすることで防音性能を取っています。

◎家具製作
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弊社では、ランバーコア材を使って大工さんで家具を造り付けていきます。
家具屋さんで製作して、納める場合もありますが、今回は、完全現場製作としました。

◎竣工写真
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杉板とシナ合板、障子の組み合わせとしました。いろいろやってきましたが、自分的には、一番オーソドックスな組み合わせで、受け入れて頂きやすい木の組み合わせかと思っています。コンクリートのマンションだからこそ、木のぬくもりが欲しくなるのでは・・・。

◎竣工写真2
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キッチンはLIXILの既製品を使っています。白の人工大理石のプレーンなタイプです。表からは、建築工事で化粧パネルを貼って包んでいます。正直、このやり方が、機能的にも、コスト的にも、一番最適といえます。前回施工した、洗面脱衣室のリフォーム部分です。

 

 

◎竣工写真3
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玄関もすっきり改修しました。建具も壁も白くして、杉板を強調しました。

◎竣工写真4
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玄関入ってすぐの部屋です。
こちらは、既製フローリング(裏に防音緩衝材が貼ってあるタイプ)を直貼りしています。やはり何もかも、スケルトンにして、二重床とするとコストもそれだけかかりますので一部は、内装変えとして利用するのもポイントです。 

マンションリフォームは資材搬入、施工時の音の問題(コンクリートなので響く)などそれなりに、戸建てとは違う難しさがあります。ある程度、築年数を経ていて、リフォームが比較的頻繁に行われていると、理解して頂ける様に思います。逆に新しいマンションですと、ロビーやエレベーターなど共用部分の扱いに気を遣います。

◎ちょっと営業トーク その2
マンションは、中古であっても、基本性能がしっかりしているのでリフォームすることで非常に快適な住まいを作り出すことができます。また、構造に左右されることなく、自由なプランが可能なのでライフスタイルに合わせたリフォームが可能です。

今回は、無事、お引き渡しさせて頂きまして、
たいへんありがとうございました。

by タナカ

kimuko ブルー

こんばんは、設計のヤマガタです。
風邪やらノロやら、いろいろ流行っておりますが、大丈夫ですか?

最近は増税前の影響か、街ではアチコチで建築工事が行われていて、
足場で囲われた建物を目にする機会も多いかと思います。
マンションなんかの大きな足場になると、いろんな広告等が貼ってあったり
しますよね。

そんなシートを貼っていこうと、昨年より試作を始めております。
色や大きさ、デザインなど、社内の意見を反映しながら、
大々的なアピールではなく、「サラリと示す」くらいの、ちょうどいいものを
社長や現場監督と連携して模索。

↓2枚組案
シート2
東成区・T邸新築工事に貼らせていただいております。
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ちょうど良く見えるのですが、なかなかコレだけの面が見える現場も
少ないし、リフォーム現場には貼れないかも…ということで、
↓1枚にまとめた案 を考案。
シート 
芦屋市・M邸新築です。ついこの前、貼らせていただきました。
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↑うん、いいですよね?

こんな形で、これから少しずつ貼らせていただこうと思っております。
街で見かけた際は、どうぞ宜しくお願いします。

by ヤマガタ

今年も始まりました。

こんばんは、設計と営業を担当しています田中です。
1月もあっという間に過ぎ去りそうな感じです。
年末から、現場の方が、非常に忙しくなってきました。
あんまり、忙しい忙しいというと怒られそうなので、あまり言わない様にします。

要は、消費税の問題です。
建築工事は請け負い工事なので、できあがった商品を売るのとは違います。
建築工事で3%UPは、非常に大きな出費といえます。
何とかならんのですかね

今年も始まりました。
工務店で勤める設計者は、現場と共に動くので
現場が動く、平日(月から土)午前7時半からの勤務です。
忙しいのは、問題ない、少し忙しいぐらいが心地いいのですが

なんか、今年は、例年と比べ、現場とのリズムが違う感じ

お問い合わせくださっているお客様には、大変ご迷惑おかけしております。

とはいえ、今年も、出来る限り、ご要望をお伺いし
お客様といっしょに楽しく家づくりをしていければと思います。

本年もよろしくお願い致します!

小路東・OZ邸リフォーム工事(元長屋の耐震改修)
屋根工事だけ、年末に間に合わづすいませんでした。
ようやく始まり、もう少しで終わります。
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瓦の捲り降ろし
土と瓦の重さがなくなるので耐震性能がUP!

