楽しくて過酷
こんばんは、現場監督のオオムラです。
普段メンテナンスや追加工事であちこちのお宅に伺うのですが、住まい手と家が対峙し、驚くほどうまく住まい、想像もしない使い方をされている姿を見ると、ハッとしてグッときます。
先日は約16年前竣工の兵庫県多紀郡にある「今田町の家」に、硝子の交換を依頼され下見に行ってきました。設計は現代計画研究所で、多くの雑誌に掲載された家です。
山の中の崖の上に建つこの家は道路からは木々が生い茂り、姿が見えません。崖に埋め込められた階段状の枕木を踏みながら上っていくとやっと建物の姿が現れます。鉄骨のスラブのうえに、浮いたような木造の建物。
木の使い方が絶妙。リビングからの眺めは絶景。テラスへ出て絶叫。
風呂・洗面所の天井は硝子。ここに木の枝が落ちてヒビが入り交換依頼。森に包まれた風呂・・・憧れます。
施主様のお話はすこぶる面白く、奥が深く、まるでこの森ようでした。崖の上を選んだだけでなく、住みこなし方にも感動しました。
今、青焼きの図面とにらめっこしながら、見積中。収まりが難しくどうやるか図面を画かず頭をかいてます。楽しくて過酷なメンテナンスです。
今日もていねいに。
by オオムラ