同じ場所で、継続的に、制約をこえて
時々涼しい日がありますね。
個人的には早く雪が降る季節になって欲しいです。
休日に僕が所属していた大学の研究室の実施プロジェクトがあり、見学に行きました。
僕も2年前に同期と2人リーダー体制で関わらせていただいたプロジェクトです。
場所は大都市のど真ん中であるJR大阪駅にある『時空の広場』
ちなみに“時空”と書いて“とき”と読みます。
こんな社会的に影響力のある場所で、プロジェクトができるのは、
あらためてすごいことだなあと思います。
↑今回の提案
オーガンジーという布を使って風を可視化し、気持ちの良い居場所をつくろうというものです。
↑時空の広場から眺めるとこんな感じ
↑関わらせてもらった2年前の提案です。
提案自体は大きくは変わらないと思います。
ただ大きな違いは、
・“実施範囲が広がった”
・“布を吊るす位置が高くなった” ということです。
この2つはかなり大きな制約でした。
なぜならスプリンクラー範囲内等の防火の問題、避難動線の問題、
監視カメラの視野の確保の問題など、
駅という空間を管理する側には、とても重要な要素だからです。
2年前の僕らの代は、風による予想できない動きをする布を、どうやって安全に使うことができるか。という検証にかなりの時間を使いました。
なので、実施範囲の拡張、高さ制限にまでは、全然提案できませんでした。
しかし今回は、研究室の後輩が、同じ布を使って、実施範囲、高さ制限にまで果敢に提案し、
その制約をこえて安全に実施できたことに、研究室の先輩として自分のことのように、
とってもうれしく思います。
これも同じ場所にこだわって、これまでの実施提案をフィードバックし、
継続的に取り組んできた成果だと思います。
制約をこえていくことの難しさと、それをこえていくだけの継続的な情熱とポリシー。
よいものを見させてもらいました。
では!