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コロニアルクアッド葺き

明日は、餅つきです!
気持ちを切り替えてがんばります。

BY タナカ

芦屋のツイン上棟式

こんばんは、設計のヤマガタです。今年も宜しくお願いします。
今年はまだ現場に出ていない、インドア設計者です。
なので年末に行われました、芦屋・M邸新築工事 石川友博建築設計による
芦屋・N邸新築工事
の、ツイン上棟式のご報告です。

シートで覆われていますが、左が設計施工のM邸、右側が石川設計のN邸。
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N邸の様子も見せていただきます。てっぺんの棟木が上がり、細かい間隔で
垂木が掛けられています。2棟それぞれが全然違う仕様なので、現場は大変だと
思います。
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上棟式の儀式は各棟で行いました。まずM邸での祈願。DSC03152_s 
酒、塩、米を四隅にまき、建物が無事竣工出来るようにとお祈りをします。
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続いてN邸も同様に祈願。
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祈願が終わり、お腹も減ってきたところで直会(宴)となります。
N邸での合同直会。真冬の寒い時期でも、こうして建物をシートで覆い、
ストーブを焚いて皆さんで集まる会は、すごく良い想い出になります。
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あたたかいおでんの、この湯気!シミたなぁ、美味しかったなぁ。
このような会を催していただきました、M様、N様に感謝です。
ありがとうございました。

無事に竣工を迎えられるよう、皆で頑張ってまいります。

byヤマガタ

改めて長屋文化とのかかわりを感じます。

こんばんは。設計担当の田中です。

年末になり、この一年の仕事を振り返りますと
大阪市内で仕事をしていると、必ず、長屋と関わっていることにふと気づきます。リフォームはもちろんですが、新築でも元々は長屋だったわけですから、何かしら、昔の余韻があります。

長屋とは、元々、集合住宅であり、下水などのインフラ設備も協同、もっと昔は、井戸などがあって、給水も協同だったりしたわけです。未だに、路地などは、協同排水として生きています。
新築での建て替えの際は、路地を残しておかないと、隣家の排水を止めてしまったり設計をするにも注意が必要です。

大阪市内の住宅地域のほぼすべてが、長屋だったり、今も長屋なわけですから、そこにかかわる我々工務店は、良かれ悪しかれ、街並を変え続けているいるわけです。
 
長屋文化の良さを後世に残しながら、新風を吹かせたいものです。

小路東・OZ邸リフォーム工事(元長屋の耐震改修)
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耐震改修工事を行いました。大阪市の耐震改修事業に申し込み、補助金が下りる見込みです。お施主さんは、長屋を切り離して一軒家になっていることで耐震上の不安を感じられていました。

鶴橋・KS邸リフォーム工事(長屋の二世帯住宅改修)
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先日、解体着工しました。大正時代の建物ということで、年代を感じる小屋組です。

◎近所の食堂(長屋のリノベーション?)
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先日、弊社で施工した食堂がオープンした日に、早速食べに行きました。
元々、和室だった部屋に、杉のフローリングを貼っています。
野菜中心の献立で、40代に入った私の食生活に合っています。

By タナカ

マンション スケルトンリフォーム

こんばんは。営業と設計を担当しております田中です。

最近は、マンションリノベーションという言葉も良く聞かれますが、
弊社では、リノベーションという言葉を使うことはありません。

ちなみにウィキペディアでは
◎リノベーション(renovation)とは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、
用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすること。

◎リフォームとは、居住中の住宅の改築や改装、特に内外装の改装を差す。

確かに、弊社で施工させていただいている工事は、単純に、中身がきれいになるだけを求める改装工事でない場合が多いので、どちらかというとリノベーションということになるのでしょうが、

世の中的には、不動産としての意味合いでの『価値を高めたりすること。』という点に注目が集まっているように思えるので、なんとなく、弊社は施工会社ですのでリフォームという言葉の方がフィットするように思えます。

マンションリフォームで、通常は、現況イメージや間取りが頭から離れず、いろいろとらわれてしまうのですがスケルトン状態にすると、ほんとうに夢が広がります!
コンクリートの躯体を前に、自由自在のイメージが広がります。

テレビインタビューでもやってましたが、住宅展示場や建売住宅のオープンハウスを見ても、自分たちのライフスタイルと違っていれば、まったく興味がわかないのに中古物件をスケルトンにすれば、自分たちの自由で、住まいを描くことが出来ると言ってました。

