こんばんは、設計と営業担当の田中です。
先日、NHKで、建築業界は、この20年の間に労働従事者(職人さん)を大きく減らしかつ、1/3が55歳以上の職人さんであると言っていました。加えて、今期は、消費税の問題、東北被災地の復興関連、オリンピックと公共、民間工事共に需要が拡大しているとのこと。需給のバランスから、弊社でも、職人不足が深刻化して参りました。
ご迷惑おかけしていますが、よろしくお願い致します。
先日、旭区・M邸リフォーム工事のお引き渡しましたので、少しまとめてみました。
◎現況図面
約60平米ぐらいのマンションです。中央に、LDKがあり、バルコニーに面して和室が2部屋となっています。3年前に、浴室、洗面脱衣室、トイレの水廻りを改修しました。今回は、中央のリビングが暗いのと、キッチンの老朽化などを理由に、LDK+αの改修となりました。
◎リフォームプラン
実は、私も、まったく同じ大きさの築30年弱のマンションに住んでおり。
中央リビングに嫌気がさし、自ら解体した日々を想い出します・・・・。
そういう経験もあり、お施主さんの気持ちはよく分かりました。戸建て住宅でもそうですが、30年前は、一番いい位置に和室を持ってきて台所は、物が腐らない様に、日が当たりにくい場所に位置づけられていたのです。今は、ライフスタイルが変わり、一番いい場所に、キッチンを配置する考えとなり今回も、南面ベランダからの光を取り込むプランとしました。
◎ちょっと営業トーク
ライフスタイルといえば、マンションに新しく住まわれる方に、高齢者の方を多く見受けます。子世帯が、郊外の実家に、親世帯が息子夫婦の住んでいたマンションに住み替える様な、リフォームもしたことがあります。マンションは、高気密高断熱、バリアフリーと実は、高齢者向きなのです。
◎解体の様子
スケルトン状態に解体して躯体を表しとします。配管の仕込みを行っています。
◎ 床組と無垢フローリング貼り
床はコンクリート土間の上に、万協というメーカーの防音二重床(L45仕様)としています。その上に無垢材を貼っています。コンクリート土間の上に、直接貼る(直貼り)ことはできないので、一旦、二重床にすることで防音性能を取っています。
◎家具製作
弊社では、ランバーコア材を使って大工さんで家具を造り付けていきます。
家具屋さんで製作して、納める場合もありますが、今回は、完全現場製作としました。
◎竣工写真
杉板とシナ合板、障子の組み合わせとしました。いろいろやってきましたが、自分的には、一番オーソドックスな組み合わせで、受け入れて頂きやすい木の組み合わせかと思っています。コンクリートのマンションだからこそ、木のぬくもりが欲しくなるのでは・・・。
◎竣工写真2
キッチンはLIXILの既製品を使っています。白の人工大理石のプレーンなタイプです。表からは、建築工事で化粧パネルを貼って包んでいます。正直、このやり方が、機能的にも、コスト的にも、一番最適といえます。前回施工した、洗面脱衣室のリフォーム部分です。
◎竣工写真3
玄関もすっきり改修しました。建具も壁も白くして、杉板を強調しました。
◎竣工写真4
玄関入ってすぐの部屋です。
こちらは、既製フローリング(裏に防音緩衝材が貼ってあるタイプ)を直貼りしています。やはり何もかも、スケルトンにして、二重床とするとコストもそれだけかかりますので一部は、内装変えとして利用するのもポイントです。
マンションリフォームは資材搬入、施工時の音の問題(コンクリートなので響く)などそれなりに、戸建てとは違う難しさがあります。ある程度、築年数を経ていて、リフォームが比較的頻繁に行われていると、理解して頂ける様に思います。逆に新しいマンションですと、ロビーやエレベーターなど共用部分の扱いに気を遣います。
◎ちょっと営業トーク その2
マンションは、中古であっても、基本性能がしっかりしているのでリフォームすることで非常に快適な住まいを作り出すことができます。また、構造に左右されることなく、自由なプランが可能なのでライフスタイルに合わせたリフォームが可能です。
今回は、無事、お引き渡しさせて頂きまして、
たいへんありがとうございました。
by タナカ