こんばんは。設計担当の田中です。
お客さんの土地探しに同行して、奈良県北葛城郡の方面へ行ってきました。
大阪市内と違い、100坪以上の古屋付住宅でも、1500万円前後で購入可能
ということで広々とした土地で、考え方ひとつで、豊かなライフスタイルを
得ることができるように感じます。
郊外の住宅地の土地探しは何度か行きましたが
だいたい40年ぐらいの経た分譲地が、多いです。
これは、高度成長期の頃、たくさん建築された背景があるためです。
私も42歳、ベビーブームのど真ん中に生まれ、その当時、たくさんの住宅
が建てられたのです。
そういう時代の建物ですので、どうしても良し悪しがあります。
また、町自体の特徴として、高齢化しているのが顕著に分かります。
土地探しの鉄則(私なりのですが)
その1、空気感を読んでください。
土地探しは、何よりも、立地です。交通の便、周辺環境、学区の問題、
いろいろ押さえないといけない条件はあると思うのですが
説明は難しいですが、何となく自分たちにフィットした町の雰囲気と
いうものが必ずあります。いろんな条件を総合して『空気感』という形
で必ずピンと表れます。その時こそ、行動に移す時です。
その2、建物そのものを受け入れてください。
全面改装すれば、自分たちの好きなようにガラッと変えることができると
思いがちですが外観イメージはほとんど変わらないし、
建物のボリュームも変わりません。
その土地に建っている建物と環境との関係は、変えることができないのです。
よくあるのが、ないものねだりです。
駐車場を広くしたい、屋根を切り妻からフラット屋根にしたい。
2階をもっと大きく増築したいなど・・・。
弊社のリフォーム(リノベーション)は
新築と同じ住み心地、もしくは、それ以上にリフォームすることを目標としています。
ですので、建物自体は、受け入れ、中身を豊かな空間に変えていくことを
目指したいと思います。
森の中に居るような、広い庭と、そこから望む景色は最高でした。
この、第一印象のすばらしさは大事だと思います。
でも、交通の便、バリアフリーなど問題に感じ出すと、気持ちはどんどんブレ始めます。
ないものねだりなのか、実直に考え出したのか・・・。
土地探しは、葛藤の繰り返しだと思います。
BY タナカ