木造の往古来今

こんにちは、専務のタカノリです。
GWが明けて早1週間ですがなんだかドタバタで、相変わらず目まぐるしく時が過ぎていきます。
それに、今日は年に一回の会社の健康診断日で、35歳を過ぎた今年からは今までの簡易検査から少しランクアップし、人生初胃カメラも経験して大人の階段をまた一歩登った気分です。

今年のGWは少し工事の予定も入っていたこともあって、どこにも出かけることなく過ごしていました。やはりずっと遠出しないとなんだかソワソワしてきて、何か新しい建築を見に行きたい気持ちもフツフツと湧いてきて、5/5の最終日に思い立って丹波篠山の黒豆の老舗、小田垣商店へと行きました。
丹波の黒豆とはよく言うものの、そもそもなんで黒豆が有名なのかも全く理解していなかったのですが、この小田垣商店に到着すると併設して色んな植物の種や苗が売っている種苗店があり、そもそも、そちらが本業でその中から黒大豆が有名になっていったことを知り、なるほど豆も種か、、と妙に納得しました。

建築は増改築が繰り返されて形が変わってしまった江戸時代の建物を元の形に戻すというコンセプトで作られた杉本博司さんの新素材研究所の設計で、年月を重ねた建物の力強さが凛と漂う渋い空間。
四條畷市・T邸リフォームをさせて頂いた時も、大正時代に建てられた田の字形プランの古民家が、時を経て小さな部屋に分節されてしまっていた空間をなるべく元の姿に戻しながら新しい生活様式に合う設備を整えていくことを大切にしていたので、凄く共感できました。
圧巻だったのは庭の設計。併設されたカフェから眺めることの出来る枯山水ですが、庭の構成もさることながら5月という新緑の季節柄苔も青々しく、見応えがありました。
ちなみにこちらのカフェのティラミスとモンブランもとんでもなく美味しかったので是非。
庭に感動しておかわりしたくなったので帰り道に近くの重森三玲作の住之江の庭をちらっと。
正面からは見ることが出来なかったので背後の借景との関わり方はわからなかったですが、蛇の様なウネウネに息子が乗りたそうにするのを必死に止めながら拝観しました。

週末の日曜日には堺市の原池公園に新たに出来た畑友洋さん設計のバーベキュー広場matoiへ。

木立が林立した広場を囲うように、高さの違う屋根がいくつも重なった大小の空間に色んなグループのバーベキューの賑わいが演出されており、壁がなく屋根の連なりによって緩やかな一体感はありつつも適度に分節されていて、集うことと距離を保つことが同時に兼ね備えているコロナ時代にフィットしたよく考えられた建築だなと感じました。
こちらは今月号の新建築に掲載中で、特集は木造。昨今、木造の可能性は様々な場所で見直されており、大規模建築でも木造の割合が少しずつ増えて来ました。
そんな中、心斎橋筋のど真ん中、おそらくこの商店街の中では初めての木造商業建築を建てる計画が水面下で進行中。間口が狭く大規模とは言えませんが、木村工務店は施工として基本設計段階から関わっているプロジェクト。まだまだ前途多難でクリアしなければいけない事項も多いですが、少しずつ前へ前へと進めていければと思います。

takanori

byタカノリ

複雑多様な環境

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

今回は、仕事の内容ではないのですが、

個人的な活動で、大学の頃から関わっている

京都府八幡市にあるUR男山団地の活動報告です。

ちなみに、その男山団地にある

“だんだんテラス”と”だんだんラボ”という関西大学の地域拠点は、

木村工務店の施工です。

 

周辺地域の方が、団地内の小さな広場で開催しているイベントの

出し物の配置やベンチの作成&設置など、

会場の設えの計画(お手伝い)をしました。

スロープがあり、バス停があり、ゆるやかに勾配や階段がある

ポテンシャルを感じる小さな広場です。

人やモノの小さな居場所が混在して、人が集まる空間を創っていきました。

 

特徴的な階段も単に階段としてではなく、

色んな居場所になるように、簡易にベンチを創ったり、

色々と工夫してみました。

 

↑写真左下

なかなか良い画集を持ってきている方がいたので、

階段に画集をレイアウトしてみました。

ちょっとしたギャラリーのような感じ、、

レイアウトを変えると色んな方が見て、触って、

何冊か売れたようで、良かったです。(僕も買いました)

 

小さな広場にある特徴的な階段を有効活用するべく、

端材を使って、簡単に移動式階段ベンチをつくりました。

 

時間による日当たりやその時の景色、

使い方に合わせて、自由に移動や連結できます。

このベンチの足元の支えは、黒く塗装したので、

少しだけ浮いて見えます。

 

イベント時だけでなく、常設にできたらなと思っており、

実験的に日常的に置いているのですが、

結構色んな方が座って、くつろいでいるらしい、、

 

ちょっとした工夫ですが、

なかなか居場所として良いのではと思っています。

 

今回の団地内のイベントの設えを考えてみて、

改めて、単一的な風景ではなく、

色んな人やモノ、居場所が混在し、

複雑多様な環境が美しいと、

そう思いました。

 

人と人との関係性も

空間も建物も街並みも、

何を揃えて、何を揃えないのか、

その見極めが大切だと思いました。

 