我々にとっては、どんな工事でも別段普通のこととして取り組んでいることが
不動産として見たときは、まだまだ、できあがったものを選ぶという形でしか家を取得できないのかと思えました。
ようやくマンションリノベーションというかたちで、はじめて自分たちのライフスタイルに合った家に住めるようになってきた
ということなのでしょうか。

旭区・M邸リフォーム工事
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By タナカ

格子の効用

こんばんは、設計のヤマガタです。
西成区・M邸リフォーム工事では、サッシの外側に木格子を設置しました。
こんなスケッチを元に、監督のトクモト、ノブヤマ大工と「うーん」と
うなりながら打合せをして、作り方を決めていくのです。
木格子 
そしてできたものがこちら。
もう少し庇を延ばしてもよかったか、という社内の意見もありましたが、
とてもキレイに仕上がっております。良いです。

木格子は「防犯対策」「外観の意匠性」はもちろんですが、
なんと言っても「光の遮り方、入り方」が魅力です。
「外から中が見えにくい」のに「中から外が見えやすい」。
ちょうどレースのカーテンのような効果があります。これがいいんですよね。
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↑中から見るとこんな感じ。
木の色が部屋に反射して、落ち着いた雰囲気になってます。
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↑でも夜は逆転して「外から中が見えやすい」です。
今回は高い位置の窓なので、カーテンは要らないということになりました。
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↑格子が落とす光と影、と美装屋さん。 引き渡しは間近です。

byヤマガタ

建築以外の、いろいろなご相談

こんばんは。田中です。

この2週間、着工間もない案件が多く、主だった現場報告というのが、あまりないのですが
メンテナンス等の検討案件がいくつかあります。
まだ、対応できていない案件もあり、申し訳ありません。

その中で、コウモリが家の中に入ってくるという内容の依頼があり
私も、シロアリやネズミの対応はしたことがあるのである程度アドバイスできるのですが
コウモリの発生とその対処方については、初めてでしたので、

弊社で取引させて頂いている、阪神ターマイトラボさんにお尋ねしました。

まず、コウモリは保護動物であるということです。
ということは、殺めることは当然できないわけです。
ということは、駆除業者も存在しないということいなります。

それでは、どうすればいいか
追い出す、又は、侵入を防ぐということしかできないわけです。

いったい住宅のどんな所に潜むのでしょうか。
まず、2センチの隙間(コウモリの頭の大きさ)があれば入るそうです。
これには、正直驚きました。
コウモリを見たことがありますが、まさか2?の隙間から入れる体とは想像がつきません。
今は、建物の健全化の為、通気工法をとるので軒先などの通気口であれば2?ぐらいの隙間はあります。
換気口の隙間なども入る余地がありそうです。

まず、追い出す方法です。
コウモリは煙を嫌うそうです。
バルサンを炊いて追い出すのが一般的な方法だそうです。
ただ、7月から10月が子育て時期だそうですので
その間に追い出すと、壁の隙間で育っている雛が親を失い、壁の中で死んでしまうケースがあるそうです。
ですので、雛が巣立つ10月後半以降に対策を始めないと逆効果となるそうです。

次に、侵入を防ぐ方法
こちらは、軒や通気層廻りで隙間となっている部分をパンチングメタルのようなもので
フサグしか方法はないようです。

順番としては
家から完全に追いだして、来期に戻ってこないようフサグしかないのです。

この方法で提案させて頂き対応させていただこうと考えています。

あと、鳩除けの対応もさせて頂きました。
こちらは、八尾の現場でしたが、町中で被害にあっており、すべての家がそれぞれ
鳩除けネットを隙間に張り巡らせていました。
ネットを貼っていると、近所の方に、いくらやって『もいたちごっこよ!』と言われましたが
弊社の物件は、おかげさまで、
隙間へのネット張りを施し、寄りつかなくなったと報告を受けています。

あと、ネズミは猫を飼うのが一番効果的です。
弊社施工の私の実家でもネズミが発生しましたが
当時飼っていた猫が、追い詰め、ネズミ取り餅にひっかかって解決しました。
経験上、ネズミ取り餅を置いただけでは、ひっかかりません。
これは、私の勝手な解釈ですが・・・
ネズミの習性をつかんで必ず駆除できる方法が専門的にあると思いますので
また、その方法を習得して、お伝えできたらと思います。

お力添えできない場合もあり、誠に申し訳ありません。

BY タナカ

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