何もない敷地
こんばんは。設計及び営業担当の田中です。
水も電気もガスも何も引き込まれていない敷地があったとします。
おそらく、みなさんは、そんな土地に家を建てようとは思わないと思います。
しかしながら、何もないからこそ自由にインフラ整備ができるとも言えます・・・。
●最終桝がない
下水工事は、大阪市の場合、ただ(無償)で本管まで接続して、
最終桝の設置まで行ってもらえます。ただし、4ヶ月程待たされます。
これは、前のブログでも書きましたが、施主さんが直に水道局に行って
交渉すれば10日は短縮できます。
ところで、下水桝は、約45?角ほどあり、作業スペースを含めると。
60?ほどの空きが必要です。
もし最初から、下水桝が、変な場所に設置されていたら・・・。
下水桝は、新たに引き込まない限り、位置変更することは、ほぼ不可能です。
桝の所だけ、建物をかき込むことは、できないので、基礎ごと道路から
60センチ下がらないといけない狭小な土地であれば、結構ネックになります。
最終桝とはこんな形をしています。道路を割って本管までつなぎます。
だいたい、6人ぐらいで半日仕事です。申請もして頂いて無償はありがたいです。
●水道(給水管)の引き込みがない。
こちらは、大阪市の場合は、有償です。
道路からの引込みの長さによりますが、約30万?50万(申請費用別)
+α道路舗装費が必要です。
水道屋さんは、引き込み距離が長くても、短くても、暑そうに土を掘りながら、
工事手間はいっしょやと言いますが、わたしは違うと感じています。
水道は、道路に対して40?くらいの間口があればメーターボックスを含めて引き込む
ことが可能です。
※メーターの移動も、基本的にはできません。本管から引き込まれる水を止水する
ことができないからです。
何度か、例外を見たことはあります。
水道の引き込みも結構深くまで掘ります。メータまで設置が終わると埋め戻して
アスファルト舗装までします。
●ガスの引き込み
ガスは、大阪ガスが、無償で引き込んでくれます。
これは、本当に、全く問題なく、快く引き受けてくれます。
本当に大阪ガスは、太っ腹と感じます。
しかしながら、その費用が、全部、ガス料金に添加されていることを忘れては
なりません。それでも、ガス代は安いと思います。
プロパンガスで育った身としては、都市ガスは非常に割安なエネルギーと
思います。
ガス配管は水道の引き込みの真横を通ります。最終的には
ガス屋さんで水道引き込みの所もまとめて道路舗装復旧をお願いします。
比較的浅い所を横断しています。
上記報告では、結構な人手を要していますが、無償の部分が多く、
インフラ整備には意外と費用がかかりません。
何もない土地で水や排水やガスや電気が使える様になると
生命が吹き込まれる様で、感動します。
普通といえばそうなのですが・・・。
参考にしてください。
By タナカ