では。

byハヤカワ

シナトメ

こんばんは現場監督のシノダです。

皆さんGWはいかがお過ごしでたでしょうか。

私的には5/5までとフワッと認識しておりましたが

いやいや5/8までやろと云う方もおられるとのことで

いつの間にか長く休める国になってきましたねジャパン!としみじみ…

さて(堀賢太建築設計事務所)J事務所建替計画では内装仕上げのシナシナの世界に突入しております。

壁と天井がシナ合板の突付け仕上げとなっており、勾配天井一部平天のシュッキュッとした仕上げになってまいりました。

 

4月より登場したニューカマー、セノオ大工とヒラボシ大工のシン師弟ペアの応援によりピシピシと仕上がっております。

寡黙で直向きなヒラボシ大工の指導の下での成長が愉しみであります。

 

そんなフレッシュなコンビへの課題がシナ合板の留め仕上げであります。

合板の仕上げではあまり用いませんが今回は設計事務所さんから是非とのご依頼で挑んでおります。

シュッとすっきり納まりますよう祈るばかりでございます。

若きエネルギーが実りますように…

 

今宵はこのあたりで

んではでは又又。

 

shinoda byシノダ

 

カーフェリーに学ぶ、建築デザイン

こんばんは。設計営業担当の田中です。

GW明け、建築業界も色々な問題を抱えながら仕事を再スタートしました。
円安によって、輸入材の原価が15%程度上がってしまったり。
そもそも、輸入材自体色々な世界情勢のバランスの崩れから、流通が滞り。
設備機器の納期も、トイレで3か月、給湯器やガスコンロで商品によっては半年以上
納期が遅れている理由が分からないだけにお客さんに対しても説明がつかず苦戦しております。
建築は、新築にしてもリフォームにしても設備機器をはじめすべてが揃って初めて完成品なので
非常に厳しい状況になっております。

そんな中、というのも話のつながりがおかしいですが
今年のGWはコロナに伴う外出規制がようやく取れたので
九州に、カーフェリーでツーリングキャンプに行ってきました。

今回は、宮崎カーフェリーに乗船しました。
まだ2.3回しか航海していない新造船でしたので非常に綺麗な状態で利用できました。
思えば、幼少の頃、まだ橋がかかっていなかった当時
よく旅行好きのおばあちゃんに、
フェリーで九州や四国に大部屋雑魚寝で旅行に連れていってもらった記憶があります。
今は、路線もかなり減ってしまいましたが
それでも、カーフェリーは今もトラック運送のかなめ、重要な交通手段です。

神戸港から乗り込みました。➾➾➾

今回は、行きが新造船【たかちほ】、帰りが旧船【神戸エキスプレス】と
新旧両方体験できましたので、その比較と
まだ竣工して間もないこともあり、まだ、全くWEB上に写真が上がっていないので
せっかくですので掲載致します。

■外観の比較


左が新造船たかちほ、右が旧船神戸エキスプレス
外観の違いはあまりなし。

ロビーホールの比較

新造船は吹抜け、LED間接照明、旧船は器具のデザインで豪華さを強調
休めるスペースがたっぷりあるのが、新船の特徴
みんな、ここでスマホを見たり、お酒を飲んだりしてくつろいでいる。
他のブースもそうなんですが、いろんな居場所がいっぱいあるのが
プラン的な大きな変化かと思いました。

■通路部分比較

間接照明が綺麗でした。
内装に使われている素材は、スチールや樹脂
車や鉄道の内装と同じですね。
木調を多用したデザインでした。

■新造船 たかちほ の色々なブースの紹介


キッズコーナー、ラウンジ、スナックコーナー?
色んな所で過ごせるので、部屋では寝るだけといった感じ。
すべてのブースに椅子とテーブルが設置されていました。

また、洗面室が、数か所、広く設置されているのが大きな違い
旧船には、トイレの中しか洗面がありませんでした。
コロナ渦の影響も多少、設計に影響した感じです。
写真を載せれませんでしたが、大浴場が良かったですね。
3回入浴してしまいました。

20年を経て、ライフスタイルの違いが大きく船内デザインに反映されました。
スマホ中心の過ごし方の変化が、ここでも大きく表れていました。

■寝室の比較

左が新造船、右が旧船、共に同じ2等寝台(ドミトリー)グレード
寝室に関しては、旧船の方が広くて、窓もあって個室感があって快適でした。
新造船は、最近のカプセルホテルのイメージ
旧船は、ブルートレインのイメージ


IQキャンパー、タナカがお伝え致しました。

 

 

 

 

ゴールデンウイーク明け

木村工務店のゴールデンウイーク明けのブログ一発目、工事部トミマスです。

まず連休前ですが高野山の複合施設改修工事の引き渡しに伺いました。

新緑の高野山に濃いグレー色で迫力ある感じでできあがっています。

 

ロフトからの天窓部分と内部から見上げたところ。

 

宿泊施設と人力車置き場が併設されています。

 

連休中は特に遠出はしなかったのですが、昨年に続きこんな感じで今回は少し山奥に・・・・・

 

あと、我が家の鯉のぼりと武者人形です。

 

tomimasu

by.トミマス

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