キャンプと住宅設計

こんばんは、設計担当の田中です。

コロナウィルス感染の問題は以前残ったままですが
この連休を利用してキャンプに行ってきました。
後で聞きますと、今年は例年以上のサイト数であった様で
みなさん、GW,お盆と自粛されていた人が、ようやく外に
出られる様になってきたのかと思います。
また、今年のお盆は、強烈に暑かったということもあるかもしれません。

キャンプは、テントの配置を考え、ライフスタイルに合ったテント、タープ、調理機材を揃え
まさに建築そのものかと思います。
特に、最近のキャンパーの方は、ただ単にバーベキューをしに行く様な方ではなく
自分好みの空間づくりに徹底的こだわってられる様に思います。
スタイルとしてはタープを貼るということが完全に定番化して
その張り方も様々です。
最近はソロキャンパーさんでも小型タープを必ず設置しています。
テントの個性よりいかにタープを配置しその下で快適な生活を楽しむかが
重要になってきている様に感じます。
タープは住宅でいうリビングの様なもの
どう自分らしく過ごすか、
ストーブの設定からテーブル、収納ラック、キッチンレイアウトまで
みなさん思いのままに便利に格好良く設計されていて
周囲のサイトを見渡して勉強させられることが多いです。

◎仕事柄考えるのが、キャンプでの体験が普段の設計に活かせれるのではないかということです。
私は家キャンもするのですが
キャンプライフから快適性について学んでみたいと思っています。

私のサイトを紹介します↓
今シーズンより、
小川テントさんのトリアングロというテントを使い出しました。
このテントは、私がズバリ思い描いていた形状だったので
思わず、衝動買いしてしまいました。A型タイプテントにタープがドッキングしたモデルです。
やはり欧米型のドーム形状より合掌造りの方が私は好みです。



◎タープの下はLDk
キャンプでも、キッチン、ダイニング、リビングの
配置は重要です。使いやすい動線
我が家の場合は、座りながらすべての作業ができる配置を目指しています。
1人住まいの快適ダイニングキッチンを想像しながら計画しました。

◎外とのつながりを大切に
外とのつながり住宅で言うところの開口
椅子に座って景色がどう見えるか
又は、周囲からどうかくれるか
四方開口が開いていて開放感があるパターンも気持ちいいのですが
私個人の好みとしては、1方向に視界が開けて
その他は囲まれている方が好きです。

 


◎キャンプ道具の収納
ファミリーキャンプで、うちほど積載量の少ない方は
いらっしゃらないかと思います。
家も車も最小です。
それでも、玄関収納には、靴箱以外にクローゼットを設け
車には、無理くりキャリアを設置し納めております。

玄関収納は、部屋の面積を削ってでも必ず必要かと
感じています。
マンションリフォームで玄関収納を大きくしたいという
要望をよく耳にします。

◎最後に
キャンプ自体は、小学校から行っているのでキャンプ歴は40年
とかになるのですが、これまで、一向に上達しませんでした。
これまでのキャンプは技術的なことばかり注視されてきました
火をいこせるか、テントを設置できるか、寒さ、暑さ、虫対策など
そういう意味では、私はずっとダメキャンパーです。

しかしながら、今のキャンプに求めるものは
いかに好みの過ごし方ができるか
炭で焼き肉をしないといけないというような概念的なものは
全くなくなりました。

設計者としての言い方でいいますと
キャンプの中で、実はみなさん工夫しながら設計作業をしているのです。

その内容は、はっきり言って、私のプランなど全く及びもしない
高度なプランによるものばかりです。

また、キャンプに行って新しい形を試してみることが楽しみです。

ありがとうございました。

tanaka

by.タナカ