ジャパニーズ.カーペンター

先日、石川友博建築設計事務所による甲陽園・I邸新築工事の現場でお施主様のご厚意により、上棟式を執り行っていただきました。
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今回の大工さんは、(親、子、孫)と三代にわたって当社の仕事を引き受けてもらっているオキ組の大工さんです。
今回は若手の孫さんのオキ君が現場棟梁として担当してくれます。
上の写真、手前二人が私たちが大棟梁とよんでいる(おじいちゃん)と今回の現場担当の棟梁(孫)さんです。__ (3)

その現場、木造住宅ですが写真のように屋根を下から見上げると底面が約8m×8mの正方形の四角錐になっておりその頂点中央にトップライトが収まっています。
実は、屋根の組み上がりは柱が無く、お互いの木材の仕口により支え合っているのです。もちろんこの部分は工場でのプレカット加工では無く、加工場で手仕事による加工です。
大棟梁曰わく、「鉄骨造やコンクリート造とは違い年月がたてばたつほどしっかり収まってくるんですわ、こうゆうことが日本の大工の仕事であって代々受け継がれてきた木を扱う文化でも有り、この我らジャパンの文化を世界に広げたいもんですなぁ」とのことです。

ちょっと大きな話かな?とお思いでしょうが、このオキ大棟梁、今年は年男で12年×7?らしいですが数年前にはウクライナに茶室を建てに数ヶ月いっていたそうです。
写真を見せてもらったのですがそのときの姿が一人だけ、ニッカポッカに足袋に雪駄、袢纏になぜかベレー帽という出で立ちで空港に降り立ったらしいです。
その姿が、ジャパニーズカーペンターの心意気で、我らジャパンの文化へのこだわりらしいです。
実は、そのとき、息子さんも孫さんも同行でしたがちょっとだけ離れてたらしいです。
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御神酒が入って御機嫌な大棟梁(左)、いつもいつも、為になる話をおもしろおかしく話してくれます。
byトミマス