カンナ
先日阿倍野区・H邸新築工事が上棟後、徐々に進んでおります。
お施主様と様々悩んだ上で決めていったサッシ枠が収まり
各階の開口が決まっていきます。
窓の位置がわかると、どんどん部屋の様子わかるようになってきました。
先日執り行われた上棟式では、棟梁である佐々木大工とカンナと砥石の話に。
カンナと言えばやはり象徴的な大工道具の一つ。
しかし、その刃を砥ぐ砥石もとても重要な道具で、
自分が使う砥石は癖なども吸収し完全に自分仕様になっているため、
大工の世界では砥石の貸し借りは厳禁だそう。
大工さんがカンナを叩き刃の出を調整している様は、
いつ見ても職人技だなぁと感心してしまいます。
何を隠そうちなみにまちのえんがわの杉柱も
佐々木大工のカンナがけにより、ぴかぴかに仕上がっております。
大阪市内などの住宅は防火地域の規定が厳しく
特に木造三階建ては構造体をあらわしにするのことが出来ないので、
なかなかカンナのかかった柱や梁を見ることが出来ないのがとても残念ですね。
今回は、子供部屋に後々個室に区分けする為の構造ではない梁が一本あったので、
この上棟式の話の流れからぴかぴかに削って頂くことになりました。
実際の仕上がりが楽しみです。
by タカノリ