シングルウォールとダブルウォール

こんばんは。設計担当の田中です。

ここ数年、キャンプを通じて身を以て色々な素材の性能を確かめているのですが
その中で、今回はテントの幕(生地)と建築の外壁とを対比させて
お話しさせて頂きたいと思います。

テント生地は、主にナイロン、ポリエステル、コットン素材でできています。
最近では、超軽量素材のダイニーマ製(超高分子ポリエチレン)、
タイベック製(透湿防水シート)やゴアテックスなどの透湿防水素材など
さまざまな生地が使われています。

テント選びでは、素材も大事なのですが、最も大事なのはその構造です。
テント構造は大きく分けてシングルウォールとダブルウォールの2つに分けられます

シングルウォールは生地1枚、ダブルウォールはインナー生地と空気層とフライシートの構成になります。
シングルウォールは設営しやすくフライシートがない分、軽いですが
必ず発生する結露水がダイレクトにテント内に滴り落ちて
テント内がどしゃ降りの雨になります。
最近では、結露が出にくい透湿製のある素材も開発されていますが、
中々、快適なテントは生まれてきておりません。
一方、ダブルウォールは、多少の浸水や結露があってもインナーテントでカバーできるので
幕内に、水滴が落ちてきたりすることはありません。
欠点は設営に時間がかかるのと、重くなることです。

上記の様なことが、おおまかなテントの話ですが
実は、建築の壁も、テントの幕と全く同じことが言えることに、最近気づいてきました。

◎今、施工している、ALCの外壁改修工事
こちら、テントで言えばシングルウォールです。


現在、ALCの外壁改修工事を行っております。
ALCは100㎜厚の外壁で出来ており、テントでいうところのシングルウォールになります。
ALCはパネルを組み上げることで内外が完成するので施工性は非常に良いです。
その反面、目地と外壁に問題があるとそこからダイレクトに内部に浸水してしまうため
しっかりとしたシーリング処理が必要となります。
防水という観点からすると、塗装よりも、下地のシール処理の方が重要と言えます。

コンクリート打ち放しの建物なんかもシングルウォールですよね。
コンクリートは頑丈な素材ですが、地震などでヒビが入ると浸水してしまいます。

◎こちらは、木造の倉庫の施工現場
たまたま分かりやすい状況の施工現場があったので掲載しました。
新築の現場とは違いますが、こちらはダブルウォール
防水シート+仕上げの板貼りの2層になっています。
通気層を取ってないので、完全なダブルウォールではありませんが


テントで言うところのインナー部分が透湿防水シート
板貼り部分がフライシートとなります。
外壁から雨水が浸水しても内側の防水シートをつたって水が切れるため
内部に直接浸水することはありません。
※住宅の場合は、透湿シートと板の間に通気を取って内部結露を防ぎます。

 

余談になりますが、衣服も同じで
登山ウェア-でレイヤ-システムというのがあります。
ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターといった重ね着の考え方で
行動中に出る、汗なんかをどの様に逃がすか、雨風からどう身を守るか
こちらも建築の外壁と照らし合わせると面白いことが分かってきます。
また、ブログで書けたらと思います。

そういえば、シングルウォールテントで快適な素材が唯一あります。
ポリエステルとコットンを複合したポリコットンテントです。
ポリエステルの防水性とコットンの親水性
コットンは結露水や多少の雨水を吸収する素材で水と一体となった幕を作り、幕内に水が滴ることはありません。
これは性能というよりは素材の性質を活かした発想です。
※建築でいいますと、調湿製のある素材(モイスや珪藻土など)が素材特性による効果を示します。
キャンプでは、重たいという欠点以外は、いいことずくめです。

家族からは苦行といわれ敬遠される様になってきましたが
それでも説得して今年の冬も頑張ります!

