クリニックの中待合室
こんにちは。
設計部のハヤカワです。
涼しくなってきましたね。
現在尼崎にて、歯科医院の工事が進んでおります。
4車線の大きな道路の向かいから。
マンションの1階部分です。
ヒノキの良い香りが漂う、温かい木のボックスが、
大きなコンクリートの1階に挿入されたかのような風景です。
中待合室です。
一般的なクリニックの中待合室って、
待合室に比べて、少し入り込んでいたりして少し窮屈で、
これからだ、、、という緊張感を感じやすい空間が多いですよね。
少しでも気持ちの良い雰囲気で、
リラックスして待ってもらえるように
色々と工夫してみました。
背もたれは、ほんの少しだけ斜めに。
座り心地良かったです。
大きなベンチですが、ここに本やお子さん用の玩具、小さな植物などなど
飾ってみても良いかもしれませんね。
開口部は、透明ガラスで、
どこまでも続く“外”の景色を、存分に内部空間に取り入れ、
変化に富んだ、楽しげで動きのある窓際の居場所になったかとおもいます。
内外お互いに、人の気配が感じれて、
“街”の中という環境に、積極的に参加します。
閉じたい時は、ロールスクリーンでピシャリと。
ちょっとだけ開けて、外を歩く人の足元だけ見えたり、
冬場は全開にして、陽の光を入れたり。
その時の状況に合わせて、
“調整できる”って、色んな可能性を含んでいると思いませんか。
このガラスの種類の選択は、繊細な部分で、
これからこの場所で、たくさんの患者さんを治療していく、
クリニックのスタンスをも表す部分だと思っておりました。
なので、お施主さんと一緒にクリニックのイメージや
雰囲気を相談をしながら進めました。
大きなマンションの1階ですが、
この場所に土着的に根付いていける、
気持ちの良い空間になったかと思います。
今回のブログは、中待合室だけでしたので、
次は別の部屋を紹介できたらと思います。
では。