まちのえんがわ は「生野区持続可能なまちづくり活動支援事業」に認定されました。

絵本作家 谷口智則さんとつくるだるま3兄弟

こんな記事がありました。

「僕が絵本作家として目指しているのは、子どもから大人までの世界中の人々に、僕の想いと感動を届けられる絵本を作ることです。

子どもの頃から、絵を描くことと童話を読むことが好きだったのですが、絵本はあまり読んだ記憶がなくて、その魅力に気づいたのは美大を目指していた20歳のときでした。イギリスの絵本作家の絵本原画展で見た海外の絵本は日本で見ていた絵本のイメージとは違っていました。絵も色彩もとても美しく、物語も深くて、大人が見ても楽しめるものだなと思ったのを今でもよく覚えています。そして、その会場には翻訳された海外の絵本もたくさん販売されていました。そのときに、遠い国で作られた絵本が日本でも買えて、子どもはもちろん、大人の自分でも感動できるというのは、すごいことだなと思いました。そして世界中の人々に絵と物語で感動を与えられる絵本を自分も作ってみたいと思うようになりました。

その後、美術大学で日本画を専攻しながら、独学で絵本の制作を始めました。絵本作家になりたい場合、絵本を作る教室に行ったり、イラストを学んだりするのが普通の道です。僕はあえて日本画を専攻して、絵の基礎を学びました。世界で通用する絵本を作っていくには他の人と同じことをやっていてもだめだと感じていたのと、日本画の良さを絵本の世界に生かせれば、きっと誰も作ったことがない絵本ができるのではないかなと思ったからです。動物を精密に描写したり、絵本の原点ともいえる『鳥獣戯画』の模写をしたりしました。学生時代に学んだ日本画の基礎が今の絵本作りにもすごく役立っています。

大学を卒業後すぐに言葉のない絵本『サルくんとお月さま』でデビューしました。しかし、絵が暗い、物語が難しいといった理由で、なかなか認められずにいました。そんなときにフランスの出版社さんから声をかけていただき、フランスで絵本『CACHECACHE』(日本語でかくれんぼの意味)を出版することになりました。日本では認められなかった僕の絵本は、海を越えたフランスでは物語や絵が深いと、とても評判になりました。それ以降、フランスやイタリアなどでたくさんの絵本が出版されました。海外での活躍もあって、ようやく日本でも三年ほど前からいろいろと絵本が出版されるようになりました。特に日本で出版した絵本『100にんのサンタクロース』は日本全国の商業施設のクリスマス用のディスプレイのモデルに使っていただき、どこに行っても人気者です。

今、自分の絵本が日本全国や海外でもたくさん広がっていて、絵本作家として目指していたものが少しずつですが実現できているかなと思います。絵本の良さは、何年たっても色あせないということだと思います。これからも流行に流されることなく、普遍的なテーマで何十年と長く愛される良い絵本を作り続けていきたいと思っています。そして、僕の絵本で世界中の人々の心に明かりを灯せたら幸せです。」

3月15日(第322号)月刊ウエンディ全国版より

そんな谷口さんとのワークショップも今年で5回目となりました。昨年大大大好評だった立体絵付けワークショップの第2弾です!
谷口さんがいつも使うアクリル絵具を使って、張り子製の白いだるま3体に絵付けをします。なんと1体は谷口さんが絵付けをしてくれるというスペシャル企画です!
テーマはいきもの。お題は当日谷口さんから発表します。
谷口さんとあなただけのだるま3兄弟、いっしょにつくってみませんか?
*だるま大中小のうち谷口さんに描いてもらうのは小に限らせていただきます。

 

だるまno.1

□絵本ワークショップ
日 程 2016年4月10日(日) 13:30 –
場 所 木村工務店1階加工場
料 金 ¥4,500(材料代込み)
*絵筆も準備はしておりますが、お持ちの方は持参いただければ幸いです。

定 員 30組
問合せ [email protected]/0120-06-4414
□講師
絵本作家 谷口智則 Tomonori Taniguchi
2003年 金沢美術工芸大学日本画専攻卒業
大阪を拠点に活動しながらも、日本をはじめ、世界各国で活躍中。地元(四條畷市)のギャラリーショップには、国内外から多くのお客さんが訪れる。
http://tomonori-taniguchi.com/

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