建て方

こんにちは、専務です。
やっと暖かくなって来ました。
コロナのニュースもいつの間にか少なくなり今年こそはスッキリ春が迎えられそうですね。

先月末に心斎橋筋商店街での木造新築プロジェクトの建て方がありました。
幅4mちょっとの敷地に一杯の幅の高さ8メートルのラーメン構造の木架構を11フレーム建てていく、過去最高難易度と言っても過言ではない建て方。敷地にレッカーが入らないので(この時はそう思ってました)カニクレーンなる小型レッカーを準備し、前回の和歌山での仮組みをイメージしながら、午前6時集合でいざ取り掛かりました。

以前の実験で一フレーム丸々を立ち上げるのはなかなか難しいと判断し、半分ずつ建てていく方法での施工を進めるも、なかなか遅々として進まず、、、。午前中終わって半分のフレームが2つ建って精一杯。おまけに上の段を建てるのは前面しか足場の建てれないこの敷地ではかなりの危険が伴う。
途方に暮れかけていたところにレッカーの操縦士さんが、建て込んだフレームの高さと足場の幅を確認するとでかなりギリギリではあるけども、レッカーを入れられるかもしれないという提案が。

翌朝なんとかレッカーを現場に搬入し作業再開。とはいうものの、レッカーや、フレームを組む場所の確保のために現場にある材料の山を大工・手伝であっちにこっちに動かしながらの作業はまるでパズルの様でなかなか一筋縄にはいきません。

そしていよいよ全長8メートル幅3.4メートルの1フレームを地面で組み、建てることに。立ち上がる瞬間は緊張感もかなり高く心臓のドキドキが止まりません。職人さん達は必死ながらも意外と淡々と進めていて、度胸と経験値に感心しました。

計4日程でなんとか建て方は一段落。建て方とは不思議とアドレナリンが出る一種の祭りの様な感覚があり、建て方の現場で大工さん達を見ていると地車の屋根の上で乗って調子をとる人達が大工方と呼ばれるのがしっくりきます。
緊張感のある現場から一歩外に出ると、賑わいを取り戻している心斎橋筋商店街の喧騒がまるで異世界にワープした気分になり、不思議な感覚でした。
完成まで見届けたいと思います。

takanori

by専務

構造補強

現場監督のヤマモトです。

写真は(関谷昌人建築設計アトリエ)O邸改装工事の様子です。

現在大工工事の構造補強真っ只中です。

既存の柱の取付や、梁の架け替え補強を行っています。

↑2階の床剛性を高めるために格子状に固定した写真の梁に構造用合板を取付していきます。

 

構造補強が終われば屋根工事へと続きます。

このまま安全第一で工事進めていきたいと思います。

yamamotobyヤマモト