喫茶店の小さな空間とL型の住宅
こんにちは。
設計部のハヤカワです。
以前木村工務店でリフォームいたしました、
上本町にある喫茶ルプラさんですが、
喫茶部分のトイレを改修しました。
喫茶ルプラさんのプリンが、雑誌やSNSでバスっているようで、
今度個人的に食べに行こうかなと思っております。
歴史のある喫茶店のトイレの改修なので、
簡単に真新しいぴかぴかのトイレ空間を作れば良いのではありません。
喫茶スペースとまったく同じような意匠や装飾をまねても、
時間の積み重ねから生まれる独特の素材感はなかなか生まれません。
タイムスリップしたかのような、
懐かしいお店の雰囲気を損ねないように、
どことなく感じれる❝懐かしさ❞を
現代の素材や全体の色彩バランスを駆使して、
トイレに行った時も、喫茶スペースの雰囲気を
連続的に感じれる場所にする必要があると感じました。
トイレだけ明るくて、ピカピカの空間だと、なんだか残念ですよね。。
また、個人住宅とは違う、不特定多数の方が利用するため、
機能性、メンテナンス性も考えて、
木を使う部分とタイルを張る部分の比率を考慮しました。
こんな感じになりました。
緑色のタイルは、お施主さんとご一緒にショールームで確認しながら、
あーでもない、こーでもないと。
色々お話しつつ、図面と頭の中で想像しながら、、
わかりにくいですが、少し凹凸のあるタイルも所々に織り交ぜながら、
喫茶スペースの細かな装飾を少しだけ踏襲しました。
単調に見えないように、パターンやリズムが複雑に感じれるように貼りました。
タイルは床から900で設定しました。
造作の洗面台の高さ、手洗いの時の水はね、タイルと木部の比率など、
様々な条件から床からH900が最適解だと、
タイルのショールームの帰りに思いました。
小さいながら、良い空間に生まれ変わったと思うので、うれしく思います。
話が、上本町から泉佐野に飛びますが、
海平さんの外構が終わり、全体像のお写真がまだ撮れていなかったので。
とても素敵なお家になりましたね。
ゆっくり眺めたかったのですが、
日陰のない外は暑すぎて、急いで写真を、、、
何度もお邪魔しておりますが、
またお邪魔させてください!
では。