終の棲家
こんにちは。
設計部のハヤカワです。
休日に京都の一乗寺にある詩仙堂に行ってきました。
詩仙堂とは、石川丈山という詩人が隠居のために建てられた住宅で、終の住家でもあります。
詩仙堂=凹凸窠(おうとつか)とも呼ばれています。
凹凸窠とは、でこぼこの土地に建てられた住居の意味で、
不思議な場所に建っております。
↑アプローチは、ほの暗い竹林を抜けていきます。
↑門をくぐると住宅が見えます。
↑何度か過去に訪れていますが、いつも感動するのが、
住宅を貫通して、奥の庭園が見えることです。
住宅を挟んで、奥のソトが見えるのが不思議ですごく素敵です。
ウチとソトが連続している。
視線が抜け、風が抜け、行き止まりがなく、
呼吸をしているようです。
これは、良い空間の条件だと思っております。
↑内部は低くて暗い。
現代は、明るく天井が高いのが良いという流れがあると思いますが、そうとは限らないですね。
建物が建つ場所、環境がどうしてほしいのか丁寧に聞き取ることも大切だなと改めて思いました。
↑庭園の美しいグラデーション
良い休日でした。
では。