tanaka

by.タナカ

竣工写真

こんにちは、設計のツジムラです。

生野区・H邸新築工事の竣工写真を撮らせて頂きました。

H邸は「いろんなところに居場所を造る」かつ「収納も多く取りたい」を意識して

打合せを進めてきました。

玄関土間は8帖有り、書斎と大容量の収納があります。

広い玄関土間はモルタル仕上げだとどうしても細かいクラックが入ってしまいますが、

洗い出し仕上げとしましたのでクラックも入りにくく多少の汚れは目立たなくなりました。

玄関収納はオープンとクローズを併用し一部隠すことも出来る収納にしました。

手前のスクリーンを下ろすと玄関がシアタールームとなります。

バルコニーは段差を利用してベンチを造り、デッキ床から高さ1300 リビング床から高さ1550、

少し高めに設定したことでカーテンなしでも視線が気になりにくいと思います。

バルコニーは5帖あるので高めにしても圧迫感がありません。

キッチン収納も大容量です。

引出を無くし扉も少なくしたので、コストダウンにもつながります。

収納籠がシンデレラフィットしていますね。

天井には吉野杉を使った登梁を現しにしました。

1階はラワン合板ウォルナット塗装とし全体を濃い色に、2階はシナ合板クリア塗装で白っぽく、

階ごとに違った雰囲気が味わえます。

子供部屋の本棚も大容量です。

足元を堀込み、勉強机を兼ねています。

H様の思いがたくさん詰まったH邸、近々HPにもUPされますので

ぜひご覧になって下さい。

 

byツジムラ

お引渡し

皆さんどうも、現場監督のヒダカです。

今日は東住吉区・T邸のことについて書いていこうかと思います。

先日無事お引渡しが終了しました!

造園も建物に調和していてすごくよかったです。

畳や建具が入ると一気に内装も締まりますね。

初の新築でしたが、無事終了してよかったです!

次の物件もいいい引き渡しになるよう頑張ります。

 

それではまた…


by ヒダカ

オンラインチェック

工事部トミマスです。

このところ何件かお引き渡し前の社内チェックに行ってきました。

工事部としては施工についての不具合や完成までの残工事の確認がチェック内容になりますが、設計施工の物件は設計部とともにデザイン的なことや建築的な納まりについてもチェックが入ります。

チェックの対象によってはできあがってからのアラ探しのようでもあるし、下地や隠れるところはなかなかわからない事も多いので本来はピンポイントで現場に行くのがいいのですが、なかなか・・・・

ということで最近はほぼ週一回で、オンライン現場チェック。

現場のスマホと繋いでもらい、パソコン画面に向かってマイクでいろいろ指示を出したり様子を聞いたり。

他の現場に出ている者や、設計の担当外の者も同時に複数で共有できるのが意外とよく、これがきっかけで会社に戻って意見交換したりもあります。

本当は現物が一番よいでしょうが、これはこれでなかなか。

時代です・・・・

 

tomimasu

by.トミマス

AKI

現場監督のナンバです。

秋は忙しいです。

 

 

都島区S邸マンションリフォーム工事は中盤戦。

 

モリ大工によるお馴染み床貼りです。スポーツです。

 

 

乱尺のオーク150巾。おおらかでいい感じです。

 

 

傍らで施主様とクロス・CF選び。カタログでピックアップしていただいたものをサンプル請求して次回は大判サンプルで確認ですね。大きくなると印象も変わったり。変わらなかったり。でもリアルです。

 

 

 

 

 

 

 

先週末、お客様に教えていただいて奈良の興福寺へ。

120年ぶりの大規模改修目前に初層の特別拝観ができると。

 

正直仏像はさておいてしまいますが、ど真ん中の立派な柱が拝めます。

 

ドキドキして密を気にしながらではありますが30分ほど佇んでしまいました。かっこよすぎ、、

 

スンっとしました。なんて言葉にしていいかわかりませんが。

 

 

行けてよかったです。

 

完成したらまた行きたいです。何年後なんやろ。。

 

今週末までらしいのでお時間ある方はぜひ。

 

 

 

namba

byナンバ

 

