盆と本

こんにちは、専務です。

お盆休みも終わり、少し暑さもましになったような。
毎年ですがお盆休暇の前と後では気持ちが切り替わるといいますか、世界線が変わるといいますか
ふと一つの山を超えて次の山に向けて気持ちを整える様な感覚になります。

現場の話も少し前に感じるので夏の旅行の話でも
ルートはざっくりと↓

今回のメインは妻の祖母の米寿祝いで福島県は裏磐梯の中ノ沢温泉が目的地。その前後に寄り道をしながらという予定だったのですが、台風が太平洋側に来ていたので(しかも2つ)、なるべく東によらない様に台風情報とにらめっこしながら、その日その日で泊まるところ決めていく割とスリリングな旅となりました。にらめっこは割と勝利したようで、なんとかほぼ雨に振られずの5日間。ボロボロのステップワゴンの老体に鞭を打ちながらぐるぐると巡ってきました。
県としては新潟→福島→山形→長野。せっかくなので各県の寄り道先をいくつかご紹介。

新潟県カーブドッチワイナリー
ワイナリーと温泉・宿泊施設・レストランが集落の様になっている素敵なところ。15年ほど前にも来たことがあるのですが、なにやらワイナリーも増え、そして温泉は谷尻誠さんにより本の読めるお洒落空間にパワーアップしていました。単純に泊まりたい。。。

山形県 MOHZ
地元のイケてる畜産業者がやってる超絶オシャレスーパー。ローカルフードも満載でもちろん米沢牛・蔵王牛が割と安くこれでもかとあって、こんなのが近くにあるのは羨ましい。地元の人に聞いたら、オシャレ過ぎてあまり近寄れないと言ってました。

長野県 松本十帖

温泉宿のリノベーション。狙ってたわけではないけど、今回は何故か谷尻建築が多めの旅行でした。旅先では建築・温泉・本屋がキーワードで行き先を決めることが多く、松本十帖はベン図のど真ん中なので行かざるを得なくなるわけで、宿泊者以外は当日予約で1時間だけの滞在しかできませんが、ゆっくりダラダラしたい空間に仕上がっていました。

そういえばこの前東京に行ったときも渋谷区の植物園で谷尻さんの本棚に出会ったな↓

本棚がある空間にリノベーションする施設は最近とても多くなっています。WEBやSNS、本も電子書籍が主流の時代に、本棚というのは書籍が持つ本来の機能よりも空間装置として機能しているようで、本棚があることで「まぁゆっくりしていってよ」という意思表明をしている様な、今で言うチルさを演出するというか。そういえば小説家の友人が、今や小説を読む人自体がニッチな存在で小説家は完全なコア向けの仕事になっているみたいなことを言っていました。なんだかんだ僕も積ん読するために本を買っている節もあり、読破しているのは買った本の1/3くらいかもしれません、、本読みとしてはある意味ダサい状態ですが、本棚と面白そうな背表紙を並べることも建築だと自分をごまかしています。
かくいう「まちのえんがわ」も本棚を持つ空間で、今は僕と妻の本が雑然と並んでいますが、色んな本棚を見るとかっこいい本棚(本のセレクトを含めて)とそうでないものがあり、やっぱりまだまだ偏りがあってもっと改善が必要だなと反省します。

さて、紹介しだすとキリがないので、続きはまたの機会で。
今回の旅行では地方都市もそれぞれ、既存のものを活かしながら、更新して、新しいことにチャレンジして頑張っているんだなとつくづく感じました。我が事に振り返ると私達もアップデートしながら進んでいかなければいけないんだなと、気が引き締まる盆休みでした。

さて、次は年末という山に向けて切り替えていきましょう。

takanori

byタカノリ