造作

こんにちは、専務です。

猛暑ですね。早くも梅雨が開けてしまったようで
本日は建て方の現場もあり、これだけ暑いと本当に心配です。
子供の小学校では夏休みのプール開き初日が暑すぎて中止に。
暑いからプールに入るのに、、、
熱中症対策が本当に大事な時代になってきました。
そして毎年今年が一番暑いという気持ちになるのですが、気のせいでしょうか。

和泉市K邸新築工事は内部造作が終盤に差し掛かっています。

開口部の木製建具の枠周り。ロール網戸も含めたややこしい・・・・・納まりを田畑大工に進めて頂いております。なるべくシンプルに見せる為に梁に溝をついて(構造を傷めないように梁を大きくしています)枠を兼用したりと、設計の理想的な見せ方のあれこれと、現場の施工的な納め方のあれこれと、大工の技術的な作り方のあれこれが、せめぎ合いながら現場は進んで行くのですが主張するところと譲るところのバランスが大事だったり、造作には建築現場の面白さが詰まっています。
ふと造作という言葉を調べると「ぞうさく」だと建築の納まりを作るという意味になるのですが、「ぞうさ」だと「手のかかること。面倒。骨折り。」という意味になるようで、本当に現場には手のかかることをしてもらっていて感謝です。

和泉市K邸は構成としては建築家谷口吉生の游心亭を意識しているのですがつい先日豊田市美術館にふらっとお出かけした時に、美術館横にある童子苑という数寄屋建築も谷口吉生の設計だったことを知り見学いたしました。

斜め天井の垂木の細さがかなりシビアな寸法になっていたり、開口部と鴨居の終わり方だったり、
何気ないところに意思をすごく感じます、、。
照明、垂木の間隔は游心亭とも共通していました。

お抹茶もとても美味しくて400円でお菓子と一緒に頂けるなかなか良い場所だったので愛知に行かれた際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

横には坂茂の新作も聳え立っていました。

では、暑い夏を乗り切りましょう!

takanori

byタカノリ