経過と変化

こんにちは。
10月も始まり、今年も残り四分の一となりました。

先日、木村工務店が15年前に新築した森小路教会さんへ

メンテナンスのご依頼を受け訪問しました。

思い返せば大学生になりたての頃、たまたま大阪へ帰ってきた時に

どういう経緯でそうなったかは記憶にないのですが、

社長に連れられて竣工直後の教会を見学に訪れたのをふと思い出しました。

あの頃はまだ仕事をする立場で訪問する未来は全く想像していなかったので

時が経つと色々と変わるものだとしみじみ思ったり思わなかったり、、。

しかし、訪れた森小路教会さんは外壁などの経年による変化や劣化はあるものの

内部の空間はとてもキレイに使われており、15年の歳月をまるで感じませんでした。

教会は祈りの空間であるだけに、

そこに変わらない空間があるということはとても大切なことかもしれません。

人の立場や環境は時間の経過と共にどんどん変わって行きますが、

いつもの居場所をこれからも維持していける様にメンテナンスしていきたいと思います。

 

takanori

byタカノリ

春が楽しみ

こんばんは、設計のツジムラです。

春にお引き渡ししました、生野区H邸コンロ交換させて頂きました。

システムキッチンであればセットでコンロも確保できるのですが、

造作キッチンだと単品での発注となりなかなかご希望の商品が確保できず、

別のコンロを一旦取り付けさせて頂いておりましたが、やっと入手出来ました。

 

ブラックからシルバーへ。

色が変わると雰囲気も変わりますね。

 

東住吉区・T邸新築工事も大詰めです。

内部養生も外れました。

吹抜けに挟まれた廊下、

その先には、向かいの公園の桜の木が見えます。

春にはリビングやバルコニーからもお花見が出来そうです。

 

byツジムラ

 

ステンドガラス

皆さんどうも現場監督のヒダカです

本日は東住吉区・T邸の現場について書いていこうと思います。

工事もいよいよ終盤…

内装もほぼ完成に近づいてまいりました。

そして今回初めてステンドグラスの施工をしました。

施工前は図面通りしっかり施工できるか少し不安でしたが、

無事施工することができました。

すごいきれいですね…

施工中はすごい緊張感でしたが無事終了してよかったです。

それでは今日はこの辺で…


by ヒダカ

まずは土和を2

こんばんは。現場監督のタツタです。

冨士灯器新社屋新築工事では、地盤改良が終わり最終的には完全に山になりました。

ここからとりあえず、山のような土を搬出します。
いつも基礎工事をお願いしてる健光建設さんです。
なかなかの量のため、山のような土の搬出だけで4,5日かかりそうです・・・
まだまだ暑いので熱中症にならないよう気を付けて作業しましょう。

tatsuta

byタツタ

september

秋らしかったり真夏が戻ったり。季節の変わり目ご自愛ください。現場監督のナンバです。

 

 

 

都島S邸マンションリフォームを着工。

巨大マンション群みたいなところでして。

 

マンションならではの制約みたいなのを暴くことに慣れてきました(既に今年3件担当している)

 

 

インターホンや報知器など共用部にかかわることが特にデリケートで注意を払わなければなりません。

 

下手すると警備会社が飛んでくることに。いやだ。

 

 

 

 

なんと初めて見たんですけど部屋にラジオが装備されてました。

 

調べると築約30年なので平成初期?レアすぎる。

 

残念ながらぶっ潰しますが愛をこめてぶっ壊します。

 

 

 

 

 

 

こちらは平野区Y邸リフォーム工事。

 

解体後ここから基礎工事に移りますが、大改造なのでしゃかりきです。フランキーくらい大改造です。

 

 

 

 

 

 

 

最後に番外編。

 

 

 

弊社大工さんの日曜魚釣り部N大工にアジのおすそわけを頂き、

人生初の魚捌きをしました。キョウビ、youtube見たらなんでもできるな。

 

3日目の刺身、ぶりぶりアジフリャー、骨せんべい。最高。

 

 

さて残り三分の一2022駆け抜けます。

 

ごあんぜんに!

 

 

 

namba

byナンバ

 

 

1 19 20 21 22 23 172